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「圭吾! 逃げろ! 来ちまうぞ!」
外出していたらいに計画を話さないといけないという予想外の事態に気付き電話でらいを呼び出した。らいとの会話がひと段落した頃、慌てて駆け込んだ近くのコンビニのイートインスペースから僕らはパトカーを見た。
借金の取り立ての奴らは捕まったと聞いた。結局らいは謝礼金の名義で返そうとしていた借金の十何%かにはなるはずの四万二千円を、僕らにくれた。
今回は本来頭脳派ではないはずの僕の会心の一撃で勝ったために僕に二万四千円もの大金が支払われることになった。
「危なかったな」
——もし、僕らが遺体を遺棄したことがバレた後、運悪く警察に見つかってしまえば、僕らが借金の取り立てをしていた人たちを通報したという手柄は、「パトロール中に偶然発見した」とかなんとか、まるっきりの警察の手柄になってしまうに違いなかったのだ。
「あいにくだ」
圭吾はそう吐き捨てた。あたりはすっかり夜になっていた。ほんの数分の間かと思ったが、やはり祝日というだけあって道が混んでいたらしく、交番など、この半ば田舎の土地においては、ご近所さんくらいの距離にあるというのに、パトカーが到着するのに十五分もかかったところを見ると、僕らもかなり危なかったと気づいた。
——本当に、間一髪だったんだな。
僕はさっきまで恨んでいた自分の運命が、少し愛おしくなった気がした。




