表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最終問題児 ー神山シリーズ短編集ー  作者: タッセル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/19

でっち上げスピーチ

世間の人々によると、あらゆる事件は単純だと思うらしい。


「今度会議室で、メディア向けの意見を発表することになった」


「はあ」


「お前は、私が優秀で素晴らしい人間だとスピール出来るようなスピーチを作ってこい」


「はあ」


こんな無茶振りをしているのは、開発部長の黒木だ。


「社長に何度も却下されて、書き直し要求されたんだってさ」


秘書課の課長が説明をしてきた。


なるほど、それで営業部の神山に無茶振りをしてきたわけだ。


営業部の神山は、とりあえず適当に、賢そうに見えるスピーチを考えた。


新聞手に取って、少し読んで見る。


そういえば、会社の工業排水で病気になった人たちの補償金がいくらかかった、というニュースを思い出した。


そのニュースを少し弄って、補償金を心配するリスクを訴えるスピーチをでっち上げた。


出来上がったスピーチ文を、さっと黒木に渡すと、気に入ったらしい。


社長もokというわけで、一応、その場はやり過ごしたわけだが。





それから、どうなったって。


今でも、黒木は思いやりがあって優しい開発部長っていうイメージ保っている。


神山のでっち上げスピーチは、うまく行き過ぎてしまったようだ。


世間の人は、メディア向けスピーチが何度も推敲されていたなんて、少しも思わないらしい。


それから、世間の人って案外騙されやすいんだな、という印象に変わったわけだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