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VERTEX FINAL  作者: 銀乃矢
25/27

最終話「別れと出会い」

「え…!?なんて言った?」

「だーかーら、俺は今年でF1を降りるの。お前がチームチャンピオンを獲ってくれたからな。満足したよ。もう、後は家族との時間を大事にするよ。」

「え、まず、アンドリュー家族いたの?」

「いるさ、嫁さんと娘と、猫がね。」


「あ、そういえば、あのマクラーレンと話してるってやつは…」

「あぁ…やっっべ。断る電話まだしてねぇ。」

「もう今しなよ。なんなら、今ピット行ってくれば?」

「あ、確かに。」


そう言い、2人でマクラーレンのピットに向かい、アンドリューは引退する旨を伝えた。

相手も驚いていたようだが、すぐに受け入れ、ハグを交わしていた。


「お前は来年はどうするんだ?別のチーム行くのか?」

「いや〜、正直3つのチームからオファー来てるんだけどねぇ…」

「なんだ、何かあるのか?」

「いや〜、実は来年も俺はStorm F1に残ろうって思っているんだ。」

「それはどうして?」

「もちろん、来年もチャンピオンを獲りたいっていうのもあるし、来年から噂だと、日本人がもう1人このチームからデビューするらしいからね。その選手の育成も兼ねてさ。」


「そうなのか。じゃあ、来年の活躍も楽しみにしているよ。」

「おう!」


2人は固く握手した。






1週間後。

アブダビでの公式テストを終え、イギリスに向かった後、日本に飛んだ。




VERTEX Corporationの社長室。

「いやぁ~、松下、F1チャンピオンおめでとう!」

「ありがとうございます!まさかここまで来れるとは思いませんでした。」

「実はな、結構前に話した例のプロジェクトについて話したくてな。」

「はい。」


「まぁ、今まで隠してきたのはな、F1に関するプロジェクトなんだ。」

「F1?」

「あぁ、我々VERTEX Corporationは、Storm F1 teamとコラボして、我々が育成してきた選手をF1に参戦させることにしたんだ!」

「おぉ!Storm F1ですか!」

「そして、パワーユニットの開発、空力などの技術開発も我々が行うことに決まった。」

「そこまで挑戦するんですか!?」

「私たちVERTEX Corporationは試作車の設計、試作品の作成などの業務が主な会社だからね。技術分野での進化を目指してね。」


「じゃあ、ドライバーも紹介しようかな。」

「誰なんだろう?」

「入ってきてくれ!」


ドアが開き、入ってきたのは1人の女性だった。

()()飛花です。」


その名前を聞いた瞬間、驚いた。

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