第65話 離婚した妻の姪からのLINE
1: 本当にあった怖い名無し:2026/12/10(木) 00:58:11.11 ID:ane67
離婚した元妻には姉がいて、その姉の娘──つまり俺にとっては“姪”にあたる子がいる。
といっても、会ったのは数回だけ。
まともに話した記憶もない。
当然、連絡先なんて知らない。
電話番号も交換していないし、当時はまだLINEすらなかった。
名前だけは覚えていた。
有名女優と同じ名前だったからだ。
そんな姪から、
ある夜、突然LINEが来た。
「○○おじちゃん久しぶり。覚えてる? えりかだよ」
メッセージと一緒に、
にこっと笑った自撮り写真。
確かに面影はある。
でも、
俺のスマホにその子の連絡先は入っていない。
不審に思いながらも、
「どうしたの?」と返すと、
すぐに長文が送られてきた。
──昔、みんなで海に行った時の話。
──帰りに寄ったサービスエリアで、
えりかがソフトクリームを落として泣いた話。
俺がもう一個買ってやったこと。
──元妻が車で寝てしまって、
俺と姪だけで携帯ゲームをしていたこと。
俺がダンジョン攻略を手伝ったこと。
どれも、
完全に事実だった。
ただ、
ひとつだけおかしい。
その頃の姪はまだ幼稚園児だ。
スマホどころか、
記憶だって曖昧な年齢だったはずなのに、
会話の細部まで妙に正確だった。
「よく覚えてるね」
と送ると、
すぐ既読がついた。
「だって、あの日のこと、
ずっと忘れられなかったから」
その瞬間、
なぜか背筋が冷たくなった。
思い出した。
あの日、
海からの帰り道で、
元妻の姉の車が事故を起こしている。
大事故ではなかった。
だが、
姪だけはしばらく意識が戻らなかった。
そのことを思い出した直後、
またLINEが来た。
「ねえ、
私、ちゃんと帰れたんだよね?」
胸がざわついた。
「帰れたよ。
今こうしてLINEしてるじゃないか」
そう返すと、
少し間があいて返信が来た。
「そっか
よかった」
その直後、
姪のアカウントは突然“存在しません”になった。
嫌な感じがして、
元妻に連絡した。
すると、
妙に驚いた声で言われた。
「え?
あの子、今海外に住んでるよ。
スマホ壊れてて、
しばらく連絡取れてないけど……」
俺は聞いた。
「……あの日の事故のこと、覚えてる?」
元妻は少し黙ってから言った。
「……あの子ね、
事故のあと、ずっと変なこと言ってたの。
“帰り道がわからない”って。
お姉ちゃん、
しばらく子供の精神科に連れて行ってた」
その夜、
俺のスマホに通知が来た。
“新しい友だちがあなたを追加しました”
名前はなかった。
プロフィール欄には、
一言だけ書かれていた。
「もう帰れたよ。ありがとう」
2: 本当にあった怖い名無し:2026/12/10(木) 01:01:33.55 ID:yo
死んでないのになんでや
3: 本当にあった怖い名無し:2026/12/10(木) 01:03:10.88 ID:ane67
幼稚園の記憶が細かすぎるのが一番怖い。
4: 本当にあった怖い名無し:2026/12/10(木) 01:05:44.11 ID:yo
「帰れたよね?」って確認してくるの、存在の揺らぎ。
5: 本当にあった怖い名無し:2026/12/10(木) 01:08:01.55 ID:ane67
最後の“友だち追加”が完全に異界のやつ。
6: 本当にあった怖い名無し:2026/12/10(木) 01:10:22.77 ID:yo
≫5
生きとるんやろ?
7: 本当にあった怖い名無し:2026/12/10(木) 01:12:55.33 ID:ane67
プロフィール欄の一言が一番刺さる。




