遠征①
改稿済みです。
大事な報告12/24
この作品のキーワードに、「ハーレム」があったのですが、消すことにしました。一定期間ハーレムを入れる予定だったのですが、予定が変わり、ハーレム要素をなくすことに。ですので、ハーレム目当ての方は申し訳ありませんが、ハーレム要素はありません。
報告10/27
前に二十四日くらいから忙しくなると言ったな、俺は嘘だ!忙しくなると思っていたんですが、意外と余裕ありました。改稿ペースはあんまり変わらなそうです。……勉強はしてます。ずっと遊び呆けてなんかいません。疑わないでください、その目、やめてください。
アペタイト達と別れ、今は夕方。
まだ馬車に揺られている。
また、ミレア達はまだ寝ている。
精神年齢大人のミレアも昨日楽しみで、あんまり寝れてなかったみたいだし、王侯貴族の二人もまだ子供だし、眠くなるのも仕方ないと思う。
「あとどれくらい進めますかね。結構暗くなってきましたけど。」
「もう少ししたら街があるはずなんですけど、そこで一泊して、明日の昼ごろ港に着けばいいと思ってましたが、街に着かなそうなので、野営になりますかね。野営の可能性も考え、用意はしてあるので問題はないですが。」
俺は【マップ】で野営出来そうな場所を探していく。
「ここから東に500mのところに洞窟があります。そこなら泊まれそうです。」
「そこにしましょう。道案内、よろしくお願いします。」
先生が鞭を打ち、馬の向きを変える。
すると、先程まで横目に見えていた崖?山?が、正面に見えてくる。
「そこの大きな木に向かって行ってください。その木の奥にあります。」
「分かりました。」
◇
「ふーー。」
あれから数分後、洞窟の入り口に無事に着いた。
「いやー、長旅でしたね。」
「そうですね。それにしても、カイン君は凄いですね。普通の子はみんな疲れて寝てしまうのですが。」
「ギードさんから聞いてませんか?」
「いえ、特には。」
「二人は【創世】のパーティーなんですよね?それなのに、関わりとか少なくて平気なんですか?」
「昔からの仲で、今もよく一緒に飲んだりしてますよ。ただ、私はここ数年教員の仕事をメインにしてるので、関わりが少ないだけです。」
「そうなんですね。僕のこと聞いてないなら、とりあえず、黙秘権を行使させてもらいます。」
「はは。無理には聞きませんよ。」
信用していないわけではないが、胡散臭さというか、妙なぐらい丁寧な人というか……。
なんとなく怪しい。
先生はそう言いつつ、場所を動かし、洞窟の入り口を塞いだ。
そして、馬を外し、奥の方に連れて行く。
杭を地面に打ち込み、そこに手綱を結びつけた。
「〈幻覚虚像〉、〈存在迷彩〉、〈幻聴虚音〉、〈幻嗅虚臭〉。これで大丈夫でしょう。」
『視覚を誤魔化す魔法、光を変化させる魔法、聴覚を誤魔化す魔法、嗅覚を誤魔化す魔法ですね。それぞれ〈幻影魔法〉の一種です。』
〈無属性魔法の〈千里眼〉を使い、外から洞窟を見てみると、入り口が消え、絶壁にしか見えない。
「凄いですね。完璧に隠れてます。」
「こう見えてもS級の冒険者ですからね。私の二つ名は【幻影】ですし。」
こういうできる人のドヤ顔は似合ってる。
「先生、提案があります。この洞窟の内部を〈幻影魔法〉で港の光景にして、みんなを脅かしませんか?」
「ふふふ、いいですね。〈幻覚虚像〉、〈幻聴虚音〉、〈幻嗅虚臭〉、〈幻触虚感〉。」
先生が魔法を使うと、あたり一面が人通りの多い港に変わる。
船の汽笛も、人々の声も、潮の匂いも、涼しげな風も感じる。
魔法でここまで再現するって……めっちゃ凄い。
ーガタッー
馬車が揺れる。
辺りが急にうるさくなったことで、目を覚ましたのだろう。
中から話し声がしてきた。
何を言ってるかまではわからないが、慌てているようだ。
「僕がドアを開けて挨拶するので、もうすぐ船に乗るところという設定でお願いします。」
「わかりました。」
小声でそう話す。
俺は馬車のドアを開けた。
