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子育て?超越者(ヒュペリオン)  作者: 樽腹
第三章 村かと思えば街だった
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第12話 国と奴隷

俺にはどうやら(タリオン)の記憶と経験以外にも統合された部分があるらしい。


俺を含め前世での人間関係の顔と名前が全て思い出せないという弊害ばかりでは無いようだ。


鼻をピスピス鳴らすラヴィネと、喉からエンジン音を出し続けるステラ。

俺の頰を舐めてた二匹を抱きしめ、頬ずりする。


心配かけてごめん...それとありがとう。


二匹のふわふわな感触と滑らかな手触り。

違う色と質の毛並みを持つラヴィネとステラを優しく撫で回す。


「...」


隣で見ていた犬っ娘が羨ましそうな顔をして、そー...っと二匹に手を伸ばした瞬間。


「ゥゥゥ...」「くるるるる」

『シュ、パァン!』


「うひゃぁ!?」


ラヴィネに牙を剥かれ、ステラの尻尾に斜め上から手をはたき落とされた。


...本当に目が見えてないのか?この子。


「うぅ...なんでですかぁ...ちょっとくらい撫でてもいいじゃないですか」


しらんがな。


「お前自分が飼い主に何やったかもう忘れてんのか」

「ら、ラヴィネちゃんとねこちゃん...す、凄く頭いいから」


二人が呆れた顔で犬っ娘を見れば、ココは床に手をついてorzになってめっちゃ項垂れてる。



ざまあ。


そういえば。首輪外れたんだった。

自分で自分の首を撫で回す。


うん、首輪ひとつない自分の首だ。


俺は二匹を撫でたあと。落ちてた首輪を拾って、机の上に置いた。


「じゃあ、これは重要な証拠として預かっとく」

アインさんが再び腰から麻で組んだ袋のようなものを取り出して、机に置かれた首輪を持ち上げる。


さっきの首輪を外した鍵のようなもの。

あれも魔道具だろうか?それはそうと...


「証拠ですか?」

「ああ、君にはちとショックな話になるかもしれん。これを見てくれ」


そう言って首輪のある一部分を指す。


なにやら、十字架のような剣に翼の生えた獅子のようなマークが見える。


「これはな、俺らの国エヴァフリークの隣にあるマルグラントを一つ跨いだところにある。カテドラルつう帝国の紋章さ」


ちなみに俺らの国の紋章がこれな...と、アインさんが自分のサーコートの、蛇のような龍が車輪に絡まってるような紋章を指した。


成る程。エヴァフリークにマルグラントと、カテドラルか...


「ちなみに君が言うモダ村な...エヴァフリークの国境近くの山間にある村の一つだ」


...え?


「こっから歩いて十日。足の速い人間で一週間とちょっとで馬車だと...んー、五日くらいか」


じゃあ、俺はこの国の人に...弓を引いたのか?


「も、モダ村のたタリオンさんが...どうして、カテドラル帝国のくっ、首輪を?」

「それよな...この国の人間が、別の国で奴隷になってる。だいたいが女子供ばかりで、見つかった首輪は帝国以外のもだ」


「お、俺...戦奴隷で......この国と」


「...落ち着け。こう言っちゃ慰めになるかどうか知らんが、戦場で人が死ぬのは当たり前だ」


アインさんが机越しに手を伸ばして俺の頭をくしゃりと撫で付ける。


「行方不明になった人間が奴隷として見つかる。だいたいは死んでたり廃人としてな...」



アインさんはうつむいたまま、首輪を握りしめた。


(´ω`)此処まで読んで頂きありがとうございます!

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ブックマークと評価ありがとうございナス!(´ω`)v

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