第27話 終着点
投稿がががが...本当にすみません(´;ω;`)
辺り一面を薙ぎ払う轟音と爆風。
激しい熱が草木を焼き散らし、衝撃波が芥諸共全てを蹴散らす。
一瞬だけ途切れかけた意識が、それでもなお自分を世界へと繋ぎ止めた。
失敗した。
何故俺は死体だけしか爆破しないと思っていた。
「倒した手駒の遺体だけに気をとられ、挙句記述を使わせたからと油断したね...だからこそこれが効く」
エアからの情報に頼りすぎた弊害?
いや、違う...
俺は俺自身だけは大丈夫だと思って慢心してしまったんだ。
勝つ為とは程遠い...手駒を倒すだけの先延ばしの行程を繰り返し。
敵を倒している内に考えていると思い込んだ挙句に、戦闘に没入して思考停止に陥った。
──何故超越者自身に、記述による攻撃がないなどと思い込んだのか。
「驚いた...まだ生きてるとはね」
ボロ雑巾のようになった俺を見るや開口一番呆れたように言い放つ。
死ななかった事が不思議なのかしきりに首を傾げていた。
【道連れ】の威力は凄まじく、結果はご覧の有様だ。
向かって左側が見えない...血で汚れたのかそれとも失くしてしまったのか。
おまけに左腕の感覚がなくて...
そのせいか、身体のバランスがうまくとれない。
右手だけは動くが山刀が見当たらかった。
今の俺に残された武器はこの右拳だけ?
...違う。
「タリオン!!!」「ぷぎいいいいいい!!!」「!?!」
悪魔達をなんとか倒した首領達が駆け寄り、最後の回復薬を使う。
道具に関する支配空間は仲間であるなら誰でも使う事が出来るようにしていた。
振りかけられた場所が泡立ち傷が塞がっていくが、とてもじゃないが足りない。
「くそっ!しっかりしろ!!」
俺を抑えて必死になって瓶の中身を一滴も残さずに振りかけんと上下にふるう。
...何より自分達がぼろぼろじゃないか。
でもたった一本の傷薬が、今の俺をギリギリ戦える状態に戻してくれた。
そうだ。
超越者だ手駒だなんていうものは、どうでも良かった。
{【鍛冶場】}起動──
「この後に及んで、それか......やはり君の権能記述は{【鍛冶場】}だけのようだね」
俺が起動した権能記述に失笑する男。
だが、
──【走査】
次の付随記述によって俺を起点に生じた、円形に走る光を目の当たりにして。
キリルの表情を僅かに引きつらせた。
この記述は光の通ったものならば、どんなものであれ解析する。
こちらに赴く前に使った記述だが、再び使える時間が経過していた。
名無し
種族名:ハイオーク、亜人種魔族目
属性:木、水
Lv32
HP245 MP136
戦闘力211+100(オーク将軍指揮下)
守備力345+100(オーク将軍指揮下)
名無し
種族名:オークエリート、亜人種魔族目
属性:木、水
Lv45
HP377 MP243
戦闘力306+100(オーク将軍指揮下)
守備力475+100(オーク将軍指揮下)
他にも技能や能力、身長や体重様々なサイズまでもがずらりと並ぶ。
首領とステラに関して何故か外的な身体的特徴しか情報が得られなかったのは、おそらく...記述や魔術と言った外的脅威に対して耐性を得ているからだろう。
俺の頭に入り込む雑多な情報から、必要なものだけを抽出する。
手駒に囲まれ、余裕綽々の顔で鎌を担ぐ男。
──その手に持つ鎌と背後の影に潜む者。
ハーヴェスト
分類:武器、鎌
属性:闇
成分:チタン、鉄、炭素、モリブデン、コバルト、クロム、不明金属etc
特性:死者流転...死んだ手駒からのマナ回収、アンデッド化並びにアンデッド召喚コスト軽減。他、アンデッドの強化
名無し
種族名:シェイド、擬似精霊
属性:闇
Lv24
HP135 MP300
戦闘力61+200(フラック演奏効果、ゴーン指揮下)
守備力57+200(フラック演奏効果、ゴーン指揮下)
技能:影潜み、影移動、闇魔法
能力:ブラックオニキス...マナ産出
※物理干渉無効
戦場から離れた場所に居る、余波に巻き込まれて転がり...気絶している女性。
その脇の小さな木に立つ透明な者──
名無し
種族名:インヴィジブル、魔法生物
属性:無
Lv37
HP310 MP154
戦闘力198+200(フラック演奏効果、ゴーン指揮下)
守備力202+200(フラック演奏効果、ゴーン指揮下)
技能:透明化、希薄
能力:入れ替わり...対象と位置を入れ替わる。味方に対してのみ使用可能。
そして今この場所の遥か上。戦場を俯瞰する者。
名無し
種族名:サンシェード、怪鳥
属性:風、火
Lv54
HP476 MP639
戦闘力433+200(フラック演奏効果、ゴーン指揮下)
守備力284+200(フラック演奏効果、ゴーン指揮下)
技能:飛行、擬態、風魔法、火魔法
能力:音速飛行...一瞬で加速して飛行する。搭乗者ならびに口に咥えたり足で掴んだ者を加速から保護する。
「──【錬成】」
支配空間に保管されている矢から数十本ずつ束ねて投げ槍を数本作り上げる。
弓をと一瞬考えたが、あの形見の合成弓と同レベルのものを作るにはマナを消費し過ぎる。
槍という簡単なものほど、効率もマナの消費は少なくなる。
何よりも、今の俺は片腕がない。
そして潜む者、消える者、浮かぶ者。
「──【記し】──」
其れ等にある全ての急所に印を付ける。
撃ち抜けば確実に死ぬ場所だ。
この記述で印を付けられたものは何処に隠れようとも確実に見つけ出す。
──【圧縮】
(バアアアアアアアン!!!!)
手に持った鎌を圧縮されて壊されたキリルがにやけ面を歪め、何事かを叫び出した。
これで俺の仕事は終わる。
一投目。
かっ飛ぶ鉄槍が姿の見えぬ人型の心臓を貫き止まった。
二投目。
真上に投げた槍が音の壁を越えて大鳥の頭を突き破った。
三投目。
...分かっている。
霊体に物理攻撃は効かないのだろう?
──【赤熱】
真っ赤に燃え上がった槍がその勢いのまま、闇の精霊のど真ん中を撃ち抜いた。
「──【串刺し】」
だけど、左右から高速で打ち出された禍々しい槍をかわせず。
「ごふっ!?」
「ふごごっ!!!!」
俺は縫い止められるように上に持ち上げられ、
「...死ね」
──【火あぶり】
燃え盛る火炎に身を包まれて、俺は意識を失った。
此処まで読んで頂きありがとうございます!
ブックマーク評価レビュー感想凄くお待ちしてます(_´ω`)_




