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最終問題児 ー神山シリーズ短編集ー  作者: タッセル


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a氏の肖像

aは、最初、田舎町にいた。


5歳の頃、なぜか無理矢理、都会の街に連れて行かれて働かされることになった。


しばらく、街にいてから、何故か命を狙われることが多くなったので、田舎町に逃げ帰った。


それから何年か経って。


十五歳の時、田舎町から都会に呼び戻されて、戻ってみるとaの名前を語るb氏がいた。


aは、自分が要らなくなったと思って、また田舎町へ帰った。


そして、何故かaはb氏の名前を押し付けられることになった。


どうやら、人間関係を今更変えたくないとか、問題を避けるためとか色々、説明された。


その頃か?いや、もっと前からb氏はaの名前を使って、女遊びを繰り返していたらしい。


らしいというのは、aも詳しくわからないからだ。


そうやってaは、ずっとb氏の名前を使わざるを得ない状態で、今までやってきた。



a氏が45歳になったある日、国の役人と名乗る人が来て、a氏にはずいぶん良くしてやったから、aに見返りを要求してきた。


aは、何のことか、さっぱりわからなかった。


aは、30年間ずっと田舎町に居ただけだから。


aは、b氏に請求してください。


それだけ言って、役人を追い出した。



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