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あ、お前の推し、死んでるから  作者: まつり


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33/41

6年あれば色々変わる

行っとくか、一緒に。

やっぱ地元の方がご利益あるだろ?こういうもんは。


「なに、デルタ、どこに行くの?」


神社だよ神社。

明日だろ?タケやんのディーンが連載再開すんの。

やっとじゃん。


ずっと引っかかって来た分、描きたいことを爆発させたんだろ?きっといい作品になったんだろうけどさ、続けられるかどうかはやっぱり神頼みもあるよ。


名作も人の目に触れなきゃ意味ないんだから。


「名作かはわからないよ。


描かなきゃいけないことは6年前から決まっていたけれど、練る時間は山ほどあった。


だけど、なんか衝動的に描いちゃったかも。」


その方がいいんじゃないの。

よく聞くだろ?練りに練った作品は意外とコケるって。

練りに練った結果を、ハートでぶちまけたならきっと大丈夫だって。


「ありがとう。


神社、ね。

行ってみようかな、今日は作業も入れてないし、ジッとしてるのもなんか落ち着かないし。


じゃあ準備して出掛けてこようかな。」


いやいやいやいやいや。

一緒に行こうって。

俺も行くっつってんの!


「ダメでしょ。

デルタが神社なんていっちゃ。」


なんでよ。

俺ほど神社が似合うヤツはいないぜ?


「ある意味そうだけど、幽霊が神社行ったら浄化されて消え去っちゃうよ。

せっかくファンと同じ気持ちで配信を待つって言って僕の漫画読まないでいたのに、読む前にこの世から消えちゃうよ。」


えー、そんな事ないって。

多分大丈夫だよ。


「大丈夫だったら大丈夫だったで、今度は僕に疑念が生まれるのよ。

幽霊素通りさせてこの神社大丈夫か?って。

お詣りする気持ちなんてその時点でなくなっちゃうって。


どちらにしてもデルタは行かない方がいいよ。」


世知辛ぇ…!

死んだらホイホイ神社にも行けないのか。

もう俺、初詣も行けないの?


「初詣って、今年も無事に過ごせました、来年もよろしくお願いしますって神様に報告するイベントなんだからデルタには必要ないじゃん。


今年も無事じゃないし、来年も無事じゃないんだから。

死んでるんだもの。」


そうなの?

五円を使って1%くらいの可能性で願い事が叶うイベントじゃないの?


「なにそのソシャゲみたいなシステム。

違うよ、神頼みが過ぎるって。


とにかく行くのはやめなよ。」


えー!

行きたかったなー!

おみくじー!


「ダメだって。

どうあがいても結果がバグるんだから。

健康運なんて当たりようがないじゃん。


死んでんだから。」


あぁいう無闇なお告げ、結構好きなんだけどなー。


「近くの喫茶店に、いにしえの占いマシーンがいまだに置いてあるから、それ引きに行こうか。


一緒に。」


いいねぇ。

そっちは神社と違って当たらなくても失うものはないからな。

気軽だぜ。


「そういうこと。

あれ?元々なんで神社に行きたがってたんだっけ。」


おみくじだろ?それ以外に神社行く理由なんて…。

あれ?



さぁ、始まりました。

初めましての方も、また来てやったぜの方も、どうも、化野デルタです。


こんちわ。


今回はいつもの雑談ねー。


みんなご存知かな。

タケやんこと、ちくりんこと、竹野内ゆういち先生が昔連載してた漫画。


名探偵ディーンっていうんだけどさ。


[ここに来てるやつは大体知ってるだろ。

マイナーな漫画だけど。]

[20%くらいちくりんの客なんじゃない?]

[デルたんとタケやんのイチャイチャを見に来てますがなにか?]


子供向け雑誌で連載してて、その雑誌の廃刊に巻き込まれて完結してたのに、そいつが最近電子化したりして、なんか動きがあるんよ。


そういう時は大体………。


という訳で映像流しまーす。

ちゃんと公式から許可もらってるからねー。


ではどうぞ。


……

…………

………………


[続編!!]

[¥50000]

[マジで?]

[ボォォオオオアア!!!(慟哭) ]


いつからだと思う?

実は…………………。

ちょっと待ってね、タイムスケジュールを合わせてつもりだったんだけど…。


はい!今!

今からです!


つーわけで、今から閲覧可能でございます。

そして新作の1話は無料で読めるんだぜ?

