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乗客は未発見死体  作者: 沼津平成@ウォーキングで知名度UP
第3章 逃亡

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「遺体が、見つかった……!」


「え?」

 新聞記事の一面から、顔を上げて、圭吾はため息をついた。


「ついにやられちまったか」


 圭吾は僕に視線を送った。諦めているようだが、半ば鋭いにらみのようなものも感じた。僕は怯んだ。

 圭吾だって怯んでいた。脂汗は止まらない。

 いつものラーメン屋。背脂に、汗の脂もかぶさって、きっと味は微妙だろうな。変なことを思っていた。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 けれど——。

 我に帰りたい、我に帰れない。

 いや、これが我に帰るという状態なのか?

 幽体離脱にも似た、決して快感とは言えないこれが?

 だとすれば久しぶりの感覚だなあ!

 喧嘩を売りに行っているみたいな感じがする。

 三ヶ月前の投稿から、音沙汰がなかった。


「そろそろ大丈夫だろうか」とほっと息をついていた矢先のことだった。

 

 「一般人・エイさん」によると、「歩いていた時、土に混じって不思議な感触がして、掘ってみた」そうだ。物好きな人もいるらしい。僕と圭吾は呆れた。

 とはいえ、やばいことになってしまったということに間違いはない。

 まもなく店主も、僕たちの正体に気づくだろう。

 「立入厳禁」と書いてあるのれんの奥で、新聞の落ちるようなバサッという音が聞こえ、店主が出てきた。

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