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XRX-03:灰色の咆哮  作者: 装機伊織
第3期
28/65

決意の夜明け

ヴォルテック拠点の地下ハンガーは、夜通し火花を散らしていた。


ランガの単独襲撃から逃れて数日。

ナイトメアの機体は、ヴォルテックの技術者とハウンドの整備班によって、

ほぼ完全な状態に回復していた。

XRX-03のヴォイド・リーパーは新冷却回路を搭載し、

ファントム・クロノスの翼は強化され、

アイアン・フォートレスとシャドウ・ストライカーも最新のヴォルテック・ウィングパックを背負っている。

全機が短時間飛行可能になった今、

ナイトメアは空を飛ぶ悪夢へと進化していた。


ブリーフィングテーブルに、皆が集まっていた。

レオンは中央に立ち、

ヴォート本社のホログラム地図を展開した。

エコーがデータを共有し、

リ・スターが熱く拳を握っている。


エコーが静かに説明を始めた。

「ヴォート本社は旧大陸中央の巨大タワー。

地上50階、地下10階。

ファイブは最上階に常駐。

感覚共有の中枢はランガの機体だが、

今はカイが中枢を握っている可能性が高い」


レオンは地図を指でなぞった。

「突入ルートは3つ。

俺とエコーで正面突破。

ガイルとセラで地下から迂回。

リ・スター、ハウンドで外周を抑えてくれ」


リ・スターが拳を突き上げた。

「了解!

俺たちハウンドが、ヴォートのドローンを全部叩き潰す!

カイを……絶対に取り戻すぜ!」


ガイルがウィングパックを叩きながら笑う。

「空飛ぶ要塞の出番だな!

ヴォートの広告塔、ぶっ壊してやる!」


リナがデータパッドを操作しながら言った。

「ヴォートのセキュリティは感覚共有で強化されてる。

予測攻撃を避けるには、予測を超えるしかない。

ウィングパックで空から奇襲を」


セラが静かに頷く。

「……狙撃は、空から。

カイの機体を、確実に」


レオンは皆を見回した。

虚空の痛みが胸を刺すが、

今は痛みより、仲間への決意が強かった。


「……カイは、俺たちの仲間だ。

ヴォートに洗脳されたとしても、

俺たちはお前を取り戻す。

殺す覚悟も、持つ。

だが……生きて帰る」


エコーが静かに言った。

「影として、俺は支える。

カイの感覚共有を崩すのは、俺の役目だ」


リ・スターが熱く叫んだ。

「よっしゃ!

ナイトメアとハウンドの連合で、

ヴォートをぶっ潰す!

カイを……連れ戻すぜ!」


ハンガーの照明が、赤と青に強く輝いた。

機体たちが一斉に起動し、

ヴォルテック・ウィングパックが低く唸りを上げる。


レオンはXRX-03に乗り込み、

コックピットで静かに呟いた。

「……カイ。

待ってろ。

俺たちは、お前を連れ戻す」


輸送機が離陸。

灰色の空を切り裂き、

ヴォート本社へ向かう。

決戦の夜明けが、

静かに訪れていた

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