杖と特訓
ブクマ、いいね、評価ありがとうございます。
〈〉のやつが多い気がしたのでここからは少なめです。
今まで大きな区切りを◇◇◇でやってましたが小さな区切りも増やさせてください。◇一つでくぎります。
カフェを貸し切った後。
俺は近くの武器屋に寄っていた。
俺は大事なことに気づいたんだ。
魔法を使うのに杖を持ってない!
杖の有無は魔法の威力に結構な影響を及ぼす。
魔法とは魔素を自身の魔力にて操り実体化させたものだ。
魔力は杖なしでも操れるが魔法陣を通る前に空気中に少しは分散してしまう。
魔法陣の構築の際にも100%の魔力を使って構築しているわけではないのだ。
杖は魔力循環率が高く99.999…%程の魔力を使用できる。
杖がないと85%くらいらしい。
安い杖でも95%以上あるらしく普通のレベルの杖で99.999%だ。
それこそ〈神話級〉になると200%にまで上昇するとか。
と、サータに訊いたので小さめの杖を買いに来たのだ。
店内には俺以外にも冒険者らしき人たちが数名いる。
俺に「子供がなにしてんだ?」の視線を向けてくるが気にしない。
いや、俺の装備の方かも。
〈カオスセット〉は使えないのでいつも通りの〈ミミックセット〉だ。
ミミックは大剣にして背負ってる。
何故大剣かというとミミック(人)の奥義を使いたくなったからだ。
あんなの魅せられたら厨二病ならやりたくてしょうがない。
で、ミミックの鑑定をしたら奥義は〈反転〉しかなかった。
ミミック(人)に聴いたところミミック(人)のスキルで無理矢理全盛期の力を覚醒させたから俺が真の主として認められないと使えないとのこと。
で、奥義は使えないが片手剣より大剣の方が強いと思ったため大剣モードだ。
俺をやばい人の目で見てくる人が多い。
今度からは〈幻影魔法〉を使おっかな。
で、杖だ杖。
…あ、これいいかも。
黒い小さめの杖で大きさは50cmくらいだ。
魔法の放たれる先端部分には青い水晶?が付いている。
〈事象解析〉。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
龍の瞳
階級 秘宝級
種類 小杖
スキル
魔法威力上昇
必要魔力減少
固有スキル
龍の瞳
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
龍の瞳(スキル)▽
固有魔法:〈龍の瞳〉を使用可能になる。
龍の瞳(魔法)▽
属性:水、闇
種類:広範囲型
効果:鈍足、麻痺、恐慌、龍の呪怨を付与する
龍の呪怨▽
属性:闇、魔、邪
種類:継続型、即死
効果:10%で即死、対象に恐怖を与えた精神ダメージを与える(5/秒)、精神が限界を迎えるとHPに関係なく死亡する
魔力:1000
〈事象解析〉凄いな。
詳しい情報はサータに任せて俺はみてないからただの鑑定とどう違うか分かんないけど魔法は鑑定より細かくなってる。
そういえばスキルも解析したことない気がする。
これくらい詳しいのがわかるのは助かるな。
『マスターがみてない情報は鑑定と解析では解析のほうが情報が多いです。鑑定は決められた情報を視る力。解析は情報を探る力です。』
なるほど?
