表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最終問題児 ー神山シリーズ短編集ー  作者: タッセル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
18/19

赤坂 安子という女

嫌、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。


「だから、保科さん」

「.......」


わからない。

何を言ってるの。


あれが、違くて何。

どうして。

苦労したのに。

わざと嫌がらせしてあの男、神山を追い出したのに。


全部、上手くいくはずだったのに。

何で。

何で。


何で


嫌だ。


「私、保科じゃなくて赤坂です」

「え、いや保科さん...」

「赤坂です」


こりゃだめだ。といって、どこかの職員が保科の家の玄関から立ち去った。




家の中で、一息つく。


そういえば。

あの家賃、どうなったのかしら。


タンスの引き出しを開けて通帳を確認する。


ー赤坂銀行通帳

保科 安子


あ。


安子は、通帳を思わず地面に落とした。


あ。


あ?


いや。


わからない。


黒木さんに電話して、落ち着こう。


「もしもし、黒木さん...私、保科」

「.......誰」

「え......黒木さん...」

「えっ、黒木? 違いますけど」


安子は、黙って通話を切った。


もう、なにもわからない。




「安子ちゃん」


「おい安子」


「安子ぉー」


気がついたら病院のベッドの上だった。


「あれ」


おじいちゃん、おばさん。親戚の兄さん。


ベッドで目が覚めた安子に声をかけてきた。


「みんな...」


「みんな、安子のことを心配したぞ」


そうなんだ。


安子は、胸の苦しみが軽くなった気がした。


ふと窓の外を見た。


外はまだ暗かった。


しかし、月明かりが辺りを照らしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