駆ける相棒
AIイラストだとなかなか思い通りのものができず...(´;ω;`)
ガーディアンゴーレムが咆哮を上げる。
「ゴオオオオッ!」
巨大な拳が地面を砕き、土煙が舞い上がった。
「シルヴァ!」
「任せろ!」
シルヴァは大斧を振るい、ゴーレムの注意を自分へ引きつける。
「こっちだ、でかぶつ!」
大斧が岩の腕へ叩き込まれる。
ガキィン!
重い音が響き、岩の破片が飛び散る。
ゴーレムは怒り、シルヴァへ拳を振り下ろした。
「今だ!」
その隙にミントは杖を掲げる。
「風よ、私たちを導いて――《テイルウィンド》!」
優しい風がシアンたちを包み込む。
体が驚くほど軽くなった。
しかし、ゴーレムの胸にある魔石は高い位置にある。
「どうやって届けば……。」
その時だった。
ローがシアンの前へ歩み出る。
「ウォン!」
ローは静かに腰を落とし、自分の背中を見せる。
「ロー……。」
ミントは微笑んだ。
「乗ってって言ってるのよ。」
シルヴァも叫ぶ。
「行け、シアン!」
シアンは迷わずローの背へ飛び乗る。
「よろしくな、相棒!」
「ウォォォン!!」
ローは力強く遠吠えを上げると、一気に駆け出した。
草原を疾風のように駆け抜ける。
ゴーレムの拳が振り下ろされる。
「右だ!」
ローはシアンの声に反応し、紙一重でかわした。
「すごい……!」
シアンはローの動きに驚く。
まるで長年一緒に戦ってきたように、息がぴったり合っている。
ローは倒れた巨木を踏み台にして跳び上がる。
さらに大岩を蹴り、高く、高く宙へ舞った。
「あと少し!」
しかし、ゴーレムは腕を交差させ、胸の魔石を守る。
「しまった!」
その瞬間、ミントが杖を振る。
「風よ、道を開いて――《ウィンドスラスト》!」
鋭い風の一撃がゴーレムの腕をわずかに押し上げる。
「シルヴァ!」
「任せろ!」
シルヴァは渾身の力で大斧を振り抜き、ゴーレムの腕へ叩き込んだ。
「うおおおおっ!」
腕が大きく弾かれ、胸の魔石が露わになる。
「シアン!」
「今だ、ロー!」
ローは空中で体勢を変え、さらに高く跳び上がる。
シアンはローの背中を蹴り、一気に宙へ飛び出した。
右手を胸の魔石へ伸ばす。
「癒やしの光よ――。」
白金色の光が手のひらに集まり始める。
あとわずか。
指先が魔石へ届こうとした、その瞬間――。
魔石が紫色に妖しく輝き、強烈な黒い衝撃波が放たれた。
「シアン!」
ミントの叫びが森に響く。
衝撃波に弾き飛ばされたシアンを、ローが空中で受け止める。
二人は地面を転がりながらも、間一髪で着地した。
「大丈夫か!」
シルヴァが駆け寄る。
シアンはゆっくり立ち上がり、ローの首を優しく撫でた。
「ありがとう……助かった。」
ローは心配そうに鼻先をシアンの肩へ押し当てる。
「ウォン……。」
ミントは魔石を見つめ、静かに息をのんだ。
「あの魔石には、浄化を拒む結界が張られている。」
シルヴァは大斧を握り直す。
「つまり、あれを壊すか解除しなければ浄化できないってことか。」
シアンは力強くうなずいた。
「もう一度挑戦します。」
その瞳には恐れはなかった。
ローも主人の決意に応えるように大きく吠える。
「ウォォォン!!」
シアンとローの心は、今や完全に一つになっていた。
次回挿絵あり(笑)かも




