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XRX-03:灰色の咆哮  作者: 装機伊織
第3期
32/65

本社決戦ー終ー

ヴォート本社タワーの最上階は、炎と煙に包まれていた。


レオンとカイの機体が自爆の衝撃で墜落し、

ガラスドームが粉々に砕け散る。

爆発の余波がタワーを揺らし、

ファイブの他のメンバーたちは感覚共有の崩壊で機能停止。

ヴォートの防衛システムも連鎖的にダウンした。


エコーはファントム・クロノスで急降下し、

墜落した二機の残骸へ向かった。

ウィングパックを全開にし、

重力制御で炎の中からレオンのコックピットを引きずり出す。

XRX-03は半壊状態。

ヴォイド・リーパーは溶け、

ウィングパックは完全に破壊されていた。


「レオン! 生きてるか!」


コックピットハッチが強引に開かれ、

レオンが血まみれで倒れていた。

虚空の痛みが限界を超え、

意識はすでに遠のいている。

エコーはレオンを抱き上げ、

輸送機の回収ポッドへ急いだ。


一方、カイのファイブ・ヴォイドは、

自爆の中心で完全に炎に飲み込まれていた。

コックピットは開かず、

通信からかすかな声が漏れるだけ。


「隊長……俺……」


声はそこで途切れ、

炎の中に消えた。

カイは、ヴォートの闇の中で、

最後まで「認められたかった」という執着を抱いたまま、

死亡した。


ヴォート本社は崩壊した。

内部の社員たちは混乱に陥り、

ヴォートの支配構造は一夜にして崩れ去った。

ネクサスは即座に距離を置き、

ヴォートとの提携を正式に解除。

残ったヴォートの資産は、

ヴォルテックが吸収することになった。


ヴォルテック拠点に戻ったナイトメアは、

レオンを医療ポッドに収容した。

意識不明の重体。

虚空の痛みが神経系を焼き尽くし、

回復の見込みは立っていない。


リ・スターが熱く拳を握りしめた。

「レオン……絶対に目を覚まさせてやるぜ」


ヴォルテックの上層部が、正式に提案した。

「ナイトメアを、ヴォルテックのスポンサー付きギルドとして迎え入れる。

資源、技術、拠点……すべて提供する。

ヴォートの残党を掃討し、旧大陸の安定のために」


リナがデータパッドを握りしめ、

「これで……私たちは生き残れる。

ネクサスから離れ、ヴォルテックと組む」


ガイルが笑った。

「スポンサー付きか。

悪夢に、牙がつくぜ」


エコーは静かに言った。

「影として、俺は支え続ける。

レオンが目を覚ますまで……そして、覚めた後も」


セラが無言で頷く。

リ・スターが拳を突き上げた。

「ハウンドとナイトメアは、もう仲間だ!

これからは一緒に、悪夢を背負って戦うぜ!」


ハンガーの照明が、赤と青に優しく揺れた。

カイの席は空いたままだったが、

今、皆の視線がそこに集まることはなかった。

代わりに、医療ポッドの中のレオンに、

静かな祈りが捧げられた。


レオンは意識の闇の中で、

かすかな声を聞いた。


「隊長……俺……」


虚空の痛みが、

ゆっくりと、遠ざかっていく。


新たな夜明けが、

灰色の空に、

静かに訪れようとしていた。

ここで第3期完です。

思ったより長編になってしまいました笑

第4期も長編となってます笑

1日に2話更新のほうがいいのかな?

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