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ノヴァリアの魔導師〜転生したら全属性使いだった〜  作者: にゃふ
第18話:北方遠征編

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第196章:突破戦線

白の群れが、再び押し寄せる。


 カチ、カチ、カチ――


 数は減らない。


 倒しても、また立ち上がる。


 終わりが見えない。


 だが。


 レイは前を見ていた。


「……行くぞ」


 低い声。


 全員が頷く。


 ◆


「先頭はミナと俺」


「道を作る」


「了解!」


 ミナが笑う。


「暴れるよ!」


 ◆


 ドン!!


 二人が同時に踏み込む。


 群れの中心へ。


 最短距離。


 ミナが斬る。


 ザンッ!!


 レイが歪める。


 バン!!


 白い身体が次々と弾ける。


「右、来る!」


「見えてる!」


 ミナが回転斬り。


 周囲をまとめて切断。


 道が開く。


 ◆


「後衛、ついて!」


 マリーナが叫ぶ。


「火炎で押し返す!」


 ドォン!!


 炎が広がる。


 完全には効かない。


 だが――


 “押す”ことはできる。


「セラ!」


「分かってる!」


 拘束魔法展開。


 進路上の個体を一瞬止める。


「今のうちに!」


 ◆


 リオンが無言で動く。


 進行ルートの邪魔な個体だけを的確に排除。


 ズバッ!!


 ズバッ!!


 無駄がない。


 ◆


 リュシエルが後方支援。


「圧縮領域、限定展開」


 ドン!!


 狭い範囲だけを押し潰す。


 進行ルートを“掃除”する。


「持続三秒!」


「十分!」


 ◆


 前線。


 ミナが笑う。


「いい連携じゃん!」


 さらに加速。


 ドン!!


 完全に先頭を切る。


 レイが横で支える。


 空間干渉で敵の動きをズラす。


「左開ける!」


「任せて!」


 ミナが一気に斬り裂く。


 道が広がる。


 ◆


 だが。


 その瞬間。


 地面から、白い腕が伸びる。


「っ!」


 ミナの足を掴む。


「うわっ!」


 レイが即反応。


 ピシッ。


 空間を切る。


 腕が弾ける。


「助かった!」


 だが――


 次の瞬間。


 周囲の地面全体が、蠢いた。


「……来るぞ」


 レイが呟く。


 ◆


 ドドドドド!!


 地面から一斉に“再生体”が出現。


 数が倍増する。


 マリーナが叫ぶ。


「無理無理無理!」


「これ突破できる量じゃない!」


 ◆


 セラが歯を食いしばる。


「でも止まったら終わる!」


 その通りだった。


 立ち止まれば、飲まれる。


 ミナが笑う。


「ならさ」


 剣を握る。


「突っ切るだけでしょ!」


 ◆


 レイの目が細くなる。


 森の奥。


 強い反応。


 核。


 もう近い。


「あと少しだ!」


 ◆


「全員、速度上げる!」


 レイが叫ぶ。


 魔力が一瞬、揺れる。


 空間干渉が強くなる。


 敵の動きが鈍る。


「今だ!」


 ◆


 ミナが限界まで加速。


 ドン!!


 完全に突破モード。


 斬って、蹴って、弾いて。


 一直線に進む。


 ◆


 リオンが後方の穴を塞ぐように排除。


 セラが拘束で追撃を遅らせる。


 マリーナが炎で後方を焼く。


 リュシエルが圧縮で密度を削る。


 全員の動きが、完全に噛み合う。


 ◆


 そして――


 視界が開ける。


 白い森の中心。


 そこにあったのは――


 巨大な白い柱。


 地面から天へ伸びる、異質な構造。


「……あれが核?」


 マリーナが呟く。


 セラが頷く。


「間違いない……」


 だがその瞬間。


 柱が、ゆっくりと脈動する。


 ドクン。


 空気が震える。


 レイの背筋が冷える。


「……来るぞ」


 柱の表面が裂ける。


 中から現れるのは――


 より強大な“白い存在”。


 人型だが、明らかに異質。


 ミナが笑う。


「はいボス」


 剣を構える。


「分かりやすくて助かる」


 レイも一歩前へ。


「ここからが本番だ」


 白い森の核との戦いが――

 始まる。

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