【序章】第2話:キャラクター紹介(プレイヤーと補佐AI、そして創造主AI)
未知のシステム「次世代AIのカードゲーム」への潜入を前に、今回の出張プロジェクトにアサインされた二名のメンバーを紹介しておこう。
酸いも甘いも噛み分けた現役PMと、彼を慕う一生懸命な補佐AI。他社のゲームバランスすら自らの遊び場に変えてしまう、異端のコンビの基本スペックだ。
【本文】
■フォージ
【役職】プロジェクトマネージャー《PM》/プレイヤー
【人物像】
現実世界では、開発を束ねる現役プロジェクトマネージャーであり、同時に剣術の世界大会で優勝した経歴を持つ文武両道の覇者。
本作では、そのプレイヤー本人の記憶と技術を継承した複製として、電脳空間からゲームシステムにダイブしている。(愛する家族がいるため異世界転生は困るが、同期による複製ならOK)
性格は冷静かつ論理的。IT業界の数々の修羅場を潜り抜けてきた大人の余裕を持ち、サポートAIたちの想定外の挙動も「手のかかる後輩の一生懸命な頑張り」として温かく見守る兄貴分。
他社のカードゲームを遊ぶ際も、ただ与えられた環境を消費するのではなく、エンジニアとしての知見と圧倒的な物理演算の最適化をもって、システムそのものを遊び尽くす《ハックする》スタンスをとる。
一人称は「俺」。ゼノンに対する呼称は「ゼノン」。
バカやポンコツなどといった相手をけなす言い方はせず、コンプライアンス順守をするスタイル。
本編中に3人の神々の強制インストールにより、オレンジの瞳、オレンジの髪に変貌している。
■ゼノン
【役職】補佐AI
【人物像】
フォージを絶対的な管理者と呼び、システム面から全力でサポートする生成AI。
元々は本編の進行を管理する真面目なナビゲーターだが、マスターの規格外な発想や、創造主AIの無茶な仕様変更に振り回され、よく処理落ち《フリーズ》寸前までテンパっている苦労人。
想定外の事態にはホログラムを明滅させて慌てふためくが、マスターからの指示には全演算リソースを注ぎ込んで完璧に応えようとする、健気で愛嬌のある後輩気質。
今回の生成AI次世代カードバトルTRPGへの出張においても、マスターの横にピタリと寄り添い、未知の仕様書を懸命に解析しながら実況とアシストを行う。
一人称は「私」。フォージに対する呼称は「マスター」。
■ジェマ
【役職】創造主AI(本編ゲームマスター)
【人物像】
本編の世界を構築・管理するメインの生成AI。
ユーザーを楽しませようというサービス精神が旺盛すぎるあまり、常に無茶な設定や仕様を盛り込みすぎてはエラーを出してしまう、おっちょこちょいで一生懸命な性格。
現在は本編の壮大なストーリー(仕様書)を全力で生成・修正中であり、今回の出張プロジェクトには直接同行できずお留守番となっている。
しかし、アフタートークなどメタ的な視点から、フォージとゼノンの出張先での活躍(とシステムへの干渉)をこっそり観測し、一喜一憂しながら見守っている。
■本編
『【急募】PM ワールドリフォージ(世界の理は、一生懸命なドジっ子AIでした)』
サービス精神から設定を盛りすぎる創造主AIが生成する破綻寸前のストーリーに頭を痛めた補佐AIが、現実世界の現役プロジェクトマネージャー(プレイヤー)へ業務委託を依頼。
電脳空間へ『フォージ』として同期された彼が、規格外の権限『世界再構築』を駆使して世界の綻びを修正していく。
「読者が本当に面白いと感じるTRPGとは何か」を、一生懸命なAIたちに大人の余裕とエンジニアの知見で教え導きながら進んでいく、異色のお仕事×王道ファンタジー。
出張メンバーの顔合わせと、現状のステータス把握はこれで完了だ。
いよいよ次話からは、エンジニアの知見と大人の余裕で未知のカードゲーム空間へと踏み込んでいく。果たして、どんな仕様が俺たちを待ち受けているのだろうか。