解析系のほうが上なのか。
『そういえば精神のHP…SPってどうやってみんの?』
『HPと同じです。普通は表示出来ませんが【事象之王】で表示しますか?』
『頼む。』
さて、解析うんぬんは忘れ杖を持っていき会計に行く。
「これ、お願いします。」
「その杖か…貴重なやつでな。…150万ビーケになるんだ。悪いな、他のにしてくれ。」
「これで足りますか?」
白金貨15枚を出す。
「……毎度あり。」
杖を持って出ていく。
うん、軽いし使いやすいな。
『この杖の魔力循環率は130%です。要するに必要魔力が10/13倍になります。魔法威力も先端にある魔石により強化されます。』
『魔石…ラノベでよくみる魔物からのドロップ品か。あれ?俺って結構魔物を殺してるけどドロップしたことないよ?』
『マスターは死体を放置してるからです。魔石は謂わば人の心臓です。なので死体から魔石を取っていないだけです。マモンの生み出した霧の魔物は法則外なので魔石は存在しませんでした。』
……。
俺も何体も魔物を殺してるのに今更だけど内蔵に手を突っ込むのはな…、日本人として抵抗がある。
うん、魔法でどうにかしよう。
杖を腰に挿して帰った。
◇◇◇
翌日の放課後
「では、本格的に学園対抗戦に向けて特訓を開始したいと思います。取り敢えずは基礎知識からだ。リーシヤは魔法専門だろうからミーアに教えてもらってくれ。俺は…あ、クロムとメラスは剣だと思うけどミレアはどうする?〈神聖魔法〉を使えるんだし後衛に回るか?」
「そうだね、後衛で回復を専門でやるわ。リーシヤは攻撃をお願い。」
「分かった。」
「というわけでリーシヤとミレアはミーアに、俺はクロムとメラスを教える。」
なぜか作られていた体育館…もとい特訓場を半分に分けて魔法と剣の特訓をする。
ミーアが〈混沌魔法〉とかのやばいのを教えそうで怖いがこのメンツの大半が規格外だし今更か。
「じゃあ今から教えるぞ。」
「はい!」
「スー。スー。」
「いい加減起きろ!」
「…ハッ!?」
「ほら、練習するぞ。」
『というわけでサータさん、お願いします。』
『……了解です。』
俺もスキルの補正任せで碌な知識がない。
そのためトレーニングプランなんてたてられるわけない。
『25日で基礎から応用までを叩き込みます。残りの5日で実戦訓練をします。』
『大会まで1ヶ月だから25日で基礎と応用、5日で実践だ。』
『まずは体力づくりのため…』
「まずは体力づくりだ。今から言うことをやってくれ。」
◇
「ミーア、そっちの調子はどうだ?」
「まぁまぁ。初級までの魔法は完璧にさせた。」
「おぉ、すごいな。リーシヤの魔力が極端に伸びたりしたか?」
「特には。前にカインの言ってた〈万象魔法〉は光、闇、無の系統以外の魔法を極めたら獲得出来たはず。」
「じゃあ〈万象魔法〉を獲得したら何かあるかもってことか。」
「そ。リーシヤに加護を与えてる人は確か私の居た次元にもいた気がする。複数の次元を行き来出来る魔法を使えるとなると大天使並みの力を持ってるはず。」
「そうなのか。…あ、天使や神ってそれぞれの世界で違うのか?」
「同じはず。ウリエルに訊けば一発だと思う。私の知る限りでは神界を頂点に上位世界…私の生まれた世界やこの世界、霊子が存在する世界が上位世界。下位世界は霊子がない世界。例外もあって科学が発達して魔法を再現してる世界は上位世界。」
『で、元天使のサータさん。どうなんですか?』
『現天使です。ミーアの説明で概ね合ってます。さらに説明するなら下位世界の下には世界と呼べない空間があります。その空間は謂わば失敗した世界です。神々が世界を生み出す中で失敗もします。そうしたものが奈落世界と呼ばれており神々でも落ちてしまえばよっぽどの上位神でもない限り生きて帰れません。』
『じゃあ地球のある世界は下位世界なの?』
『違います。地球でも昔は魔法やスキルを使えました。ですがそれらを使えた者達が別の惑星に移住しました。その惑星には霊子もとい魔素が少なく地球から魔素を持って行きました。なので地球にはほんの少しの魔素しかなくスキルもほぼほぼ発現されません。』
『え?ということはごく稀にならスキルが手に入るの?』
『そうです。マスターも転生前に獲得してましたよ?』
『すごい気になる!教えて!』
『スキル:【身体強化】、ユニークスキル:【不幸不憫】です。』
『…。』
『【不幸不憫】は生まれつきで持っておりそれにより不幸なめに沢山あいました。それから脱するために【身体強化】を獲得して肉体的不幸は少しながら回避されていました。』
『それはいいんだけど転生後、そのスキルはどうなったの?』
『マスターを担当した神に訊かないと分かりませんが多分【殺奪】に統合されたかマスターの〈星幽体〉に霊子として統合されたと思います。』
『なるほど?つまりは使えないから問題ないと。』
『そういうことです。』
あ、ミーアと話してたんだった。
ちゃんとサータと会話するときは自動で【思考加速】が働くように設定した。
設定…というよりサータに発動してもらう。
意外とサータは便利。
「世界の話は助かった。明日からの日程だが2、3日で〈中級魔法〉か?」
「そんな感じ。あと、カインの方も魔力での〈身体強化〉を教えたほうがいいと思う。魔法は使えなくても魔力を肉体に循環させるだけでスキルの【身体強化】を使えるようになるようなものだから便利。」
「オッケー。了解だ。」
『サータさん、よろしくです。』
「じゃあ時間も時間だし解散かな。みんな、今日は終わりだ!」
次は明後日です。
忘れた方もいると思うので武器の階級です。
普通級→特殊級→秘宝級→伝説級→神話級→創世級