「おはよう、よく眠れた?」
「カイン、今どこ?もしかしてもう着いちゃった!?」
ミレアが叫ぶ。
「おはようございます、皆さん。朝から走り続けていたので、日が落ちる前に、なんとか港に着けましたよ。もうすぐです船が出るので、馬車を降りる支度をしてください。」
「え、じゃあ、途中の街でのか、観光もなし!?」
リーシヤが嘆く。
「はい。」
「馬車での旅もない!?」
クロムが嘆く。
「はい。」
「………。」
メラスは寝ている。
「……メラスさん、おきてください。」
「ともかく、もうすぐ船が出るから、急いで乗らないと。みんな、用意して。」
「「「!?」」」
俺の言葉に、眠りこけているメラスを除く、みんなが改めて驚く。
「……ん?ちょっと待ってください。半日では港に着けなくないですか?」
流石クロム。
いい指摘だ。
『カイン君、そろそろネタバラシしますか?』
先生が〈無属性魔法〉の〈念話〉で話しかけてきた。
『そうですね。十分いじめて、満足しました。』
「魔法解除。」
先生が魔法を解除すると、辺りは洞穴の景色に戻る。
「というわけでドッキリでしたー!
「ふふふ…完璧な演技だったでしょう?」
「もう、本気で心配したんだから!」
「わ、私は気づいてたわよ?」
「僕だっておかしいとは思ってたから!」
「すーすー……はっ!?」
あ、起きた。
「…こくっ、こくっ……すーすー。」
また寝た。
「ドッキリなので、まだ着いてません。今日はこの洞窟で一泊するつもりです。」
「「「楽しみ!」」」
ミレアは現代っ子だし、上級階級の貴族や王族では野営とは無縁だからな。
気持ちはわかる。
◇
数分後
先生はカレーみたいなものを作っており、平民出のメラスは料理の知識があるため、それを手伝っている。
俺も料理は出来るが、朝から魔物の警戒等で先生を手伝っていたため、今は休憩中。
俺は瞑想しており、他の三人は雑談したり、武器の手入れをしたりしている。
『あ、ミミック。さっき話してたの聞こえてたかもしれないけど、アペタイトがあいつの盾を非常時以外貸し出してくれるって言うから、借りたよ。』
『は?あいつが?』
『あぁ。』
『あいつも天罪武具だけど、呪いとかないのか?』
『どっかのミミックと違ってないよ。』
『そもそも、あいつは自分自身とも言える武具を渡しても問題ないのか?俺とて、多少は弱くなっちまうが…。』
『本人曰く完全に物理体になれているらしく、なくても支障はないそうだ。それに、渡してはいるけど、あくまでも貸し出しだとか何とか。』
『まぁ、本人がいいならいいが…。それにしても、貸し出しってのはいい方法だな。俺もカインの次の持ち主に試してみるか。』
『そういえば、アペタイトとミミックって武器…というか、天罪の名前だろ?人の頃の名前とかないの?』
『あるにはあるけど、言うならば今は人の頃の記憶と姿を武器にそっくりそのまま複製しただけだから、俺がミミックの持ち主じゃなかったとは言わないし、言えないけど、全く同じ存在とも言えない。だから、俺はミミックの持ち主じゃなくて、ミミックとして生きている。アペタイトも同じだと思う。……ロンギヌスは天罪すらも、神殺しのために売り払ったようなやつだから、過去の自分なんて忘却したんじゃないかな。』
『なんか、ごめん。』
『気にすんな。俺が本物だなんて思ってたことなんて、一瞬たりともないから、後悔とかそんなもんはない。』
『そ、そうか………。それなら、まぁ……。』
俺はミミックに何とも曖昧な答えをし、そのままアペタイトの【鑑定】に移る。
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虚無の魔盾 アペタイト(イージス)
種類 聖盾、魔盾、邪盾
階級 創世級
[エクストラスキル]
体積変更
不壊
[ゴットスキル]
虚無之神
暴食之神
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イージス……聖なる絶対防御の盾だっけ。
