忍耐 執筆途中
4/2(2024)
齟齬ありです。
ーここまで改稿済みー
7日目朝
ふー、よく寝た。
『報告です、何か違和感があります。』
『どういうことだ?うまく掴めませんが通行止めみたいな…』
『まぁ、問題ないだろ。』
『分かりました。引き続き解析をします。』
隣のベッドを見ると先生がいない。
出かけてるのかな。
マップでは他の乗客の生命反応もあるし。
朝食のルームサービスを頼んで適当に食べた。
その後は夕方までぼーっとしていた。
事前に先生に聞いていた話だと夕方には着くらしい。
全然つかないし何か食べちゃおうかな。
ミレア&メラスの部屋を訪ねる。
ノックしても反応がない。
うーん、どうしたんだろう。
マップで確認するほどでもないしいいか。
クロム&リーシヤの部屋に行く。
またも反応がない。
流石におかしい。
『サータ、この船の中に5人の反応はあるか?』
『全員が一箇所に固まっていますが反応はあります。』
『万物感知は?』
『熱、音、魔力などすべて反応ありです。強いて言えば魔力の波動にムラがあります。』
『ムラ?』
『魔法を使うと起こる魔力の波動の微量の余波です。』
『じゃあ5人とも魔法を使っているって?』
『そうなります。』
『その場所に転移してくれ。』
『了解…妨害されました。この船内は空間支配の影響を受けています。空間系のスキル、魔法は使えません。」
『は!?万象眼の転移は?』
『上位スキルによる効果で出来ません。』
『チッ…うっ………。』
突如脳内に記憶が入り込んだ。
いや…思い出した。
俺はこの世界をループしていた。
船の7日目を100回以上ループしている。
記憶を思い出した瞬間から脳がはち切れそうな頭痛に襲われていたが突如治った。
『違和感の正体はこれです。敵意を甲板に感知しました。この者が術の使用者です。術は解除され記憶の処理でマスターを殺そうとしたみたいです。記憶の生理は私がしました。現在の時刻は船旅はの7日目の昼です。』
はぁ…またかよ。
◇◇◇
甲板に上がるとミレア達を含めた乗客全員が倒れていた。
その中央に不敵に笑う金髪の少女がいた。
その子はミレアに似ていた。
「やっときたな…カイン。あの頃のお前はこれ程までに軟弱だったか。」
「俺はお前のこと知らないんだけど?」
「お前が知る必要はない。今のお前では情報の処理が追いつかずに死ぬのがオチだ。」
「そうかよ。」
「ワタシはなもう限界なんだよ。永遠に繰り返される苦痛。耐えることしかできない。」
どういうことだ…?
「やはり知らないか。直接お前が関係していると言えばそうだが原因なのはミミックだからな。」
『あの、ミミックさん?』
『俺じゃねぇーよ!言いがかりだ!!』
「で、本人はどうだって?」
そこまで知られているのか。
「知らないってさ。」
「ならば死ね。」
俺ですら視認できないような攻撃が来る。
万能感知と思念支配による思考加速をフルで使い神駆でギリギリ避けられるほどなのだ。
「これを避けたか。少々甘く見ていた。」
「なぁ、なんで俺を狙うんだよ。」
「そうだな。フラグかもしれないが何も知らずに死ぬのは可哀想だ。冥土の土産に教えてやる。ワタシのスキルは大罪スキルがメインじゃない。本来持っているスキルは忍耐之神だ。お前をループさせていたのもこれの権能だ。」
『大天使ウリエル様の化身…忍耐之王の上位スキルです。そのアクセス権限は耐え凌ぐことです。』
耐え凌ぐ…。
『いい風に言えばですが。本来は一瞬で終わることも永遠のような時間になり苦痛も快楽も等しく永遠にする…ある意味最強のスキルです。』
「もういいか?サータから説明は聞いただろ?ワタシはなこのスキルが憎いんだよ。美徳スキルと聴けば人聞きはいいがよ?ユニークスキルの時からこいつのせいで精神が引っ張られんだよ。大罪スキルと同じだ。傲慢のスキルに目覚めれば本人はどんな善人だろうが全てを蔑む傲慢な奴になる。また美徳スキルも忠義に目覚めたなら何かに忠義を捧げる廃人となるんだよ。大罪は生まれつきの獲得がなく本能によって覚醒するけどよ。美徳は生まれつきなんだよ。本来がどんな悪人だろうが強制的に善人にさせられる。この忍耐もそうだよ。ワタシは子供の頃から他人の全てを背負ってきた。赤の他人のやったつけをワタシが払うんだぞ?おかしいだろ。」
