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迷宮の輪舞(ロンド)  作者: いかすみ
迷宮制作編
5/27

05 モンスターの値段

モンスターの値段



モンスターポイントから次々にモンスターが生まれる。


そのシーンは見ていない。


けれども迷宮内に赤い点が散らばっていくのが見えた。


例の赤いカウンターの10000Gの表示がどんどん下がっていく。


これって、元に戻るのかな?


そう考えた時だ。


「シミュレート中の増減はキャンセルされます」


すかさず、返事がきた。


どうやら、財産に関する結果も教えてくれる。


それなら、新しいことを試す段階での1000Gは有効だ。


今は初期で1000Gが高く感じるけど稼いでくれば気にならなくなるだろう。




Gポイントの減少は一階で20箇所、二階で20箇所だ


20+20で『40Gポイントづつ減る』と考えていた。


しかし、実際には60Gポイントづつ減っていく。


すぐに疑問は解消した。


一階のモンスターは一匹1Gだ。


でも二階は一匹で2G消費する。


それなら、階数が増えるたびにポイントが必要だ。


深い階に行くほど設置に制限が加わる。


10000Gなんてすぐに消費してしまう。


人工知能が伝えた破産が現実的だ。


『どうしたらいいのか?』


そう考えているとポイント現象が止まった。


600Gポイント消費したところで停止だ。


少し考えて、その理由がわかった。


どうやら、一箇所で10匹出現させれば打ち止めだ。


そのような雰囲気。


これで、際限なく減っていくことは防げそう。


少し安心だった。




大きな迷路で赤い点とキャラクターがなかなか接敵しない。


早送りでもまだ遭わないからだ。


キャラクターも無駄な迷路探索に追われていた。


この辺は、パーティーが一組だから仕方が無い。


『もし、二組ならどうなるのかな?』


そう考えた。


「シミュレートを追加しますか。1000G必要、Y/N」


すかさず、追加の確認が来る。


隆之は慌てて『N』を選択する。


どうやら、一シミュレートに一パーティーらしい。


そう考えているうちに、モンスターの動きが変わる。


まるで、獲物を見つけたような変化だ。


そのモンスターと一緒に出現ポイントから現れたモンスターが一斉にキャラク

ターに向かう。


どうやら、同じポイントに現れたモンスターは同じ意思を持つ雰囲気。


しばらくしてようやく戦闘になった。


どうやら、まだ弱いキャラクターのようだ。


モンスターは一撃でやられずに何度もアタックする。


そこで、気付いた。


一度アタックするごとに累計Gポイントが上がる。


正確には跳ね返されると上がるみたいだ。


六度目のアタックでやられた時はポイントはふえなかった。


今の戦闘で5G増える。


しかし、逆に1G減って出現場所にモンスターがポップした。


どうやら、一匹やられると一匹出現する。


『それなら、一撃でやられたらどうなるのか?』


そう考えた。




すると、キャラクターのところで『レベルアップ+5』と表示された。


どうやら、そのレベルが一撃で倒せるレベルらしい。


ところで、モンスターの攻撃判定はどうなるのかな。


『一撃で二人にダメージを与えたら?』


そう考えると、返事が返ってきた。


「いくら、複数に当たっても一パーティーで一回です」


パーティープレイの時は一団体として扱われるらしい。


それなら、複数のパーティーの時はどうなるのかな?


「・・・・・・」


沈黙だ。


聞かなくても判っている答えだ。


おそらく、『有効』


逆に、そのようなケースではキャラクター同士で大問題になるだろう。


人の獲物を横取りに来たパーティーとなるからだ。




相変わらず、なかなか接敵しない。


モンスターはキャラクタに向かっている。


どうにか迷路の一本の奥まったところまで進んで遭遇だ。


これでは迷路を複雑にしたのが裏目になっている。


多少の迷彩は必要でもメイン通路を設けて集中的に攻撃させた方が効率が良い。


作り直す時は要検討だ。


そう考えているうちに戦闘になる。


モンスターは一撃で倒されていた。


キャラクターのところに表示が出ている。


先程はGポイントを見ていて気付かないかった。


『+1S』


『キャラクターレベルUP』


そのような表示が出される。


先程のレベルアップとは違うようだ。


これは、モンスターを倒してレベルアップしたのか?


すると、どうだ。


通路の途中まで近づいていたモンスターが引き返す。


今までキャラクターに向かっていたモンスターが逃げ出した。


どうやら、敵わないキャラクターに対して逃げるようなモンスターらしい。


良く考えられている。


しかし、キャラクターはモンスターを追いかけてどんどん奥に向かう。


そして、行き止まりだ。


それも、モンスターポップ設置位置だ。


モンスターは次々と倒されてしまう。


挙句の果てに一番奥に設置されていた出現ポイントだ。


次々と出現するモンスターが倒されGポイントがどんどん減らされていく。




以上のことから一番奥に出現場所の設置は不可だ。


これでは、キャラクターの稼ぎ場所になってしまう。


それと、モンスターが逃げられるように通路同士は繋いでおく。


ループ状にして逃げ回れるようにしておく事だ。


あと、キャラクターは+5まではレベルアップするらしい。


けれども、それ以降いくら倒してもレベルアップしなかった。


どうやら、それが経験値習得の限界らしい。


だから、それ以上の差ならモンスターは逃げるだけだ。


逃げるモンスターを倒しても経験値は習得できない事が予想できた。


ただ、経験値は無くても何らかのメリットはあるらしい。


その辺が知りたかった。




すると、モンスターを倒し捲くっていたキャラクターが動く。


動いたところで表示が出た。


『+98S』


モンスターの出現が停まった。


正確には出現による、Gのマイナスカウントが停まった。


動き始めて、丁度99マイナスだ。


最初の一匹を入れれば100になる。


最初の時は別のことに気を取られて『+1S』を見落としたのだろう。


おそらく、『+S』というのは習得金額だ。


それと、出現場所のポップ数は100らしい。


それを越えると休止するようだ。


これが、出現場所の消滅を意味するのか?


モンスターを倒し終えたキャラクターは別の通路に入った




やはり、そこでも虐殺が行われる。


今度は丁度100匹だった。


予想通りの反応だ。


『+1G』という表示になる。


それで、100S=1Gと判る。


おそらく、Sはシルバーを指しているのだろう。


Gはゴールドだ。


この世界の価値感が少し判る。


問題は1Sがどれぐらいの価値があるのかだ。


この辺は、人工知能に質問しても教えてくれない。


返事もしないから、『迷路作成には関係ないこと』と察する。




三番目の、通路で同様の虐殺が行われた。


四番目の通路が階段への通路だ。


そして、キャラクターは二階に侵入する。


進入前の表示は


01

19P

03P

9105G


モンスターポイントが3P復活している。


封じられて消されたことが判った。


しかし、迷宮ポイントの19Pは変化が無い。


迷宮ポイントをロスしたことを意味する。


不用意なモンスターポイントはロスを生むだけだった。




みなさん良いお年を!


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