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XRX-03:灰色の咆哮  作者: 装機伊織
第5期
54/65

紫の名

ナイトメアの本部ハンガーは、穏やかな午後の光が差し込んでいた。


XRX-03のフレームをベースにした新機体は、

ついに外装と内部インターフェイスの調整が完了した。

紫と青の美しいカラーリングが施され、

背部に折り畳まれた翼が優雅に輝いている。


エリスは機体の前で立ち尽くし、

目を輝かせながら何度も手を伸ばしては引っ込めていた。


エコーはその様子を見て、静かに微笑んだ。

「どうだ?

気に入ったか?」


エリスは頷きながらも、少し迷った様子で言った。

「……すごくきれい。

でも……名前が、まだない」


エコーは機体を見上げ、

少し考えてからヒントを出すように言った。

「名前は自分で付けた方がいい。

お前がこれから一緒に戦う相棒だ。

何か、響く言葉はないか?

……例えば、お前が前読んでいた本の言葉とか」


エリスは少し考えて、

最近リナに借りた古い本のことを思い出した。

タロットカードに関する本だった。


「……アルカナ。

本で読んだの。

『隠された真理』とか、『運命のカード』って意味だって。

そして……リンク。

私と機体が、みんなと繋がる……みたいな」


エリスは機体に触れながら、

はっきりとした声で言った。


「アルカナ・リンク。

これが、私の機体の名前」


エコーは優しく微笑んだ。

「いい名前だ。

お前らしい」


ガイルが工具を片手に笑いながら近づいてきた。

「アルカナ・リンクか!

なかなかカッコいいじゃねえか!

これでエリスちゃんも、正式にナイトメアの戦力だぜ!」


リナがデータパッドを見ながら頷いた。

「粒子リンクシステムの安定性も良好よ。

エリスが機体と深く同期すれば、

エーテル粒子をより効率的に操れるはず」


セラは静かに機体を見上げ、

小さく微笑んだ。


その時、ハンガーの通信端末が鳴った。

グリム商会からの依頼だった。


エコーが応答すると、

商会の担当者が緊張した声で言った。


「ナイトメアの皆さん、

緊急の調査依頼があります。

ノヴァリア大陸の深部、

古代遺跡群『紫の回廊』で異常が発生しています。

エーテル粒子が異常活性化しているとの報告が……

調査とサンプル回収をお願いできますか?」


エコーは皆を見回し、

エリスに視線を止めた。


「どうする、エリス?

お前の機体が完成したばかりだが……

初任務として受けるか?」


エリスはアルカナ・リンクを見つめ、

少し緊張しながらも、

はっきりとした目で答えた。


「……受ける。

私も、みんなと一緒に戦いたい。

失われた記憶……

この機体で、取り戻してみたい」


エコーは静かに頷いた。

「わかった。

アルカナ・リンクの初陣だ。

みんな、準備を始めよう」


ハンガーに、

新たな悪夢の気配が静かに満ち始めた。


紫の粒子が、

アルカナ・リンクの機体を優しく照らしていた

機体名:アルカナ・リンク(Alkana Link)

ベース機体:XRX-03(レオンの旧機体フレーム)

分類:軽量級(全高 9.8m)

パイロット:エリス(E13)


カラーリング

メインカラー:深紫(エーテル粒子の輝きをイメージ)

アクセントカラー:青(エコーのファントム・クロノスへの敬意と、希望の象徴)

サブカラー:淡い金(タロットカードの神秘的な縁取りをイメージ)

全体的に神秘的で優美なシルエット。

タロットカードの「魔術師」や「女教皇」をモチーフにしたラインが随所に入り、

肩部・胸部・膝部にカードのような幾何学模様が浮かび上がる。


コンセプト

「粒子と運命をリンクさせる魔術師」

エーテル粒子を「自分の一部」として直接操る、

エリスだけの特殊軽量機。

防御力と機動性を粒子リンクで補い、

「守りながら攻める」スタイルを得意とする。


主な特徴・能力

エーテル・リンクシステム

エリスが機体と深く同期することで、エーテル粒子を直接操る。

粒子を「リンク」させることで、機体の反応速度と機動性が大幅向上。

粒子を機体周囲に展開することで量子シールドを形成可能。

ミサイル・実弾系の物理攻撃をほぼ無効化。

ビーム・エネルギー攻撃を拡散・弱体化させる。


武装

メインウェポン:デュアル・エーテルブレード(両腕に展開)

粒子を凝縮した紫色のエネルギー刃。切断力が高く、粒子リンクで伸縮可能。

サブウェポン:アルカナ・ビット(8基)

タロットカードを模した小型ビット兵器。

攻撃・防御・偵察の3モードに切り替え可能。

肩部ユニット:リンク・キャノン

エーテル粒子を圧縮して高出力ビームを発射。

連射は苦手だが、一撃の威力は非常に高い。

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