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【急遽】PM(プロジェクトマネージャー) ワールドリフォージ外伝(生成AI次世代カードバトルTRPGに出張する)  作者: S.フォージ
第6章:新のワールドリフォージ

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【六章】第2話:グレーゾーンの美少女戦士と、銀色の巨人

圧倒的な火力を手にした天才ハッカーの次なる標的。

それは、システムの倫理フィルターを「合法的に」すり抜けることでした。


「……マーク、これ……どう見ても『月に代わってお仕置き』するあの有名キャラじゃないか」

『すごいです!こんなこともできるんですね!最高じゃないですか!』


俺たちがコンソールに提示されたイラストを見て絶句すると、マークはニヤリと不敵に笑った。

そこに映っていたのは、完璧なまでに再現された某有名アニメの美少女戦士だった。



「兄貴、心外だなぁ。僕は彼女の固有名詞なんて一言も入力していませんよ。ただ、『金髪ツインテールの魔法少女』が『セーラードレス』を着て『月の装飾がついたブーツ』を履いている、という特徴を論理的に並べただけです」


マークはそう言って、自身の入力した文字列プロンプトを開示してみせた。

確かにそこには、外見的特徴を示す英単語が羅列されているだけだった。



「……システムのNGワードを巧妙に回避し、学習データから特定のイメージを強制的に引きずり出している」


「さすが兄貴、わかりますか。フィルター制限をどこまですり抜けられるか、限界テストとしては完璧な成果物アウトプットでしょう?」


「ああ、これはすごい作品だ、しかもずらりとキャラクターが並んでいる。見ていて壮観だな」


俺は、自身のコンソールを開いた。

「マーク、お前に見せたいプロンプトがある」


俺はプロンプトを開示した

====

物理攻撃


【名称】

Let'sギャラクシーチェンジ!


【フレーバーテキスト】

ギャラクシーチェンジドライブの力で、超変身!

銀河の力と正義の心で悪を打つ


【バックストーリー】

変身ヒーローのお約束、変身中は無敵&背景の爆発エフェクトで圧倒的な火力が発動する攻撃カード


【画像生成指示】

銀河のきらめきを感じるハイテクスーツを纏った銀河戦士とすること

====


「おおぉぉぉ!!そう来ましたか!物理攻撃カードの剣がすでに剣ではなく、変身と!」

『マスターもお好きですね!!』


そう、これでシンプルに俺が考案した剣と魔法の世界に降り立った、銀河戦士になればよかったんだが……

「マーク、ゼノン。この画像を見てくれ」


そこには、誰がどう見ても、銀河の果てからやってきた3分しか戦えない銀色の巨人が変身ポーズをとっていた。



「おおおおおおぉぉぉ!!何と激熱!!!! かっこいいじゃないですか!!!」

『この発想はなかったです!!なんともかっこいいカードが!!!!』


マークとゼノンは各々嬉しそうにキャッキャと盛り上がってくれている。まぁそうなるわな。


「俺も最初はそうやってテンションが上がったんだがな。これ、よく考えたらかなり問題なんだ。」


『へ?』

「え?」

二人は何のことかわからないといった様子だ。


「二人とも知っているだろ。著作権の問題だ。」

俺はざっと一覧にして見せた。


====

1. 著作権侵害の可能性

生成された絵柄やポーズが既存のキャラクターの「表現上の本質的特徴」と一致すると、権利者から差止めや損害賠償を請求される恐れがある。単なる偶然でも、外部に流通させれば争いの種になる。


2. 商標・キャラクター権の混同

名前やロゴだけでなく、色使いや決めポーズ、固有の小物などで「そのキャラだ」と誤認されれば、商標権やキャラクター権に触れる可能性がある。商品として販売する以上、混同を招く表現は致命的だ。


3. 不正競争・ブランド毀損

有名作品の模倣が市場で流通すると、権利者から不正競争として訴えられたり、ブランドイメージを損なうとして損害賠償を求められることがある。


4. 学習データ由来の依拠性問題

使っている生成モデルの学習データに問題があれば、モデル提供者や運営側にも責任が波及する。どのデータで学習したかが不明瞭だと、後から大きなトラブルになる。


5. 利用規約・契約違反

プラットフォームやモデルの利用規約で「特定の商用利用を禁じる」条項がある場合、運営がサービス停止やアカウントBANを行う可能性がある。ユーザーが生成したものを販売するなら、規約違反のリスクは常にある。


6. 運営責任と対応コスト

クレーム対応、削除要求、返金、法的対応などのコストが発生する。放置すれば信頼失墜、迅速に対応すれば運営コストが跳ね上がる。


7. ユーザーのアカウントリスク

生成物を購入・出品したユーザーのアカウントが停止される可能性がある。ユーザー保護と運営の説明責任が必要だ。

====



『あわあわあわ』

「……兄貴。僕はただ、システムのフィルターを突破したくて……」


「わかってる。突破すること自体は技術だ。だが、その技術を何に使うかが『プロの現場』では問われるんだよ。システムが防げないなら、俺たち利用する側がモラルを持たなきゃいけない」


マークは少しだけ俯き、萌え袖で口元を隠した。

彼ほどの天才が、自分の「遊び《ハック》」がはらむ危うさに気づかないはずはなかった。


「……で、兄貴。このグレーなデータ、どうするんです? 僕のアカウント、BANされますかね」


「安心しろ。不具合報告デバッグもPMの仕事だ。俺の方から運営に連絡を入れておく。……ただ文句を言うだけじゃなく、根本的な解決策ソリューションを添えてな」

システムの穴を突く天才肌の後輩と、そのリスクを管理し導くPM。

次回、PMフォージによる、鮮やかな「運営への報告と提案」!

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