美徳…大罪…バカと天才は紙一重って言うけどこれもそうだな。
「だからだよ!いい加減にしてくれよ!!毎回毎回毎回!もう嫌なんだよ…だから傲慢になった。強欲になった。嫉妬になった。色欲になった。ワタシは何事も耐えない。全て自由に…ワタシがこの世界の王だ!」
金髪が泣き叫ぶ。
『対象の異変を確認….大罪系スキルが全て統合されユニークスキル、大罪に統一され進化…成功しました。さらに超進化し大罪之神を獲得しました。さらに忍耐之神を完全支配し大罪之神と統合し罪耐之神王を獲得しました。』
「ふはははははは、ワタシは耐えタ。この日ガ…コの時マデ!ワタシノ払ッタ罪ヲ……イマハラワセル!!」
あー、またこんなだよ。
『危険です。直ちに避難してください。』
『ということは勝てないか。』
『俺も逃げるのをオススメするぜ。』
『なんかさ、あいつ放って置けないんだよね。俺も不本意だけど戦うしかないんだよ。』
『そうか。いざとなったら俺に体の主導権を渡せ。最悪の時は戦ってやる。』
『私も最悪の時は私も天使の体で降りてきます。』
『ありがとよ。』
「さぁ、かかってこいよ!金髪!!」
◇◇◇
金髪がいつのまにか蒼白く神々しい双剣を持っている。
目の前から金髪が消え背後に気配が来る。
振り返りミミックを細い直剣から普通サイズの直剣にして受け止める。
金髪が反対の手の剣を腹部に向ける。
神駆で後ろに飛ぼうとする…
『空間支配の影響を受けました。』
チッ!
腹部を深く切り裂かれる。
「うっ……。」
またも金髪が消える。
今度は何も感じ取れない。
小さな物体が音速超えで来るのがわかった。
『弾丸です。金髪の少女の位置は特定不明ですが1kmほどの距離から発砲されています。』
ギリギリ躱すも何発も飛んでくる。
当たりそうな何発かだけミミックで斬り落としそれ以外は躱す。
「ワタシハタエツヅケタダケナノニ…」
だから放って置けないんだよ。
『俺のスキルの殺戮世界と仮想世界は使えるか?』
『殺戮世界は多少ならば使用可能です。仮想世界は演算結果が不測結果になるため使用不可能です。』
『よくわからんがわかった。』
殺戮世界を起動する。
周りが真紅に染まり魂が手に取るようにわかる。
わかったことがある。
魂は物質にもあった。
倒れている人たちにももちろんあるがそこらへんの椅子とかにもあるのだ。
金髪が剣に黒い炎を纏わる。
さらに金髪が50人くらいに増える。
自分でも何言ってるのかわからないが本当に50人くらいなのだ。
周りを金髪に囲まれている。
殺戮世界により全員の位置だけは把握している。
本体が上空に飛び立った。
分身した49人が炎を纏った双剣で一斉に攻撃してくる。
ミミックをとてつもなく巨大化させ一回転に斬る。
分身の33体が死んだ。
残りの16体は魔法を使ってくる。
全員が俺に手を翳し黒く白い魔方陣ができ魔力が集まっていく。
『あれは禁呪に属する魔法です。聖と魔の属性を1対1で混ぜ合わせ空間と時間を混ぜ込めた混沌魔法です。』
「はぁ…。」
魔方陣に集まっていた魔力が黒く白い炎のような物になり一斉に俺に向けて放たれる。
「反転!」
撃たれた炎をミミックで斬る。
混沌の対は一定。
暴走していた魔力が収まり聖や魔の属性が消え無属性になる。
ミミックを通常の大剣サイズにし地面に突き刺す。
空中で青い穴に突き刺さる。
青い穴が分身の金髪の背中側の心臓の位置に出る。
その穴からミミックの刺した部分が突き出て金髪達の胸を貫く。
万物感知が上から黒い炎が来てる事を知らせる。
それは空中にいる金髪(本体)起こした剣の斬撃だった。
剣に纏わせていた黒炎が連続で飛ばされているのだ。
何あれかっこいい!
ってそんな場合じゃなかった。
出来る限りミミックで受け止め無理なものだけ避ける。
『なぁ、あいつ暴走してるんだよな?』
『はい。スキルの暴走のはずです。あそこまで賢いことができるとなると知力がとても高いのでしょう。』
斬撃を受け止めつつ神駆で空中に登っていく。
斬撃をやめ空中での剣撃の勝負になる。
ミミックを直剣にし剣撃を受け流す。
『反転で暴走を止められるか?』
『可能です。』
よし!どんどん神駆で近づいていき後ろに回る。
金髪も振り返り双剣で受け止められる。
ミミックを大剣に戻し押し込む。
「俺がお前の罪も殺してやるよ。」
双剣が折れミミックが金髪の胸に刺さる。