読むしかないね、これは。


そしてもう一つ許可を貰ったんよ。

後日に作者様を呼んで感想会しようと思っているよ。


我が家に居るしね、作者様。


感想会って言ってもね、過去作プラス1話だからさ、まだそんなに言いたい事なんて無いよねって話ではあるのよ。


起承転結の起しかないんだから。


なんで前半は感想会、後半はタケやんに質問をぶつけて、それに答えてもらおうと思うよ。


だからマシュマロでその項目の質問を募集するから。

どしどしよろしく。


短いけど今日はこれで終わりにするよ。

身内のコマーシャルだけでごめんな。


ま、早く読みたいだろ?


あ、タケやんから伝言。

「どうか、楽しんで。」

だってさ。


もっと長々と話せってな。

そんなんじゃ校長先生はやれねーぞって。


言いたい事は、描いたってことかな。

うし。

んじゃ、質問よろしくな。


ではまた。

絶対見てくれよな。



「私のもじもじして何にも進んじゃいなかった不祥の弟子がね、ようやく連載再開するから、アンタらも読みな。」


師匠がSNSと自分のチャンネルで応援してくれた…といえば聞こえはいいね。


あれは命令だったな。


「私の下僕達なら、私が続きを読みたいって思っている漫画、買うでしょ?」


デルタのチャンネルを通じてお互い認知した黒鎌さんも応援してくれて…いや、あれもまごう事なき命令か。


僕の周りの女の人、怖くない?

嬉しくはあるけども。


モーさんも青井先輩も、もちろんデルタも。

僕の作品が広く届くように手を貸そうとしてくれている。


ディーンは、実のところそんなに上手くいかないと思っているんだ。

冷静に、普通に考えてだよ?

前回から時間が空き過ぎている。

6年半あれば小学生が大学生、社会人になっている。


そんな人たちをまた熱狂させるのは、新たな読者を付けるよりも難しいと思う。

だけど、大人の都合で消えてしまったなんてのは、ヒーローの最期としては最低で、そんな僕の情けないツケを代わりに支払ってくれた子供時代の彼らにこそ、僕は届けたいんだ。


こうやってSNSを眺めてみると、意外にも反響はあるけど、やっぱり過去の作品というイメージ。


懐かしい。

昔見てた。


その人たちの子供心に届いてくれたら嬉しい。


[そういえばアニメ化する噂あったよな]


詳しい人もいるなぁ。

そうそう、雑誌にちょこっと速報!って見だしでアニメ化するって載ったんだよ。


[あったなぁ。

そういえばOPを歌う予定だったデュールってバンド、最近聞かないな。]


デュール!

懐かしいなぁ…!

あんまり音楽に詳しくないけど、その時は楽曲誰使って欲しいか聞かれたんだった。

それで、仕事中にラジオから流れてきて何となく気に入ってたそのバンドの名前を出したんだ。


一時期めちゃくちゃ聞いてたなぁ。

人生で唯一自分の意思で買った音楽アルバムがデュールのファーストかも。


うわー、今どうなってんだろう。

僕も気になるなぁ…。

名前を聞かないって事は国民的バンドにはなってないんだろうけども。


[聞かないって…全員死んでるよ。

っていうかアニメ化ポシャったのってそのせいじゃないの?確かアニメ内の曲もデュールの誰かが作ってたんでしょ]


…え?全員?


…………これか。


調べたら出てきた。

3人組バンド、デュールのメンバーが高速道路で事故に遭い、全員が亡くなったという記事。


確かに時期的にアニメ化するって聞いてた辺りだ。

進行に遅れが出てるとは聞いてたけど、これも理由の一つだったのかもしれないなぁ。

その時は制作上よくある事なのかと気にしてなかったし、その後すぐ廃刊になったから、そっちが原因だと思ってたけど。


……そっか。

僕の推し、死んじゃってたのか。

すごい喪失感だなぁ、今更だけど。


あんまり推しを作ったりはしないんだけど、彼らは当時の僕の推しと言っても過言じゃなかった。

リアルタイムで知ってたらもっとダメージ受けてたかもしれないよ。


こんな気持ちを僕はディーンの読者に味合わせてたのか。

最低だな、僕は生きてるから作れたのに。


めっちゃ聴きたくなってきたけど、配信とかはされてないのね。


…どこにしまい込んだかな、デュールのアルバム。

前回連載時を思い出すものは殆ど処分したんだけど、幾つかは捨てていない。

たしかデュールのアルバムも捨ててはいないはず。


見つからなかったら買ってこよう。

タワレコにあるかな。

中古屋とか巡らなきゃいけないかもなぁ。


どっかにあるといいけど。

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