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33/56

第33首

第33首お届けできました。

第33首


金縛り

今日もきたかと

眼を開ける

じっと見つめる

男はイケメン


短歌解説

 人づてに聞いた話ですので、話の真偽は分かりません。

 話の出所は、ある会社に勤めている田中さん(仮名)という男性の方で、社食で食事中に後ろのテーブルから、以下のような女子社員たちの話が聞こえてきたそうです。

「また、あのイケメンと会っちゃった」

「えっ、前に話してくれた金縛りにあった時に見えた男?」

「そうそう、めっちゃイケメン。私のことをジッと見つめてくるの」

「かえで、それ霊なんでしょ。ヤバいんじゃない」

「大丈夫だよ。悪さはしてこないし」

「悪いこと言わないから、お祓いに行った方が良いよ」

「心配しなくっていいよ。私好みのイケメンなんだから。夢かもしれないし」

 田中さんは女子社員たちを振り返ってみることはなかったので、顔は見なかったのですが、かえで(仮名)と呼ばれたのは、自分の課に所属している女子社員だと気付きました。

 それから1週間後、そのかえでさんは仕事中に倒れ、原因不明の重篤な体調不良で緊急入院しました。


 私が思うに、その霊はかえでさんを見初めて、あっちの世界に連れて行こうとしていたのかもしれません。


残り67本

オリンピックを見るので早めの投稿です。

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