運命の出会いだった NL
星と星の戦争があった。わたしはその戦争で、敵星の森に墜落してしまった貨物船の船員だった。あなたは、その星の森の住人だった。
水色の肌と青色の髪のわたし、クリーム色の肌と茶色の髪をしたあなた。それでも目だけは同じ、綺麗に澄んだ青色だった。
言葉も何も分からなくて、単語で、ジャスチャーで、伝えようとした。いつも船の丸窓越しに見つめ合って、一緒にご飯も食べたね。代わり映えはしなかったけれど。
あのね、レイ。あなたが笑ってくれた時、あなたと目が合った時、心が通ったのが分かったの。あの瞬間、わたし達はお互いにそれが分かった。
今日も、それは同じだった。
「――レイ!」
あなたの胸の中へ走っていく。
「シア……っ」
初めて会ったあの星と違う、緑の中。抱きしめ合って、鳥の声が聞こえて、鼓動を感じて。
お互い容姿が変わった。それでも分かった。見つけた。ようやく、ようやくわたしは大切なあなたの隣に来れた。
「「大好き。愛してる」」
涙が流れるのは、声が震えるのは、痛いからじゃない。嬉しくて、嬉しくて、仕方がないから。
どうしてこんな所に。今何をしてる? どこに住んでる? 友達や家族は? 聞きたいこと、知りたいことが沢山ある。それでも今は――
あなたに会えた。あなたに触れた。あなたと喋れた。それはまるで、まるで…… 何と言ったらよいのか分からないけれど、ただただ溢れるこの涙がそれを教えてくれる。嬉しいって。幸せだって。
「愛してる」
耳元で強く囁かれる言葉。分かることがこんなに嬉しい。分かりやすく分かることが、苦しくて仕方なかった過去があった。それでも今は、こんなに嬉しい。
「わたしも愛してる」
ずっと。あなたのことを愛してる。
わたし達は見つめ合って、いつぶりかの口付けを交わした。愛に満ちた、深い深い喜びの合図を。
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【最後の言葉】
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多分本編を読んでいた方が沁みるし、色々分かる話です。見え方も変わるかもしれません。
元々ここに載せる予定だったものは「言葉は分からないけれど通じ合えた瞬間の喜び」で、元ネタのような感じで公開しようと思っていました。が、載せるに当たって情報が足りないだろうと加筆したところ、これが出来上がっていました。
続を書く予定はなかったんですが、もしかすると、いといが一番二人の未来を望んでいたのかもしれません……。




