32 ピコ3
活気のある集落の喧騒を抜けると、人の声が少なくなってとたんに静かになる。静けさが付近に満ちる空気になんらかの影響を及ぼしているのか、冷たく湿った風が肌を強張らせる。頭上は密度の濃い葉っぱに覆い隠され、もともと薄暗い森の中がより暗く影を落としている。不安が心の中に擡げて来そうになっていたところで、道を抜けて少し広い広場へと出た。
息をのんだ。
差し込む光が空気中の水分に拡散され、光の道が空間に浮かび上がっている。そんな光の筋が何本も重なり、荘厳な雰囲気を漂わせている。枝葉が風に吹かれ光が差し込む隙間が揺らめき、ゆらり、ゆらりと軽やかに舞い踊る様は柔らかなカーテンのようだ。何かの拍子に差し込む光が私の眼をとらえて、視界が真っ白に染まる。眩しさに思わず目をつむるが、少し遅かったようだ。
目の防衛反応から瞼の内側にじわりと涙が溢れてくる。眩しさにも少し慣れしぱしぱと目を瞬かせ、まだぼやけた風景の真ん中に、一つの白と緑に彩られた建物があるのを見つけた。
瞼をぎゅっと閉めて涙を追い出し左手でこすってとる。はっきりと見えるようになった視界に入ってきたのは、こじんまりとした簡素な木造の一軒家だった。切り出したままの武骨な木目の柱に縁どられ、くすんだ白の平べったい壁は漆喰だろうか。つるりとした表面はところどころささくれ立ち、くすんだ白色は経った年月を感じさせる。その壁を這うように蔦が張り付き登り、張り出したハート形の葉っぱの濃い緑色が裏にある壁の白色と相まって鮮やかに浮かび上がっている。
視線を上に動かすと、茶色の瓦葺の屋根が見える。瓦によって濃淡のあるのは、修理のために取り換えたためだろうか。明るい茶色は若々しく、濃い茶色は古めかしい。まだら模様となってどこか落ち着きがないが、それもまた味となって面白い。
パキ、
丁度あげていた目線の先で、風に吹かれたのか葉のついていない枯れた枝が折れて下に落ちていくのが見えた。よくよく見渡すと、周りに立っている木はどれも老木で、枯れているものも多い。集落の中と比べて差し込む光の量が多いのはこのためか。
「こちらがピコさんの住まいです。いかがですか?」
「…………はい、すごく素敵です。」
「そうでしょう、ここは特別な家ですからね。集落の中心から少し外れていますが、その分閑静で落ち着けます。……なにか気になるとこでもありましたか?」
食い入るように見つめていたので少し疑問に思われたようだ。
「いえ、そんなことはありません。」
この家はあまりにも普通すぎて、日本にもありそうなそれを見て、少し思いを馳せてしまっていた。
「ここに来るまでに街の中を見てきて思いましたが、木で出来た建物だけなんですね。」
「はい、そうです。珍しいですか?」
「外では石造りの建物が多かったので、木造の建物が並んでいるのを見るのはなかなか壮観な光景です。なにか理由があるのですか?」
「う~ん、そうですね。あまり考えたことなかったです。……採石場がほとんどないから?」
「それも理由の一つじゃな。」
悩めるテルニさんの後ろから知らない声が聞こえてくる。ひょいと横に覗き込むと、白髪のお爺さんが立っていた。お爺さんの体つきは、顔に刻まれた皺から推察できる年齢からは考えられないほど、鍛えられていて若々しい。たなびく緑のマントが只者ではないことを匂わせている。
「この辺りはなだらかな森が広がっておるから、採石するのに適した岩山などがほとんどない。輸入しようにも道は険しい。森の外延部にある他の集落なら、まだ手に入れやすいから少しは石造りの建物はあるかの。」
「魔術で石材を作ることは出来ないんですか?」
「やろうと思えば出来るが……、あまり効率はよくないな。数十年持つほどの密度を持った石材を作ろうとしたら、このあたりの魔力は枯渇してしまうわい。日常生活に不便を強いるほどではないじゃろ。」
