↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/74

刹那トラッカー編① 七夕の「お祭り」

いらっしゃいませおきゃくさま、いえナインさま!

ってゆーわけで!

刹那トラッカーの発動前、第十三次元人カヌメナーアとの決戦までに、「あなた」と登場人物たちとの楽しい思い出いっぱい作っちゃおうキャンペーン!

第一弾、七夕の「お祭り」お届けです!


そして、MVもvocaloidと GarageBandでつくっちゃいました!

今回の「お祭り」でガルデニアたちが歌ってるイメージです!

https://youtube.com/shorts/pLtRIN0-M78?si=8XtloLF4wEhUwrLW

挿絵(By みてみん)


かたかた。

潜次元戦艦リコペルシカの通路内を、「あなた」はネアレラ ヴィタを使用せずに歩いていた。

かた、かた。

台車に乗せた模倣植栽が音を立てる。

今日は太陽系第三惑星、つまり「あなた」が実際に存在する地球の暦では七月七日。

つまり七夕。

台車に立てて運ぶのは笹。「あなた」が率いる女神直属騎士隊フラマ セラタの待つ騎士隊専用のガンルームへ、笹と軽食を運んでいる。

かたかた。

腰ががくがくする。

フィンネルとヒヤシンスにアロエはそれぞれ医療部での会議とウサギ、UltraSuperGiganticへの習熟訓練とそのサポートがあるとのことで「七夕祭りの前倒し」に付き合わされてしまった。

かたかた。

そろそろガンルームへ着く。

「あなた」は扉に触れ、ぜネロジオを通じて解錠しようとする。

中の話し声がぜネロジオを通じて「あなた」の意識へ伝わる。

 ─────

「ってゆーわけでそろそろナインがやって来るわね。」

「ナインと「お祭り」するの楽しみでーすなー。」

「はぁ!?ナインと七夕祭りを一番楽しむのは私ですが!?」

「私は最後で構いませんので、ゆっくりと「お祭り」を楽しみたいですね。」

 ─────

なるほど、作者のおおとろべふこすらフラマ セラタのみんなに混じって「あなた」と「七夕祭り」をしたいようだ。

げっそりした顔で「あなた」はドアの解錠を躊躇う。ファラス シア エスペラナ─、かつて第十三次元人のいち個体、カヌメナーアが作品世界を焼いた時の表記を「あなた」は思い返す。地球での言葉に翻訳すれば、「一切の望みを捨てよ。」地獄へ向かう男が潜る門。その門に刻まれた有名過ぎる言葉。

このドアを開ければ、「あなた」は間違いなくめちゃくちゃに「七夕祭り」されることになる。

かちかち。

震え始めた歯を食いしばり、戦慄く指先からぜネロジオを、再びドアへ繋ごうとすると。

 ─────

「そーいえばナイン2はナインと会うの初めてだよね。」

「─そうだね。私とは別の選択肢を選んでここまで来た自分と会うのは楽しみだよ。」

「そろそろ2って呼ぶのもさみしい気がしますなー。」

「2にはナインを渡しませんが!」

「私は最後で構いませんので─。」

 ─────

「あなた」はあまりの衝撃に、ナナカマドの言葉を最後まで聞き取れなかった。

ナイン。

読者の「あなた」が第九次元人ナイン・エルナとして作品世界に入った。

これはこの作品の中で事実であり、作品の登場人物たちも「あなた」の存在を認識して、語りかけて来る。

ここまでは理解できる。

ナイン2。

おおとろべふこのネーミングセンスが最悪のため、彼女は女神ロータスの再生体すらロータス2と、ガルデニアの姉、アネモネすらアネモネオと安直な名づけ方をした。

そして「別の選択肢を選んで来た自分」とナイン2(恐らく)の言葉が聞こえた。

整理をする。

おおとろべふこは雑な名付け方をする。

今まで「あなた」は本文中でA.Bなどの選択肢を選んでここまで来た。

当然選ばなかった選択肢は消える。

かつて、当代星姫アセデリラ・アルマコリエンデは、遥か時の彼方へ確定した過去の情報を「消えた選択肢」として持ち込み、彼女の体験した、ぜネロジオに刻み込まれた事実を再現した。

恐らくは、いや確実に。ナイン2と呼ばれる少女は、もう1人の「あなた」だ。

 ─────

「それで、ナイン2もやるんでしょ?七夕の「お祭り」。」

「うーん。自分自身と「お祭り」なんてした事ないけど。」

「なんでもやってみるものですなー。」

「ナイン2に「お祭り」を手ほどきするのは私ではなくナインですが!」

「大丈夫ですよ〜。ナインさんは優しくも激しくもしてくれますので。」

 ─────

かたかたかた。

歯が震えだす。

ここから逃げたい。

むしろ逃げなくては。

くるっ。

振り向いて。

が、たっ。

足がもつれて、前のめりに転倒する。

しゃーっ。

ドアが開く。


「あ、ナイン来てたね。」

「ふーん、これがナイン1。けっこういい面構えだね。」

「他の女どもの匂いがしますなー。」

「ヒヤシンスたちの後に初めて「お祭り」するのは私ですが!」

「私は最後で構いませんので〜。」


こうして、「あなた」は七夕の「お祭り」をすることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。