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高梨ここあ薬草採取へ出発します

今日は晴天のクエスト日和だ

身支度を整えると地図に書いてあった待ち合わせ場所へと向かった


「おはようございます、本日は宜しくおねがいします」


「おお、これはこれは麗しゅうお三方で、本日は宜しくお願いします」


私が話しかけたのは本日の依頼主、とても品の良いおじさんだ


そして


「えっと、皆さんも今日は宜しくおねがいします」


他の冒険者パーティーにも挨拶をする

4パーティー合同なので他に3パーティーが来ているのだ

女性3人のパーティー、男性4人のパーティー

そして女性1男性4人のパーティーだ


「おいおい、お嬢ちゃんピクニックに行くんじゃねぇぞ」


男性3人パーティーのリーダー格らしき男がいちゃもんを付けてきた

私の後方から恐ろしい殺気を感じる、ラプターとペスコが相手を超睨んでいる

私は目配りをして二人を宥める、そう私は大人なのだ


「すみません、若輩者ですので本日はご教授お願いします」


私は右手を差し出して握手をしようとする


「へっ」


悪態を付きつつも握手に応じてくれた

うんうん、争いは何にも生みません、後ろの二人も教えてあげたいです


「嬢ちゃん冒険者はそんなに優しい仕事じゃねぇんだ

 こいつはお遊び半分で来たペナルティーだな」


そう言い放つと、私の手を全力で握ってきた


「ちょっと痛いのでやめてもらえますか?」


私は演技で顔を歪めながら懇願する

争いは何にも生みません、私は大人なのです


「ちょっと痛いので本当にやめてください」


男はニヤけるだけで手を止める気は無いらしい


「やめてって・・・」


「ん、何だい嬢ちゃん聞こえねぇなぁ、この依頼を降りるっていうのなら考えてやるぜ」


ブチブチブチブチブチ

私の額の血管が切れる音がした


「やめてって言ってるでしょうがぁぁぁ!!!!!」


私は全力で握り返すと、男の手が砕ける音がした

しかし、そんな事では私の怒りは収まらない


「てやぁ!」


私は右でを握ったまま懐に入り込むと一本背負いで男を投げ飛ばした


「ずどーーーーーーん!!!!!!」


「下が柔らかい土の上で助かりましたね、コンクリの上では死んでましたよ」


男に言い放つ


「コンクリってなんだ・・・」


そう言い残すと男は気絶してしまった




やってしまった・・・もうトラブルは起こさないと決めていた矢先にこれです・・・

周りを見渡すと皆ぽかーんとしている

ラプターはドヤ顔で仁王立ちしている、この子は放置しておこう


「あは・・・あはは・・・皆さん本日は宜しくおねがいします」


私は精一杯の笑顔で挨拶をやり直した

うん、これしかない


「すみません、ここあさんでしたっけ

 うちのリーダーが迷惑を掛けました」


先程投げ飛ばした男のパーティーメンバーが話しかけてきた


「あ、いえ私こそ本気で投げ飛ばしてしまって申し訳ないです」


「いえいえ、気にしないでください

 リーダーはあの程度ではどうって事はありませんよ」


「あなた達のリーダーに怪我を追わしてしまいましたが・・・」


「気にしないでください、私達のヒーラーは優秀ですから」


男が合図をすると、ヒールを開始した


「ハイネスヒール!!」


確か、ハイネスヒールはヒールの上位互換だ

使い手は限られてると聞きます、結構凄い人達なんですね


「ん・・・」


先程投げ飛ばした男が起き上がった


「あぁ、俺はやられちまったのか

 ここあさんだっけ、さっきはすまねぇな」


あれ・・・案外簡単に謝ってくれた

ツンデレですか!?これは男のツンデレですか!?


「リーダーはああやって新人冒険者を試して

 実力不足なようなら、脅して辞退させるんだ

 この世界寿命が短いからね」


なるほど、私は試されていたのですね

今回ジャスミンさんに頼んで2級冒険者というのを隠して貰ったので

皆、私の階級は知らないのです




「雨降って地固まるという奴ですな、いやはや結構結構」



依頼主のおじさんが間に入ってきた

愉快そうに手を叩いている


「「すみませんでした」」


私達両パーティーは依頼主へと謝罪をした


「いえいえ、出発前にお互いの結束を高められたようで私も安心です

 さぁ、目的地は少し遠いので出発するとしましょう」



皆、馬車に乗り込みベルンを後にした




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