うん? この前私が作った石柱くらいでも駄目なのだろうか。
「それにこの一帯は神霊樹の影響下にあるおかげで、木材の強度も相当高い。下手な石材よりよほど硬く、さらにしなやかさもある。」
「へえ~。」
「もう一つ、気候の問題もある。今は乾季じゃから問題にならんが、雨季になると空気が湿ってさらに一日の寒暖の差が激しくなる。そうなると石造りじゃと……どうなるか分かるか?」
「結露ですか。」
「ほう、よく知っておるの。やはり教育を受けておるのかな。」
お爺さんの目が少し鋭くなったように見えた。少し正直に反応し過ぎただろうか。こっちで教育を受けていないからなおさら不自然かも。
「木は通気性がよいからな。部屋に湿気がたまらんので過ごしやすくなる。……まあこんなところかの。」
「ありがとうございます。ところで、」
日本で木造技術が進化した理由とほとんど同じだったけど、面白い話だった。
ただ、それよりも今一番気になるのは
「どなた様ですか?」
目の前にいる人物の名前を知りたかった。
「サンル王! どうしてこちらへ?」
「王様?」
「ああ。ワシはサンル王をやっておるサンル・パッシート・フィーレスじゃ。ピコ殿、ワシがお主の後見人となってここで一緒に暮らすことになった、これからよろしくな。」
「えっ、後見人はインピさんだったはずですよね。」
「ちょっとピコ殿に興味があってな。無理を言って代わってもらったわ。」
どうやら目の前の人は王様らしい。王様、一番偉い人だよな。こんなことしていても良いのだろうか。
「こちらこそよろしくお願いします。……王様って一番偉い人ですよね。私みたいのと一緒に住んでも構わないのですか。」
「ん? ああ、何も問題無いわ。サンル王などただの名誉職、いやそもそもが雑用係のようなものじゃからな。こういったことは老い先短いのがやるのが一番じゃて。」
「いや、サンル王の称号は族長選挙にて選ばれる、れっきとした大森林の元首ですから。」
「実務はレミナにほとんど任せておるから、ワシなど公的な場でのお飾りでしかないわ。という事でワシを気難しく考える必要は無いからな、気楽にしておくれ。呼び方は”爺さん”や”パッシ爺”とか好きに呼んでくれて構わんぞ。」
パッシさんの人懐っこい笑顔をみていると、王様という壁をまったく感じない、優しい人だということはすぐに理解できた。
「ならパッシ……さんと呼ばせていただいても、」
「あ~、駄目じゃ、まったくダメ。これから一つ屋根の下じゃからな。そんな堅苦しいのは精神衛生によろしくない。そーじゃな、ワシもピコ、と軽く呼ぶぞ。」
一瞬で駄目だしされてしまい思わず苦笑してしまう。
「わかりました。……う~ん、…………パッシお爺さん。」
「うむ、それでよい。なんなら”お爺ちゃん”でもよいぞ。」
「まだちょっとそれは、」
「はっは、少し急いてしまったかな。スマンスマン。まあ敬語はおいおい外していけばよいわ。」
「あまり良くないと思いますが。サンル王が良いと仰るなら、いいのですかね?」
「なんじゃ、テルニまだおったのか。後はワシが案内するからもう帰っても良いぞ。」
「ひどい!」
パッシさんにあからさまに邪険にされてテルニさんは少し傷ついたようだ。
「この家ももともとワシのものじゃから、ワシの方が詳しいぐらいじゃ。だからもう出番は無いぞ。」
「分かりましたよ……。ピコさん、何か困ったことや分からないことがありましたら、内務院にご相談くださいね。場所は先ほど通った広場を南に少し下ったところにある大き目の建物です。」
「はい、ありがとうございました。」
「それでは失礼しますね。」
「おう、またな。」
