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神秘の結晶〜世界最後の錬金術師〜  作者: 聖華
第1章〜出会い〜
25/37

誘拐

誤字・脱字などがありましたらお伝え下さい


「ん……いたっ…」


首にチリッとした痛みが走り目が覚めた


「ここは………どこ?」


ひんやりとした床に寝そべっていた

両腕は紐で結ばれていて動かない

ひとまず体をおこし周りを見回した

コンクリートの壁と床

そして鉄格子

ザ・牢屋だった


(ここはどこ…

ボクは誘拐されたんだよね…?

それはなぜ

恨み?

いや、なんの恨みだよ

う〜ん、分からない)


頭を悩ませていると足音が聞こえた


「なんだ、起きたか」


やってきた人は清潔感がなく、いかにも悪人そうな人だった

誘拐した人よりも悪人顔

怖い

特に目線が…

こいつはどう利用するかと考えていることを隠さずにさらけ出しているから特に怖い

でもこの世界に来て、リステリア帝国に来て人見知りが少しは治ってきた…………と思う

人の目線を受けすぎたせいか、それを怖いと思うのは少なくなったきた

その代償といえばいいのか人間不信になりかけている


まぁそれは仕方ないとして

本当にここは何処なのか知りたい

教えてくれるかわからないけど一応聞いてみよう


「ここは…?」

「あ?ここは奴隷を入れるとこだ。お前はこれから奴隷にして売られることになる。かわいそうだなぁ。ははっ」


ニヤニヤしながら舐め回すように見てくる

心底気持ち悪い

 

「まぁいいとこに売られるのを願ってな」


その男は笑いながら立ち去っていった


「さて、どうしようかな」


これからどうするかを考えなくては



◇◆◇



ここに来て何日たったのだろうか

日が差し込まないので日時が分からない

ご飯は持っては来るけど頻度はバラバラ

見張りが来る頻度もバラバラ

だいたいはボクの生存を確認してすぐ戻っている

今日も来た

 

「ほら、飯だ」


投げられたご飯はカピカピのカビがはいったパンに腐った肉 

正直食べられるものではない


「なんだ、食わねぇのか?」


ニヤニヤしながら見てくる

食べれないことを分かってて言ってる

性格が悪いんだろうな

ま、気にしないけど

ボクは食べなくても生きていられる

前世でも食べてなかった

いつもご飯を抜かれていたから

だから大丈夫

でもこれが一週間以上続いたら危ないかもしれない

だけど策はある

これが成功するといいけど



◇◆◇



今日も見張りが来た

いつもは見てすぐ帰るのだが…

今回は違った


「おい、でろ」


そう言われてやっと出ることができた

なにかあったのだろうか

予想では売り先が見つかった、とか?

まぁ出れたことは嬉しい

正直、困っていた

部屋に魔封じが施されていたから

転移したくてもできない

でも今なら脱走できる………けどしない

ボクもいろいろ考えているからね


(かしら)、コイツっす」

「ほぉ、キレイじゃねぇか。こりゃ高く売れるぜ」


見知らぬ声

いつの間にか大きな部屋についていた

周りにはいかにも悪人そうな人がたくさんいる

その中心にはでかくて怖そうな人が…

脂ぎった汚い()()

頭って呼ばれているからこの人がここの奴隷商のリーダーなのだろう


(え、むりむりむり

 気持ち悪いって

 ここにいる人みんな汚いし…

 ここは汚い人の集まりなのか?)


まぁ心のなかではいっぱい喋っているけど人間に囲まれていて今にも気絶しそうだ

怖いというより気持ち悪い

心底気持ち悪い

誘拐されて人見知りは完全に治ったけど人間不信になってしまった

本当に不必要なレベルアップ

まぁ人見知りよりはやりやすい……のかな?

でも今現在信用している人には効果がないと思う…

多分


まぁそんなことは置いといて

この気持ち悪くて最悪で不快な時間も終わり

だって昨日助けを呼んだから


それは多分夜であろう時のこと



□■□



「帝王様、聞こえてる…?」

『シャルか!?今どこにいる』

「分からない。閉じ込められてる」

『大丈夫なのか?』

「うん…」


よかった

通信繋がった

一か八かだったけど、よかった

念の為に通信用の鉱石を渡していてよかった

要件を早く伝えなければ


「その鉱石、GPSになってます」

『GPS…?』

「発信機、どこにいるか分かる」

『そうか、分かった。明日絶対に助けにゆく』


そうして通信を切った

まだいろいろ話したかったけど見張りが来たのでやむなく通信を切った

でも明日助けに来るって言った

帝王様なら絶対に来る


明日を少し楽しみにしながら寝た



◇◆◇



何時頃に助けに来るのだろうか

一刻も早くこの場から離れたい


そんなこと考えていると奴隷商たちはボクを見ながら話していた


「コイツはどこに売ろうか」


あぁ、売り先はきまっていなかったか

予想が外れた


「その前に弱らねぇといいんだがなぁ」

「あ゛〜、この間の青い目の奴はすぐ弱ったよな」

「ああ、怪我してたしな」


青い目…?

怪我していた…?


「なんつー名前だったかなぁ」

「あー、あれだ。()()()()








え?





サフィア……………?










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