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高梨ここあ帝国の皇帝陛下に謁見します

翌日、私は報酬を受け取りにギルドへ向かった


「おつかれ、ここあちゃん今回の報酬ね」


何時見てもジャスミンさんは美人だ

私はうきうき気分で金貨50枚を受け取る

これで当分は安泰ですね


「有難うございます、あれ、ジャスミンさん?」


そう、ジャスミンさんが金貨50枚入った小袋を離してくれない

両手で握手しているようなポーズになっている


「ジャスミンさ~ん、手を離してくれないと受け取れないのですが・・・」


ジャスミンさんが少し悪い顔をしている

嫌な予感しかしない


「あのね、ここあちゃん実は・・・」


聞きたくない聞きたくない・・・


「皇帝陛下が一目見たいっていう打診があってね

 今日の午後陛下に謁見してもらいたいんだけど・・・」


嫌な予感が的中した

皇帝陛下?冗談じゃないです権力者に関わるとロクな事がありません


「おことわりします」


私は丁寧に断った、しかし


「あのね、ここあちゃん話に続きがあって

 今回サルビト連邦の暗躍を阻止したでしょう?

 その事で報奨金を出したいそうなの」


私の片眉が反応した


「良かったは、興味がありそうね」


お金が貰えるなら火の中水の中行かないといけません

無い袖は触れないのです


「何処へ行けば良いのですか?」


「街の中央に大きなお城があるでしょう、そこへ向かえば良いわ

 冒険者カードを見せれば入れてくれるはずよ」


ラプターとペスコは宿で待機させましょう

これ以上トラブルはゴメンですからね


「あ、それとお連れさんも連れてこいって言われているわ」


終わった・・・






宿に戻ると二人に事情を説明しながらお城へ向かう


「良いですね、絶対に粗相をしない事

 私に何があってもキレない事

 静かにしている事

 ゼッタイですよゼッタイですからね」


私は二人に念を押す


「それは、ここあ様が良く言うフリという奴ですね理解しております!」


「違いますよ!」


頭が痛い・・・


ペスコには屋台で色々買い与えたので食べ歩きしている

買収作戦だ


「ペスコもですよ、絶対に静かにしてて下さいね」


「我を何と思っておるのじゃ、我は蛮族でも荒くれ者でもないんじゃぞ」


ふくれるペスコを横目にお城へ着いた

本当に大きい立派な建物だ

入り口の門番に冒険者カードを見せると、すんなり入れてくれた

「あんな少女が・・・」とかヒソヒソ話が聞こえてくるけど気にしない


立派な待合室に通されると陛下が見えるまでここで待つように言われた

テーブルの上にはとても豪華なお菓子が陳列している

王国の王室で飲んだ紅茶に匹敵するような美味しい紅茶も出してくれた


「ふん、ここあ様を待たせるとは不快ですね

 しかしお菓子は美味しいです」


「全くじゃ、我々も暇ではないのじゃぞ

 うむ!このケーキ絶品じゃぞ!」


文句を言うか食べるかどちらかにして欲しい

メイドさんの視線が痛いです・・・

やっぱり来るじゃなかった

しかし、ジャスミンさんの頼みは断れない

王国では制限の為に依頼を受けられなかったけど

ここ帝国ではジャスミンさんの計らいで依頼を受けられるようになった

感謝しかありません


「おっ、確かにこれは美味しいです」


私達は会話に花を咲かせながら待つ事一時間

メイドさんが呼びに来た


「お待たせして申し訳ございません

 ここあ様、皇帝陛下がお待ちです」


さて、いよいよですね

真っ赤な絨毯の廊下を抜けると、観音式の大きな扉が見えてきた


「あちらにお見えです」


二人のメイドさんが扉に手をかけると私の3倍はありそうな扉がゆっくりを口を開いた

一歩踏み込むを私は息を呑んだ

両サイドには重武装の兵士が1列に並んでいる

その後ろには国の官僚たちだろうか

正面の王座には皇帝陛下、そしてその斜め前には騎士団長と数名の騎士(事前に聞かされていた)

しかし、周りの目線は私に対して少し冷たい感じがする

私達3人はゆっくりと歩くと止まれと合図されたので皇帝陛下の少し前で止まった


「本日はお招きに預かり光栄です

 私は冒険者の高梨ここあ、そしてこちらがペスコ、ラプターになります」


17歳の引き篭もりに完璧な挨拶なんて出来るはずもない

私が精一杯誠意を込めて挨拶をした

しかし、返事が帰って来ない


「あれ、えっと・・・」


皇帝陛下は一切口を開かない

私が戸惑っていると騎士団長が口を開いた


「貴様!皇帝陛下の前では片足を地面に付け頭を下げんか!」


え?何それ、そんなの知りませんよ

横目で見るとラプターとペスコが軽くキレている

まだ爆発してないだけ成長してるって言うことでしょうか


「お言葉ですが、私は帝国の者ではありません

 敬意はありますが、ひれ伏すつもりはありません」


「貴様!」


騎士団長が剣を抜いた、ラプターとペスコが構える

しかし、その時皇帝陛下の声が響いた


「やめんかバカ者が!」


ハリのある皇帝陛下の鶴の一声で辺りは静まった

翌々見るととても若い、歳は20代中盤だろうか

金髪青目で歳不相応のカリスマ性を感じる

その鋭い眼で何処までも見透かれそうだ


「すまない、冒険者ここあよ

 ペスコにラプターと言ったか、騎士団長の暴言は許してほしい

 膝なんて付けずにそのままで構わぬ

 冒険者に礼儀は求めておらんからな」


「はい、こちらこそ礼儀を知らず申し訳ありませんでした」


私は素直に謝ることにした

争いはいけませんよ、争いは


「うむ、先にこれを渡しておこう」


陛下が顎をしゃくると、奥から袋を持った人がこちらにやってきた

無言で私に袋を手渡してきた


「今回は、サルビト連邦の暗躍を阻止してくれて感謝する

 貴殿らが居なければ我々もかなりの被害を被っていた」


確かにあれだけどハイウルフの群れとキングウルフ

街に少しでも侵入されれば被害は計り知れない

しかし、貰った袋は妙に重たい


「今回の成果を讃え金貨1000枚を進呈する」


金貨1000枚!?両端に居る大食らい二人のせいで万年金欠の私達には現実味のない金額だ

私が内心ウキウキになっていると皇帝陛下が言葉を続けた



「それで一つ頼みたい事があるんだが聞いてもらえるか?」






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