第15首
第15首お届けできました。
第15首
適当な
つくり話が
現実に
気付かぬうちに
操られてた
短歌解説
私の連れ合いが、知り合いの教師から聞いていた話とその後の顛末です。
夏の終わりにあった小学6年生の夏のキャンプ(自然教室だったかもしれません)の最終日だったそうです。自由時間に子供たちに怖い話をしてとせがまれて、ある男の先生が仕方なく話を始めたそうです。
その先生は、キャンプの最終日で浮かれ気分になってなかなか寝ないであろう子供たちを怖がらせて、早く寝るように仕向けようと、その場で思いついた怖い話をしました。 その話の内容は、そのキャンプ場からほど近いダム湖の近辺を夜中に通っていると、ずぶ濡れの男が立っていて、「見つけてくれえ。見つけてくれえ」と言ってくる。そして、このキャンプ場でも、夜の11時を過ぎても起きていた子供は、そのずぶ濡れの男を目撃することがある。ダム湖に見つかっていない死体があって、その霊が出てくるのだろう。というものでした。
子供たちはその話を聞いて震え上がり、女の子に至っては泣き出す子もいたそうです。
知り合いの教師の人は、「困りますよ、先生。子供たちが怖がって寝てくれませんよ」と男の先生に抗議したそうですが、「大丈夫ですよ。さっき思いついた作り話ですから。怖がって寝られない子には、そのことを教えてあげたらいい」と笑っていたそうです。
「ちょっと怖がらせすぎじゃない。ダム湖の周りもキャンプ中に散策活動したんだろう。そんな場所に死体がある話なんて、刺激強すぎ」
私は、その話を聞いて、そんな感想を述べました。
それから2日後の新聞に、そのダム湖で死体が発見されたという記事がありました。 テレビでもそのニュースが流れたと思います。橋から突き落とされて亡くなった殺人事件でした。
5日前に男の先生が子供たちに話した作り話が、現実になったのでした。
もしかして、その怖い話をした先生は、気付かぬうちに霊に操られていて、自分で創作したと思っていた話は、霊が話させていたのかもしれません。
残り85本
この事件、まだネットニュースに残っていました。




