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最終問題児 ー神山シリーズ短編集ー  作者: タッセル


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4/19

骨折した営業部神山

「ええ、骨折しちゃったの」


そうなんだよ。


「先日、会社に乱入してきた元社員が大暴れして。

それで、手に持っていたバットで殴られて、これ」


営業部の神山は、入院中のベッドの上から、自分の骨折した足を指さして言った。


困ったものである。


最近は、本当に物騒な話が多いもので。





ピロンと神山の携帯が鳴ってメール届いた。


差出人は会社。グループメールらしく会議中の動画が添付されていた。


それを神山は再生してみた。


「次の社員候補として、神山を推薦する」


「社長、次の社員候補には、私を推薦してくれるはずじゃ...!」


社長の堀田の意見に開発部長の黒木が食いかじかった。

他の社員たちは黙って聞いている。


「とにかく決めたんだ。次の社長候補は、神山にする」


黒木はまだ、文句がありそうだ。


社長の堀田は席を立って、会議室を出ていこうとした。


「あの、社長」


出口付近で、総務担当の浜野が社長に声をかけた。


「黒木には、任せない。彼は、私の財産を全て狙っている」


それだけ言って、社長の堀田は会議室を出た。





病院で寝ている神山にまた、メールが入った。


ー「大変。会社の襲撃犯たちに、役員たちが復讐するつもりらしい。助けに来て」


神山は、ふと考えた。

襲撃犯なら放っておけば良いのでは。

と思ったが、そうでもないらしい。


襲撃犯は、別の企業の有名人らしく、復讐するうちの会社が悪者にされると。


ほう。


ややこしいが、つまりうちの会社が劣勢らしい。襲撃犯よりも。


仕方がない。


とはいっても、自分は足を骨折して病院のベッドの上だ。


少し考えて。神山は通信部連絡をし、襲撃犯の脱走の手伝いしてもらうように頼んだ。





それから。


襲撃犯は無事に脱出出来たらしい。


その後、神山も会社から脱出しなければいけなくなってしまうのだが。


それはまた、別の話。

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