表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/56

第23首

第23首お届けできました。

第23首


見える子が

泣き叫んでも

何事と

見えぬ人には

分かるはず無し


短歌解説

 私自身の実話です。

 10年以上前の秋のことです。私はある中学校で行われた1年生の自然教室のお手伝いをしました。

 S町にあるSKセンターに中学生たちを乗せたバスが到着し、生徒たちが集合整列した後、宿泊場所になる建物に入館し始めたのですが、急に叫び声が聞こえました。

 何事かと思ってそちらを見たら、男子生徒の一人が、「幽霊がいる! 幽霊がいる!」と廊下の突き当たりの壁の上を指さしながらパニックになっているのです。

 私には霊は見えませんでしたが、確かに男子生徒が指さしている辺りの空気は淀んでいました。霊感が強いと思われるその子には見えていたんでしょう。もしくは彼と霊との波長が合ってしまったのかもしれません。

 しかし、霊感がない先生たちには、そんなことは分かるはずもなく、幽霊なんていないからとパニックになった子を必死になだめていました。

 その子は、「ここはイヤだぁ。幽霊に殺されるよぉー。帰るぅー。帰りたいよぉ-」と泣き叫び続けました。その子が幽霊に殺されると思ったということは、その霊が憎悪に満ちた恐ろしい形相をしていたのかもしれません。

 その生徒が落ち着くことはなく、結局、保護者に迎えに来てもらってその子は帰宅しました。

 自然教室2日目の夜、宿舎から離れた小高い場所でキャンプファイヤーが行われたのですが、生徒たちが建物に戻った後、念のために火の始末の確認をすることになりました。

 誰か確認に行ってもらえますかと頼まれ、私が手を上げたのですが、他に手を上げる人はいなくて、結局私が一人で行きました。

 後始末を確認し、宿舎に帰ろうと戻りかけたときです。ゾクッとした気配を背後に感じました。振り返ったらダメだと思い、除霊の念仏を大声で唱えながら足早に戻りました。

 あの生徒が見たという霊は、まだSKセンター内にいるのでしょうか。


残り77本

霊が出る噂がある場所で、団体の宿泊はNGですよ。絶対に一人ぐらいは霊感ある人いるから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