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高梨ここあハイウルフの群れと対峙します

「先程の男、次ここあ様に無礼を働いたらこの手で八つ裂きにしてやります」


他のパーティーメンバーも乗っている馬車でとても物騒なことを口にするラプター

この子は場というものをもう少し学んでもらいたい


「仕方ないですよ、女3人のパーティー何て

 しかも、その内二人は少女ですし」


「ここあ様から溢れるオーラを感じ取れないゴミと一緒に仕事をしないといけないとは・・・」


ラプターの過激な発言に周りの目が痛い・・・


「私達のような女性パーティーは珍しいから、ああいうトラブルは仕方ないわね」


話しかけてきたのは女性3人で構成されてたパーティーの一人だ

奇遇にも私達と一緒ですね


「おい、お前ここあ様に気軽に話しかけるな」


私はしゃしゃりでるラプターにチョップをかました


「はいはい、ラプターは黙ってなさいこれは命令です」


頭を抑え涙目のラプター


「しかしここあ様・・・」


「め い れ い で す」


「はい・・・」


うちのパーティーメンバーは血の気が多くて困ります

先程の件が効いているのでしょうけど

私は姿勢を正して相手に体を向ける


「私の仲間がすみません、えっと・・・」


「賑やかな人達ね、私はフラウよ

 そしてこちらがキスカとススよ」


「「こんにちは」」


フラウさんが紹介するとキスカさんとススさんが挨拶をしてくれた

3人共20代前半だろうか、とても綺麗な人達です


「私はここあ、そしてこちらかラプターこの子がペスコです」


私が紹介するがペスコもラプターも挨拶を返してくれない

二人共人間嫌いですから仕方ありませんが・・・


「ははは、何だかすみません」


私はから笑いするしか無い


「気にしないでここあちゃん、女冒険者同士仲良くしましょう

 あ、私ったら初対面なのにちゃん付けで」


「いえ、構いません」


「あら、そう?ならそうさせて貰うは

 アタナ可愛いからついついちゃん付けで呼んじゃうわ」


うう・・・可愛い何て言われたの初めてです、恥ずかしい・・・

いつも何処行っても鬼か悪魔のように言われてたのでちょっと嬉しい


「それにしてもさっきの技凄かったわね

 あれって何て技なの?」


あれは有り余るステータスで投げ飛ばしただけで技と呼べるようなものでは・・・


「あれは・・・その・・・」


隠すわけじゃないけど、力です何て答えたら筋肉女だと思われるから嫌だ


「あ、私ったら冒険者は自分の事はあまり言わないものだもんね

 ごめんね、ここあちゃん」


「いえ、すみません」


「良いのよ気にしないで、それにしても可愛いな~~~」


私の頭をなでてくる


「あわわ、何するんですかっ」


「懐かしいなぁ、この感じ

 ここあちゃん私の妹にそっくりなんだ」


「私じゃなくて妹さんにひっついて下さいよーー」


「そうしたいのは山々だんだけど、3年前に亡くなったんだ

 私の出身は小さな村でね、魔物の群れに襲われて逃げる間もなかったそうよ」


「あ・・・ごめんなさい・・・」


フラウさんが悲しい顔をする


「いいのよ、その代わりもう少し撫でさせてね?」


この世界の命は本当に脆い

昨日元気だった者が今日も元気とは限らない

理解しているつもりなのですが、未だに慣れません


「カーン、カーン、カーン!」


先頭を走る馬車から金の音が鳴った


「魔物だー!魔物の群れが来るぞー!」


私達は急いで馬車を降りた

すると遠方から大量の魔物の群れがこちらに向かってくる


「変ですね、このあたりは普段魔物は出ないはずですが・・・

 冒険者の方々すみません、ご対処願えます」


「あいよ!、安全な所で隠れててくだせい!」


冒険者達が一斉に戦闘態勢に入る


「ここあちゃん、気をつけてね相手はハイウルフよ」


フラウさん達も戦闘態勢に入った

ハイウルフはウルフの上位互換に当たる魔物だ

油断は出来ない

接敵までおおよそ500m武器はこれに決まりですね


「いでよ!PSG-1スナイパーライフル!」


PSG-1とはセミオートマチックの狙撃銃だ

セミオートマチックなので連射が出来るのが特徴だ

威力も高い


「ラプター!ペスコ!私に敵が近づかないようにして下さい!」


「ハッ、承知しました」


「了解なのじゃ」


「ターン!ターン!ターン」


7.62mmNATO弾がハイウルフの眉間へと次々に直撃していく

弓を持った冒険者が驚いた表情でこちらを見ている

弓の射程は長弓でも90m程しかない

対してこちらの有効射的距離は軽く700m以上だ


「えいえいえい!」


次々に打ち込む、おおよそ100匹程の群れだが私の攻撃で接敵前に半分は倒した


「来るぞー!戦闘に備えろ!」


最前列の冒険者が唸る、すると戦闘開始だ

ハイウルフは強い、6級冒険者だとタイマンが限界

5級冒険者でも下位クラスだと2.3匹がやっとです


「嬢ちゃんが削ってくれたんだぞ、お前らもがんばれ!」


がんばって粘っては居るが劣勢だ

味方の誤射があぶないのでもうスナイパーライフルは使えない


「ここあ様、残りは我々にお任せ下さい


「ここあよ、我にも出番をくれ!」


二人は戦闘意欲旺盛だ、近接なら私より二人の方が向いてますから任せましょう


「それでは、二人共お任せしますね」


「ハッ!」


「了解じゃ!」



ラプターとペスコが最前列の戦闘に参加する

ラプターは無表情のまま次々と魔物を切り伏せ

ペスコに至っては素手で笑いながら倒している

傍から見てるとちょっと怖い


「ふぅ・・・こんなものですか」


剣を振り付いた血を振り払うと溜息を付いた

ラプターのような美人がやると絵になりますね


5分あまりの戦闘でハイウルフは全て狩り尽くした


「ラプター、ペスコお疲れまさでした」


「この程度、ここあ様のお手を煩わせるわけには参りません


「うむ、丁度良い運動になったのじゃ」


他の冒険者達が唖然としている

皆、奇異な物を見る目だ


「ほんと凄いわね、ラプターさんやペスコちゃんが強いのは分かったけど

 ここあちゃんのスキルは何?凄い音したと思ったらバタバタ魔物が倒れてたわ」


フラウさん達も呆れ顔だ


「これはPSG-1と言ってドイツが開発したセミオートマチックのスナイパーライフルで

口径は7.62mm 重量8100g 初速868m/秒を誇る銃でしてって・・・」


あ、オタク特有の語り早口が出てしまった

前世ボッチの私は語る人が居なかったからついついやってしまう・・・


「あ、長々とすみません、つまり私のスキルです!」


「良く分からないけど、凄いわね

 ねぇ、それって私達でも使えるのかしら?」


「すみません、これは私専用なので」


「そっか、残念」


一定時間という制約はあるけど本当は付与出来る、けど面倒なので言わないでおこう


「ガオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!!」


甲高い雄たけが聞こえてきた

ハイウルフが襲ってきた方向だ


「おい、あれを見ろ!あの巨大なウルフは何だ!」


「あれはハイウルフキングだ!危険度指数200の化物だぞ!」


危険度指数とは魔物の強さを大まかに図る物だ

先程のハイウルフが20、以前私が仕留めたウルフキングが80程度なので

200はとってもやばい数字です


「お、終わりだ・・・助けて・・・」


既に冒険者達は諦めムードだ





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