~年齢の発覚~
「わぁ、クロワッサンにコロネ、ウインナーパン...美味しそう。いただきます!!」
「ふふ、どうぞ。」
キミは、黙々とパンを食べた。よほどお腹が空いていたのね、とハルは微笑ましく思った。
「ふぅ...美味しかった...。ごちそうさまでした。」
「よかったわ。あっという間に平らげたわね!」
「す...すみません。お金も払わずに。」
「いいのよ。美味しく食べて貰えるのが嬉しいし。さて、少し休んだらお布団取りに行こうか。」
「うん!本当に...何から何までありがとう。」
「...見過ごせないわよ。こんな若い子がこんな場所で一人でいるなんて。」
「...でも、いずれは何かお返ししなくちゃ。15歳って、何して働けるのかしら。」
「じゅ、15歳?!」
「はい。ハルは?同じくらいだと思っているのだけど...」
「同じくらいってねぇ...あのねぇ、私、20歳よ。アイツ...だ、旦那もいるのよ...」
ハル顔をまたも赤らめながら、語尾の方をゴニョゴニョと言う。
「え、私より...5歳上...。見えない...」
「う、うるさいわね。あなただって15歳には見えないわよ。大人顔負け。」
「...私ってそんなに老けて、る...?」
少し悲しい。
「そ、そういう意味じゃないわよ!15歳というには、少し大人びているように感じるから。まぁ、環境によるのかしら。それとも、母親が美人だったとか。」
「そういえば、母の顔はよく覚えていないけれど、美人だったことだけ、覚えています。」
「ということは、あなたは磨けば光るものがあるわね!!!なんだか燃えてきた...!お姉さんに任せなさい!!」
なんだか、急にハルが熱血キャラに...
「お姉さんって...なんだか、本当にお姉さまができたみたいで、嬉しい。」
「...本当に、姉だと思ってくれていいからね。私、妹欲しかったのよね。」
そんな話をしてから、私たちはハルの家へと向かった。




