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新たな武器、新たな一歩

日常回数話です。

リーフ村での任務を終えた翌日。


王都アルディアは朝から多くの人で賑わっていた。


「今日は休みですか?」


シアンが尋ねると、シルヴァは笑って答えた。


「いや、装備の点検だ。」


「冒険者は武器の手入れも仕事のうちだからな。」


ミントも頷く。


「戦いの後は装備を確認するのが基本よ。」


四人は王都でも評判の武器屋《ドワーフ工房》へ向かった。


店の扉を開けると、金属を打つ音が響いている。


カン! カン!


筋骨隆々の店主が振り返った。


「おっ、シルヴァじゃねぇか!」


「久しぶりだな、ドン。」


シルヴァは笑顔で店主と握手を交わす。


「また武器を見せてもらいに来た。」


ドンは壁一面に並ぶ武器を指差した。


「好きなだけ見ていけ!」


シアンは初めて見る立派な武器に目を輝かせる。


「すごい……。」


剣、槍、斧、弓。


どれも美しく手入れされていた。


シルヴァは現在使っている大斧をカウンターへ置く。


店主は刃をじっくり見つめ、小さくうなずいた。


「かなり使い込んでるな。」


「オーガもゴーレムも斬ったからな。」


「十分働いてくれた。」


店主は笑う。


「なら新しい相棒を紹介してやる。」


何本か試した末、シルヴァは黒鉄で鍛えられた大斧を手に取った。


持ち上げた瞬間、自然と笑みがこぼれる。


「これだ。」


「やっぱり選んだか。」


店主は満足そうにうなずいた。


「《黒鋼の大斧》。」


「頑丈さなら王都一だ。」


一方、シアンは木製の棍棒を見つめていた。


何度も修理した跡が残っている。


「そろそろ限界だな。」


シルヴァが言う。


店主は棚の奥から一本の棍棒を取り出した。


「新人ならこれがいい。」


鉄の芯が通った樫の棍棒。


握りやすく、見た目以上に軽い。


「振ってみな。」


シアンはゆっくり構え、軽く振る。


ブンッ。


風を切る音が今までより鋭い。


「すごい!」


「重心が手元に近いから扱いやすいだろ。」


シアンは何度も振り、嬉しそうに笑った。


「これにします!」


店主は満足そうに笑う。


「大事に使え。」


その横でミントは一本の杖を見つめていた。


「杖は替えないのか?」


シルヴァが尋ねる。


ミントは静かに首を横へ振る。


「この杖は、故郷の世界樹から作られたものなの。」


「代えられないわ。」


代わりに店主は小さな緑色の魔石を取り出した。


「なら魔力増幅石を交換しよう。」


ミントは微笑む。


「ありがとうございます。」


魔石を交換すると、杖の先端が淡い緑色に輝いた。


「風魔法の威力も少し上がるはずだ。」


全員の装備が整ったところで、店主はシアンへ向き直る。


「坊主。」


「はい?」


「武器はただの道具じゃない。」


店主は棍棒を優しく叩く。


「相棒だ。」


「ちゃんと手入れをしてやれば、必ず応えてくれる。」


シアンは新しい棍棒を胸の前で握り締めた。


「はい!」


店を出ると、心地よい風が王都を吹き抜ける。


ローは新しい棍棒の匂いを嗅ぎ、「ウォン」と嬉しそうに鳴いた。


シルヴァは新しい大斧を肩へ担ぐ。


「これで準備は万全だ。」


ミントも新しく輝く杖を見つめ、穏やかに微笑む。


こうして四人は、新たな武器とともに次なる冒険への準備を整えた。


その頃、王都から遠く離れた山岳地帯では、黒霧教団の新たな計画が静かに動き始めていた。

新しい武器を入手!!

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