第24首
第24首お届けできました。
第24首
手をつなぎ
施設の周り
歩いてる
深夜のカップル
顔は見えない
短歌解説
私が間接的に関わった実話です。
第23首と同じく自然教室のお手伝いをしたときの出来事ですが、場所は違います。
その自然教室が行われたのは、YK青少年自然の家という施設でした。
そこに着いたときに、またしてもイヤな気配を感じましたが、幸いなことに霊感が強い生徒はいなかったのか、騒ぎ出す生徒はいませんでした。
何棟か建っている施設のうちの一つの近くを通るときに、「ここ何か不気味だね」と言っている女子生徒がいました。しかし、おそらく霊感があったのではなく、建物の周辺の杉の木立が醸し出す雰囲気に不気味さを感じたのでしょう。
ただし私は、イヤな気配が強くなったのを感じていました。その場所に『何かあるんだろうな』と思いましたが、黙っていました。
翌日のプログラムのウォークラリーの時に、YK青少年自然の家の指導員の人と一緒になったので、どうしても訊きたくなって尋ねました。あそこの施設の近くには怪奇現象が起こるんじゃないかと。
すると指導員の人が、ちょっと困った顔をして、「もしかして、あなたは見える人なんですか?」と訊いてきました。「ええ、たまにですけど」と応えると、「じゃあ、見えることがあるかもしれませんから、あらかじめ教えておきますね」、そう前置きして話してくれました。
その話は、私がイヤな気配を感じた近くに建つDC棟に関することでした。
深夜になるとDC棟の周りを、手を繋いで歩く若いカップルの霊が現れるらしいのです。これまで何人もの職員が、そのカップルの霊を目撃したらしいのです。ただ目撃した人は皆、霊の後ろ姿を見たらしく、正面から見た人はいなかったそうです。したがって顔は見えなかったそうですが、後ろ姿の背格好や服装から若いカップルだと直感的に思ったようです。
なぜ、カップルの霊がDC棟の周りを徘徊しているのかは誰にも分からないそうですが、霊を見た人には箝口令がしかれているとのことでした。DC棟も宿泊場所として使用することがあるので、変な噂が広まらないようにしているのでしょう。
幸いにも、2泊3日の自然教室の間に霊を見てしまう生徒はいなくて、自然教室を無事に終えることが出来ました。私も見ずにすみました。指導員の忠告を守って、深夜にDC棟に近づくことを避けたので。
残り76本
YK青少年自然の家で提供されたミルクは大変美味しかったです。
ところで、今もカップルの霊はさまよっているのでしょうか?




