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緊急討伐依頼

次なるトラブル発生?

翌朝。


冒険者ギルドには朝早くから多くの冒険者が集まっていた。


依頼掲示板の前はいつも以上の賑わいを見せている。


その時、ギルドの鐘が大きく鳴り響いた。


カーン! カーン! カーン!


ざわついていたギルドが一瞬で静まり返る。


受付嬢が慌ただしくギルドマスター・ガレスのもとへ駆け寄った。


「ガレス様、緊急報告です!」


ガレスは封筒を受け取り、素早く目を通す。


その表情が険しくなった。


「……全員、聞け。」


重厚な声がギルド中へ響く。


冒険者たちは一斉にガレスへ視線を向けた。


「王都北東にあるリーフ村から救援要請が届いた。」


壁に掛けられた地図へ赤い印が付けられる。


「村の周辺に多数の魔物が現れ、畑が荒らされている。」


「さらに村人が数名、森へ取り残されているとのことだ。」


ギルド内がざわめく。


「ゴブリンか?」


「オークか?」


ガレスは静かに首を振った。


「まだ分からん。」


「だからこそ調査も兼ねた討伐隊を編成する。」


ガレスの視線がシアンたちへ向く。


「シルヴァ。」


「はい。」


「今回の討伐隊の隊長を任せる。」


「承知しました。」


「ミント。」


「はい。」


「後方支援と魔力調査を頼む。」


「お任せください。」


最後にガレスはシアンを見る。


「シアン。」


「はい!」


「今回、お前も討伐隊へ参加しろ。」


シアンは真っすぐうなずいた。


「必ず村の人たちを助けます。」


「ローも頼んだぞ。」


「ウォン!」


ローは力強く吠えた。


その時だった。


ギルドの奥から見覚えのある三人組が歩いてくる。


昨日シアンへ絡んできた冒険者たちだった。


大柄な男は少し気まずそうな顔をしながらガレスへ頭を下げる。


「俺たちも討伐隊へ参加します。」


ガレスは静かにうなずいた。


「分かった。」


男は一瞬だけシアンを見る。


昨日のような敵意はない。


だが、まだ素直にはなれない様子だった。


シルヴァは全員を見回す。


「今から俺が隊長だ。」


「喧嘩をしている暇はない。」


「村人を助けることだけ考えろ。」


「了解!」


冒険者たちの返事が響く。


シアンは新しい銅級のギルドカードを胸にしまい、ローの首を優しく撫でた。


「行こう、ロー。」


「ウォン!」


ミントは杖を握り直し、シルヴァは大斧を肩へ担ぐ。


こうして十数名の討伐隊は、リーフ村へ向けて王都を出発した。


しかし彼らはまだ知らなかった。


村を襲っている魔物たちの背後には、再び黒霧教団の影が忍び寄っていることを――。

3人の冒険者とはどうなるかな

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