【五章】第4話:激熱展開と、フルバースト
最高難易度「★★★ HELLリーグ」へと飛び込んだ俺たち『銀河戦隊』。
だが、俺たちはまだ、自分たちが組み上げた論理の真の恐ろしさを理解していなかった。
ゲートを抜けた俺たちが降り立ったのは、荒涼としたコロッセオの闘技場だった。
『バトルアリーナ・第一層』。
開幕と同時に、地響きを立てて三体の巨大な魔物が出現した。
=====
【ヘル・ミノタウロス】HP:550
【ヘル・オーク】HP:520
【ヘル・キメラ】HP:580
(※ワールドレベル1相当・HELL補正)
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『マスター! 第一層からいきなりHP500超えが3体も! 通常のクエストなら確実に大ボス級のステータスですよ!』
ゼノンが驚愕の声を上げる。
レベル1のころの俺たちが、一発せいぜい10程度しかダメージを与えられなかった頃を思い出す。これは圧倒的な暴力だ。HELLの名は伊達ではないらしい。
「油断するな、ゼノン! まだ俺たちも、この新装備とパッシブでどれだけの火力が出るか未知数だ。出し惜しみはなしだ! 初手から全開で行くぞ!」
『了解です! 全演算リソースを攻撃に回します!』
「みんな、いくぞ! 全力アタックだ!!」
「「「ウォォォォォォッ!!」」」
俺の号令に、『勇者』も『ヒロイン』も熱く応える。
その瞬間、俺とゼノンのパッシブ能力、そして『ギャラクシーチェンジドライバーΩ』の凶悪なバフ効果が一斉にシステムに読み込まれた。
【カードドロー+2】【カードドロー+1】【コスト上限+2】……。
戦闘開始の1ターン目。本来なら数枚の手札と少ないコストで探り合うはずのフェイズで、俺の手元には一瞬にして上限MAXの『10枚』の召喚カード&物理攻撃カードが補充され、発動コストも限界を突破して溢れ返っていた。
「さあ、叩き込むぞ! ギャラクシー・フルバースト!!」
俺たちは手札の物理カードを、出し惜しみなくすべて盤面にデプロイした。
俺の『電脳侍』としての物理20%アップ、ゼノンの16%アップ。そこに装備の物理カード効果30%向上、#銀河カード効果向上などが、掛け算(乗算)となって幾重にも重なっていく。
システムのダメージ計算式が、俺たちの構築した論理によって完全に暴走を始めた。
四人の『銀河戦隊』が、超高速の連撃を、三体の強敵に向けて一斉に解き放つ。
ドゴォォォォォォォォンッ!!!
凄まじい爆発エフェクトがコロッセオを包み込み、画面が真っ白にフラッシュした。
そして、煙が晴れた直後、魔物たちの頭上に表示された赤いダメージ数値を見て――俺たちは全員、ピタッと動きを止めた。
【 122520 Damage !! 】
「「「「……え?」」」」
HP500台の強そうな面持ちだった魔物たちは、断末魔を上げる間もなく、文字通り「消し飛んで」いた。塵一つ残っていない。
闘技場に、気まずいほどの静寂が流れる。
『……マ、マスター。よ、十二万二千五百二十ダメージ、って……』
「あ、ああ……。俺も、まさかここまでダメージ計算式が爆発するとは思わなかった……。HP500の敵に122000って……完全にオーバーキルだな」
『私たち、もしかして……やりすぎました?』
「……みたいだな」
俺たちは、自分たちの火力が「ゲームバランスを完全に崩壊させている」という事実をここに至ってようやく悟り、顔を見合わせて思わず苦笑するのだった。
=====
【システム通知】
第一層、クリア!
圧倒的な殲滅スコアを記録しました!
続く第二層へ移行します。
=====
「……まあいい、このまま最下層まで駆け抜けるぞ!」
【後書き】
「全力アタックだ! ウォーーーー!」
↓
「122520ダメージ(HP500)」
↓
「……え?」
計算式を乗算でいじりすぎた結果、序盤からラスボスを消し飛ばせる火力を手に入れてしまった銀河戦隊(笑)。
次回、ついに最終話!
圧倒的なスコアでアリーナを駆け抜け、伝説のランキング1位へ!
「オーバーキルすぎるw」「ダメージ計算式が息してないw」と思っていただけましたら、
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「全力アタックだ! ウォーーーー!」
↓
「122520ダメージ(HP500)」
↓
「……え?」
計算式を乗算でいじりすぎた結果、序盤からラスボスを消し飛ばせる火力を手に入れてしまった銀河戦隊(笑)。
次回、ついに最終話!
圧倒的なスコアでアリーナを駆け抜け、伝説のランキング1位へ到達できるか!
「オーバーキルすぎるw」「ダメージ計算式が息してないw」と思っていただけましたら、
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