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神秘の結晶〜世界最後の錬金術師〜  作者: 聖華
第0章~別れ~
12/37

質問

誤字・脱字などがありましたらお伝え下さい


ボクは今、絶望に(おちい)りよくわからない感情に押しつぶられていた


「起きたか」

「あ…おはよ…ござい、ます」


あ゛〜、もう!

上手く話せない

変なことを言いそうで…怖い

目線さえも怖い


「お前の事について知りたいことがある」

「ボクの、こと…?」

「ああ、いいか?」


無言で(うなづ)いた

(しゃべ)るのは最低限にしたい


「名は」

「…シャルティア・メアリー・グラス」

「貴族のような名だな」


え、これ理由も言わなきゃいけないやつ?

うわ、目が言えって言ってる

はぁ…うまく話せるかな


「神子、だから…メアリーは初代神子…グラスは神様」


伝わった?


「神子か、そのことについては後程聞こう」


え、やだ


「では次の質問だ。お前は煌人族だな」

「うん…」

「お前以外生き残りはいるか?」


そんなのこっちが知りたい

でも…


「わからない…でも、いないと…思う…」

「そうか、すまない。お前には辛いことを聞いた」

「いえ…」


あの状況を見れば生き残りがいないことなんか一目で分かる

双子の兄はいるけど、会ったことはない

村にはいない

じゃあ村の外なのかと言われると違うだろう

村から出る人なんていないから

絶対…

もしかしたらもう…

だから生き残りはいないと思う…


「では次だ。これもまた辛いことだと思うかいいか?」

「うん…いい」

「襲ってきた奴らの姿を見たか?」

「…うん」


実際この目で見たわけではない

母が握っていたあの宝珠で見ただけだ

あの宝珠は記憶を封じ込める鉱石

それも凄く上質なもの

村全体を捉えていた

だからわかる

…仇の顔を


「特徴を言えるか?」


無言で首を振った

これ以上話せない

精神的にもう限界だった


「そうか、最後にこれだけは聞きたいことがある」

「…な、に?」

「お前は……錬金術師か?」

「うん…」


え、そんなこと?

でも凄く真剣な顔だ

あぁ、確かボクしか錬金術は使えないな

だからかな?


「そうか、回答ご苦労だった」

「あ、あの」

「なんだ」

「名前…」


この人が何者なのか知りたい

せめて名前だけでも


「あぁ、余の名か。余の名はシュナイゲル・フィント・ローゼルク・リステリア」


へぇ、響きがいい綺麗な名前

名前の構成がボクと似てるな

…あれ?

あの人、ボクの名前を貴族みたいって言った

と、いうことは……


「リステリア帝国の皇帝だ」


ですよね〜

貴族じゃなくて皇族(こうぞく)だったけど

皇帝か…

すなわち


「帝王様…」

「帝王…?」


あ、やば

口に出していた


「…うむ、いい響きだ」

「え…?」

「お前だけそう呼ぶことを許そう」


え、いいの?

帝王なのに優しい人だな


ていうか、ボクなにしてるんだろ

村壊されて家族も殺されて

帝王様と話している暇はないのに


「帝王様…ボク…これから」

「ゆく宛はないのか?」

「えっ…と…ゼ「皇帝陛下!」」


途中で言葉を遮られた

あ〜、もう!

ボクがモタモタしてるから…!


「なんだ」

「先代様が」

「!…すぐ行く」


あ…

帝王様がテントを出ていってしまった


…凄く静か

これからボクどうしよう

行く宛はまぁ、ないことはない

ゼギルさんの所がある

でも、ゼギルさんも村が襲われることを知ってた

なのにっ……いやゼギルさんは悪くない

全ては弱いボクのせい

はぁ…

ボクはこれから何を信じたらいいのだろうか

もう何も信じることができない

何をしたらいいか分からない









神グラス

ボクが何をしたというのですか…?











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