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XRX-03:灰色の咆哮  作者: 装機伊織
第5期
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追撃波

ヴォルテック船「ガーディアン号」は、灰色の海を全力で進んでいた。


旧大陸まであと2日ほどの距離。

エコーたちは船に乗ってからまだ2時間しか経っていなかったが、

皆の表情はすでに緊張に満ちていた。


エコーはファントム・クロノスで船の上空を飛行し、

エリスをコックピット内に守りながら後方を警戒していた。

ガイルのアイアン・フォートレスが船の側面を守り、

セラのシャドウ・ストライカーが高所から狙撃態勢を取る。


リ・スターの通信が響いた。

「エコー! 旧大陸まであと2日だ!

もう少しで俺たちの領域に入るぜ!

頑張れ!」


エコーは短く答えた。

「了解。

後方警戒を続ける」


しかし、出航から2時間後——

後方の海面が不自然に波立った。


「敵影! 水中から複数機接近!」


アルテミス連邦の特殊水中部隊だった。

中量級の水中戦特化機が8機、

船の進路を塞ぐように浮上してくる。

エネルギー魚雷が次々と発射され、

船の側面に着弾。

爆発が起こり、船体が大きく揺れた。


「船が損傷! 駆動系に直撃!」


ガイルが叫びながらシールドを展開して魚雷を防ぐが、

水中からの連続攻撃に耐えきれず、

船の推進部が炎上し、速度が大幅に低下した。


エコーはファントム・クロノスを急降下させ、

ジェネシスで水中機体を2機撃墜。

だが、残りの機体が船に接近し、

エネルギーランスで船体を切り裂き始める。


エリスがコックピット内で震えながら言った。

「エコー……船が……」


エコーは少女を抱きしめ、

冷静に指示を出した。

「ガイル、船の防衛を優先!

セラ、敵の頭部を狙え!

リ・スター、旧大陸の支援を急がせてくれ!」


戦闘は激化した。

船は駆動系を負傷し、速度が大幅に落ちながらも進み続けるが、

アルテミス連邦の水中部隊は執拗に追撃してくる。

エコーのジェネシスが何機かを撃墜するが、

新手の増援が次々と現れる。


ガイルが苦しげに叫んだ。

「推進部が限界だ!

このままじゃ沈む!」


エコーは歯を食いしばった。

(このままでは……全員が危険だ)


船が大きく傾き、

波に飲み込まれそうになった瞬間——


エコーは決断した。

「全員、船から脱出準備!

俺が時間を稼ぐ!」


ファントム・クロノスが全速で敵群に突っ込み、

ジェネシスを連続発射。

しかし、敵の数は減らない。

エリスがエコーの背中にしがみつき、

小さな声で言った。


「……エコー……怖い……」


エコーは少女を強く抱きしめ、

心の中で叫んだ。


(レオン……今、お前ならどうする……?)


船は炎と煙を上げながら、

灰色の海に沈みかけていた

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