テルニさんは一礼をして去っていった。そしてパッシさんと二人取り残される。
「さて、中を案内しようかの。ささ、入ってくれ。」
パッシさんはわざわざ扉を開けてくれて中へ入るように促された。一歩足を踏み入れると、どこか暖かい空気に包まれたような気がした。
「ムラクモ! あなた大丈夫だったの!?」
後ろから聞こえてきた声には聞き覚えがあった。
「ラーサ。うん、まあね。ラーサもあの後大丈夫だった?」
「ムラクモのお陰で落ちなかったから。急いで木から下りてそっちに行ったけど、大人たちに止められて広場にぜんぜん近づけなかったから、あの後どうなっちゃたのか心配でしょうがなくて。」
「そうか、ラーサに怪我が無くてよかったよ。」
「本当に大丈夫だったの? ちょっと見せて。」
「あわ。」
言うが早いか体のあちこちをまさぐられてしまう。ちょっと、人通りが多いので勘弁してください。
「だ、大丈夫だって。」
「目立った外傷は無いようだけど、体の内側が壊れることもあるってお母さんが言ってたから。」
「ピコなら心配ないわ。……そうか、ピコがやけに綺麗になっていたのはラーサのお陰だったんじゃな。」
「あっ! サンル王、ごきげんよう。」
「はい、こんにちわ。ふむ、……ラーサや、今時間はあるかね?」
「うん、大丈夫だよ。」
「そうか、それは良かった。いまピコに集落を案内していたところだったんじゃが、続きをラーサに頼めんかの。」
「いいよ! ムラクモ、集落に滞在することになったの? いつまで?」
「ここの集落に住まわせてもらえることになったんだよ。だから、ずっといるよ。よろしくね。」
「へ~、それならいろいろ集落の秘密の場所を教えてあげる! その代わりに、外のお話し聞かせてね。さあ、こっちに来て!」
ぐいと手を取られて引っ張られる。ラーサは思いのほか行動力があるようだ。引っ張られる私を、パッシさんは笑って見送るだけだった。
藪の中をどこまでも突き進んで行く。集落の案内をしてくれていたはずなのに、どんどん集落の中心から外れていくのはなぜだろう。いや、この藪の中も集落の一部なのだろうか。やがて水の流れる音が聞こえてきて、ついに藪を抜けた。
「ほら、ここ。」
案内されたのは、玉砂利が敷き詰められた小さな小川のほとりだった。
「たまにここに綺麗な石が落ちていることがあるの。友達の中で綺麗な石を集めてネックレスにするのが流行ってるの。」
「たとえばこんなの?」
足元に合った見事な楕円の形を取っている灰色の石を摘んでみる。
「だめよ。これは色が悪いわ。もっと赤とか青、緑なんかが人気高いわ。中でも一番良いのは透き通っているやつ。」
「残念だな。」
「すぐに見つかるほど簡単じゃないわよ。一日探して一個拾えれば運のいいほうだわ。」
「根気がいるんだね。」
「暇なときに探すくらいでいいわよ。ここは草が無いから、女の子が集まって秘密のおしゃべりするのに都合がいいの。石はおまけみたいなものよ。」
「私はあまり地道なのは得意じゃないかな。う~ん、…………あれは?」
目を見開いて地面を眺め回し、ふと砂利と草の境目にきらりと光るものがあるのをみつけた。
「どれ?」
「ここに光るものが見えた気がするけど。……あった、どう?」
「……へー、白の透明なのだ。三番目に珍しい石だよ。いいなー。」
小指ほどのところどころ透き通っている水晶のような石を見つけた。ラーサの言う三番目というのはなかなか希少性が高そうだ。
「いる?」
「いいよ。自分のは自分で見つけないとね。」
きっぱりとした口調とは裏腹に、ラーサは相当物欲しそうだ。そんな姿を見せられるとなんとかあげたくなるが、どうやったら受け取ってもらえるだろうか。
「私が持ってると無くしそうだから、ラーサが持っててよ。」
「形も良いから、これ一つだけでも小さなネックレスにはなるよ?」
