第38首
第38首お届けできました。
第38首
冬霧の
中にたたずむ
女の子
浴衣姿は
夢かまぼろし
短歌解説
私の実話です。
私はこのシン・ホラー短歌を執筆するに当たっては、記憶の発掘作業をしながら書き進めています。
第36首と37首は、イレギュラーで現在進行形のことを書かせてもらいましたが、短歌のほとんどの題材が、私の過去にあった実話と、友人知人から過去に聞いた話です。
これは、高校2年の時にあった話です。
私が住んでいたH市は城下町で、天守などの建物は無いものの、日本百名城に選ばれた立派な城跡があります。
ある日の冬の朝、起きたときには冬霧が辺り一面に立て込め、幻想的な風景になっていました。それを見た途端、私は冬霧の中に見える城跡はかっこいいのではないかと思い、父から譲り受けた一眼レフカメラを持って城跡に自転車で向かいました。
すると道の途中で、霧の中に浴衣を着た幼い女の子が立っているのが見えました。濃い霧の中なのでハッキリとは見えなかったのですが、確かにそう見えました。
午前7時を回っていましたので、小さな女の子が立っていてもおかしくはない時間帯なのですが、浴衣姿に関しては、「何で?」という疑問を持ちました。冬の濃霧の中にいるのです。寒くないはずはありません。
しかし、その子の方に近づくにつれ、その子の姿は濃霧の中に消え去ってしまいました。
今、その時のことを思い出したとき、第26首で書いたAK寺のことが結びつきました。私もAK寺に現れたという女の子の霊を見ていたのかもしれません。
なぜなら城跡に行く道の曲がり角の直ぐ横にそのAK寺があって、私がその女の子を見たのは曲がり角の直前だったからです。
追記
冬霧の中の城跡は、直接目で見る方が良いです。写真では感動が薄れます。H市に観光に来られたときには是非あなたの目で確かめて下さい。
あ、それからAK寺の近くで浴衣姿の女の子に、「見いつけた」とか言われたときは、憮然とした態度で、「人違いだ。間違ってるよ」と言い放ったら大丈夫かと。確信は全くないですけど。
残り62本
第36首と37首で取り上げた勘違いの霊へ。面倒なことをやらかしてくれたけど、おかげで2首分ができた。その点だけは感謝しているよ。自分の間違いに気付いて離れてくれたようだが、もう二度と来るなよ。
キットクルのは貞子だけでいいんだよ。




