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VERTEX FINAL  作者: 銀乃矢
11/27

第10話「表彰台」

日本グランプリはファイナルラップに突入する。


『ファイナルラップ、ファイナルラップ、そのままで表彰台狙えるぞ。』

「分かってる」



1位のマシンも捉えられる距離にはいる。

しかし、ここで攻めてしまうと、燃料が足りなくなる。

そうなってしまえばせっかくの表彰台を逃すことになる。


そのため、堅実にマシンをゴールに持っていくことに切り替えた。



そして、シケインを駆け抜ける。


フィニッシュラインを越える。


『よし!よし!2位!2位だ!コバヤシの3位を越えたぞ!』

「イエス!イエス!カモン!」



ピットに戻ってくると、チームのメンバーたちがお祝いしてくれる。







表彰式が始まる。


トロフィーを受け取り、高く掲げる。

今まで聞いたことのない大歓声が上がる。


母国ということもあって大盛り上がりだ。


トロフィーを置くと、隣の優勝した選手に声をかけられた。

「あなたが噂の新人かしら?」

「あ、うん。そうだけど、何か?」

「あ、自己紹介がまだだったわね。私はオリビア・()()()()。」

「…あぁ、あなたがフェラーリでチャンピオンをとった…ん?マックス?」


「あら、気付いた?実は私、あなたのチームメイトのアンドリューの妹なの。」

「え、兄妹で出ているの?」

「えぇ、よく驚かれるわ。」


こりゃたまげた、兄妹でF1なんて…


「元々は兄妹でフェラーリから出ていたの。」

「同じチームから?!」




F1で初めて表彰台に上がれたことだけでも嬉しいのに、まさか、アンドリューの過去まで聞くことになるなんて。しかも、妹から。


「まぁ、次のグランプリも頑張りましょ。」

「えぇ、そうだね。」





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