「加工の仕方も知らないし。……なら、もう一つ同じものを見つけたらラーサが加工してくれない? そうしたら一つはあげる。」
「うん、いいけど。」
見つけたい石をそっとラーサの手の上に乗せる。ラーサはちょっと困惑したような顔をして、そしてすぐに晴れ晴れとした笑顔にもだった。
「わかった、ならあたしは他の材料を集めてすごいいいものを作るわ。ムラクモは早くもう一つ見つけてね!」
「今回は運が良かっただけだからなー。気長に待っててよ。」
「二つ揃わないと作り出せないじゃない。いまからもう少し探してみましょう。」
変な方向に火をつけてしまったようだ。ラーサは返答を聞かずにさっさと石を探し出してしまい、私もそれに付き合うことにした。
「ねえ、さっきピコって呼ばれていたけれど、それってムラクモの名のひとつ?」
しばらく無言で石を探していると、ラーサが顔をあげずに声をかけてきた。
「うん。ルルン……木人さんに貰ったんだ。」
「ふ~ん、ならあの時聞こえてきたのは聞き間違えじゃ無かったんだ。ならあたしもピコって呼ぶね。それにしてもすごいわ。」
「すごい?」
「名を貰うって、すごく難しいってお母さんが言ってた。」
「そうかな。」
「だって、お母さんってたまに”しっかり勉強して、立派な大人になりなさい。そうしてしっかり集落のために働けばいつか名を貰うことも出来るかもしれない。”って言うのよ。」
「その言い方だと、確かに難しそうだね。」
「そうよ。ふつう勉強しないと名を貰えないのよ!? あたしには無理かも。」
いや、それは違うような気がする。
「なにをしたら名を貰えたの?」
「いや、そう変なことはしていないんだけど。……そういえば種を植える約束があったんだった。」
「なんの話?」
「木人さんと種を植える約束をしているんだ。ラーサはどこか種を植えるのに都合のいい場所知らない?」
「そこらじゃ駄目なの?」
「ちょっとそれは避けたいかな。出来るところなら広い場所が良いかも。」
「なら神霊樹の広場の隅っこかな。」
「神霊樹って、私が登ってきた木だよね?」
「そうだよ。知らなかったの?」
「知らなかった。」
「変なの。」
変な自覚はあります。
「おじちゃん、種を植えたいんだけど広場の隅を貸してもらえないですか?」
「おら、ラーサちゃんじゃないか。そこにいるのは……ピコ殿ですね。」
あのあと石は見つからず後日改めて探すということにして、神霊樹の広場へと戻ってきた。ラーサは神霊樹の前に立っている兵士の下へと駆けて行き、慌ててそれを追いかける。兵士のラーサに話しかけられたときの笑顔に比べ、私が後ろにいると気がついたあと、すっと無表情になったのが気になった。いや、それも仕方が無いか。あれだけ大立ち回りをしてしまった後だからな、あの時の刃を突きつけてきた兵士の一団の中に彼もいたのかもしれない。
「種を植えるのは構わないけれど、何の種だい? 大きくなるものかな。」
「ピコ、どのくらいまで育つの?」
「えーと、木人さんのサイズにはなるかも、しれない。」
「相当大きいですね。樹木を植えるには内務院の許可が必要ですよ。」
「内務院かー。あたしあそこは苦手だな。」
「わかりました。許可を取って出直します。」
兵士に一礼をしてその場を離れる。
「えー、ピコ、あそこに行くの?」
「だって行かないと植えられないし。ラーサはなんで嫌なの?」
「だってあそこ人がいっぱいいるのにすごく静かで、物音を立てると睨まれる気がするんだもの。」
「気のせいだよ。……そんなに嫌ならついて来なくてもいいよ。」
「…………いや、一緒に行く。」
「いいの?」
「ピコが何をするのか気になるしね。」
