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42/56

第42首

第42首お届けできました。

第42首


なぜあるの

捨てたはずの

お人形

悲しい目をして

私を見ないで


短歌解説

 私の知り合いのA子さんに聞いた話です。

 A子さんの大学時代の友人のN子さんは、大学生の時に大学の近くのアパートに住んでいたらしいです。

 そのためかN子さんの友人たちが寄ることも多かったらしく、気付けばたまり場になっていたようです。

 しかし、友人たちは大量のスナック菓子やジュースなどの飲み物も持ち込んでは残していくので家計的に助かり、N子さんはたまり場になっていることを嫌がってはいなかったそうです。

 そんなある日、友人たちがはけた後、N子さんは部屋の隅にリカちゃん人形に似た着せ替え人形が置かれていることに気がつきました。

 友人たちの誰かが忘れていったのかなと思いましたが、大学生にもなってリカちゃん人形もどきのような人形を持ち歩くかなと疑問も抱いたそうです。

 しかし、それでも誰かが忘れていった可能性が大なので、友人が来る度に訊いていたそうです。

 ところが友人たちの誰一人として、人形など忘れていないと言っていたそうです。最終的にN子さんは、誰かが自分を怖がらせようとしたイタズラかなと思ったようです。

 本物のリカちゃん人形なら、それなりの価値もあるのかもしれませんが、リカちゃん人形もどきの人形を自分の部屋に置いておくのも何だか嫌だったので、N子さんは人形を捨てることにしました。

 燃えるゴミ出しの日に他のゴミと一緒にゴミ袋に押し込み、指定の場所に捨てたそうです。

 しかし、それから三日後、N子さんが大学からアパートに戻りドアを開けると、テーブルの上にあの人形が置かれていたのです。

 N子さんは人形に気付くと悲鳴をあげました。N子さんは、その人形が悲しそうな目でN子さんを見上げているように思ったらしいです。その時、たまたまA子さんもN子さんと一緒にいたそうで、N子さんから悲鳴をあげた理由を訊いたそうです。

 その後A子さんはN子さんから人形を預かり、呪物を集めているオカルト研究会に提供したということです。


残り58本

呪物を集めてどうするんですかね?



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