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第14首

第14首お届けできました。

第14首


盆休み

同窓会で

思い出を

語っているけど

誰に対して?


短歌解説

 これは私の友人に聞いた話です。

 友人が卒業した中学校では、20年ぶりの同窓会があったそうです。友人の中学校は3年生の時のクラス数が6クラスだったそうで、当時は1クラスの人数が40名ほどだったので、全員が参加したとしたら240名近くになるところですが、それぞれの仕事や家庭の事情もあってか、集まったのは100人ほどだったそうです。

 それでも大きな会場ではなかったこともあり、100人でも多く感じたそうです。会場のキャパを考慮してか、同窓会は立食形式で行われ、お酒の入ったグラスを片手に当時の仲間が集まり、楽しげに談笑していたそうです。

 その友人も、そんなふうに旧友と語らっていたのですが、ふと気付くと数メートル先で、一人で何かしゃべりながら笑っている男がいたそうです。時々、左横には誰もいないのに、そちらを向いて何かを言い、そして、「あった、あった」と肯きながら、また何かを言っているのです。友人には、その男が言っている、「あった、あった」という声だけははっきり聞こえたそうです。

 その様子は、その男が、見えない誰かと談笑しているように思えたそうです。

 友人は、その男とさほど親しくなかったので、気にはなっていたのですが、なぜそんなことをしているのか尋ねなかったそうです。

 翌朝、友人は地元の新聞の記事で、友人と同じ年齢の男性が昨日事故で亡くなっていたことを知ったそうです。その男性は、同窓会に参加するために帰る途中で、地元に着く直前に事故に遭ったようでした。

 もしかすると、亡くなった男性は自分が死んだことに気付かず、霊体で同窓会に参加し、昔の友人と楽しく会話していたのかもしれません。


残り86本

 私も同窓会に参加したことがありますが、よお久しぶりとなっても相手の名前が出てこず、会話しながら懸命に名前を思い出すという苦行を何回かしました。

 同窓会に参加する前には、卒業アルバムのチェックをしましょう。

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