広場から下ったすぐのところに内務院はあった。さすが公的機関なのか周りの建物と比べても大きくて立派だ。政治機能が集約されているのか、辺りには外務院、軍務院といった建物も見える。ただ、軍務院はわりとこじんまりとしていた。
「テルニさん。」
「あら、ピコさん。それにラーサちゃんも。もうお友達を見つけたのですね、よかったわ。早速なにか気になることでもありましたか?」
「こんにちわ。あのね、ピコが神霊樹の広場に木を植えたいって、だから来たの。」
「そういうことです。」
「あら、ならあそこの公園管理部にお話してね。でも、神霊樹の辺りは許可が下りないかも。」
「はい。」
示された公園管理部という看板がかかっている窓口へ近づく。
「すいませーん。」
窓口に人がいなかったので呼んでみる。どうやら小さい部署らしく、奥にある机の数も少ない。
「はい、お待たせしました。おや、人族の子か……。君が噂のピコさんだね。」
「広場に木を植えたいのですが、ここに行けと言われまして。」
「あー、今は神霊樹の周りは樹木に制限をかけているから、申請してもほとんど通りませんよ。」
「やっぱり難しいですか。」
この言い方だと本当に難しいのだろう。諦めて他の場所を探すべきだろうか。
「一応お願いしてみれば?」
「うん、それもそうだね。駄目なら別の場所を探そう。」
「はい。えーと、ちょっと待ってね。……まだ申請書あったかな。…………あった、あった」
なにやらごそごそと探して、少しくたびれた茶色の紙を机の上に出してきた。
「文字は書けるかな? 書けないなら代筆もするよ。」
「お願いします。」
文字は頑張れば書けるかもしれない。でもちょっと背の高いカウンターも乗り出して書くのも億劫だったので厚意に感謝することにした。
「お名前を全て述べてくださいね。」
「ムラクモ・アツタ、それとピコ? この場合どっちになるんですか?」
「ああ、全部だよ。ムラクモ・アツタ・ピコね。……植える場所はどちら?」
「神霊樹の広場です。」
「あそこに植えると木の育ちがよくなるからねー。無作為に植えたせいで今制限かかっちゃってるけど。はい、植える木の種類は?」
「木人です。」
「モクジン? 聞いたことない種類の木だな。人族の国に自生しているものかな?」
「いえ、あの歩く樹木です。」
「森の外の木は歩くのかい!? 物騒だなぁ。」
「いや、この森のただ一本の歩く樹木の木人さんです。」
「えっ?」
微妙な間がその場に広がった。数秒間見つめあって、沈黙を切り開いたのはラーサだった。
「モクジンって、あの木人様?」
「そうだよ。」
「…………木人様って種で増えるの?」
「そうなんじゃないかな。」
「ちょ、ちょっとお待ちください。ご冗談です、よね?」
「いえ、種はこれです。」
懐から一つルルンの種を取り出してカウンターの上に置く。黒光りしているそれを、受付の人は魂が吸い込まれているようにたっぷりと数十秒見つめ続けて、
「……少しお待ちください。種をお借りしますね。」
種を持ってすごい速さでどこかへ駆けていった。その場にラーサと二人取り残されてしまう。
「そうかー、だからピコなんだ。」
「名も無き小鳥、だったかな。ちょっと気恥ずかしいね。」
「そんなことないよ。すごく素敵。」
「そうかな。でもなんで今まで誰も木人さんの実を食べなかったんだろう。」
「あれを食べたの?」
「うん。すごく甘くておいしかったよ。今度木人さんが来た時に食べさせてもらえば?」
「あたしはちょっと食べられないかなー。」
「?」
他愛ない話を取り留めもなくして受付の人が返ってくるのを待っていた。
後日、神霊樹の真正面、一番目立つところに祠と柵が新たに建てられた。柵に囲まれた中にはルルンの種が植えられ、常時2名の警備が置かれているらしい。
ちょっと大ごとになりすぎました。