イージスにロンギヌス。
地球でも語られてきた聖盾と魔槍。
『なんでミミックだけ神話の武具じゃないんだ?』
『いや、俺も元はかの有名な魔剣 ダーインスレイヴだった。アペタイトはイージス、ロンギヌスはロンギヌスだな。俺たちが体を持って戦っていた時から天罪武具の元となる武器を使って戦ってたんだが、それらは家宝なり封印されてた魔剣なりで、俺たちは愛用してたんだ。だが、天罪スキルが武器を汚染しちまって、天罪武具に成り下が…成り上がったと言うべきか。直接戦闘が多く、毎回のように【殺奪】が発動していた擬態の俺はダーインスレイヴをすぐに蝕んで、ミミックにした。ロンギヌスは逆に元々武器に宿っていた神殺しの力を神殺の天罪といい感じに融合させた。アペタイトは戦闘が少なかったし、聖なる力の強い盾だったから、いまだにイージスとしての存在が残っているんだ。長々と話したが、イージスの力があっても支障はないし、残ってなくても、損はない。ただ、昔はそういう武器だったってだけだ。』
『へー?じゃあ、ミミックはミミックなの?ダーインスレイヴなの?』
ダーインスレイヴはたしか、血をみるまで止まらず、その切り口は癒えないとか…。
ミミックにピッタリの武器だな。
『それは、武器に移った俺の魂がどちら寄りに近いかってことか?』
『うん。』
『元々ダーインスレイヴには強い力がありはしたが、意志を持てるほどの力はなかった。だから、俺はミミックだし、天罪者としての意思が強い。』
『アペタイトとかはどうなの?』
『イージスも意思はなかったはずだ。あいつは盾であることを望んでるが、自身を人だとも思いたいと思ってるはずだ。魂はアペタイトのそれだけど、その本質は人だと思うぞ。』
『そうなのか……。好奇心だったけど、悪いこと聞いた。ごめん。』
『さっき言った通り、俺は気にしてない。』
『ありがとう。ところで、さっきっから魂について話してるけど、魂って何?』
『それは私からお話しします。まず、物理的な物を構築するのが原子です。その原始を構築する最小物質が量子となります。これに関しては地球でも知られていると思います。』
『量子は確定事項ではなかったけど、知ってはいる。』
地球で量子はあくまで、仮定の話だった。
『魔法的な物を構築するのが魔素で、それを操るのが魔力です。その魔素を構築する最小物質が霊子となります。』
『ほうほう。』
『魂とは、霊子の集合体であり、事象を定める場所であり、存在力により成り立つ物であり、魔力を生み出す源でもあります。』
『お、多いな。』
『魂を形作っているものは霊子です。また、魂は魔力の源として都合の良い場所、すなわち、心臓部や体の中心部にあることが多いです。人形の素材は胸にあることが多いです。これが魂の基礎ですが、マスターが気になっているのは記憶や意思に関してだと思います。』
『あぁ。』
『生命には物理体、精神体、星幽体という三つの器があり、星幽体が魂に該当します。通常、物理体しか操れませんが、スキル等で他二つの器を動かせる存在がいます。そういった存在はそれぞれの器で物理体と同じことができるようになります。』
『魂を扱えるようになったら、魂だけで記憶して、自由に動き回って、魔法を使えるってこと?』
『その通りです。ミミック達はそれが可能だったために、魂を武器と融合させることが出来ました。また、事象を定めると言うことですが、事象が存在する=魂がある=ステータスがある、です。量子を含み、霊子を除く全ての存在に魂があります。剣の切れ味もステータスで決まっていますし、酸素の移動速度も決まっています。』
『よし、ちょっと待つんだ。』
『?、どうかしました?』
『どうかしてるよ。さらっと世界の根本をひっくり返すようなこと言ったよね?』
『言ってません。これくらい常識です。』
『その常識ってサータの常識だよね?なぁ、ミミック、違うよね?異常だよね?』
『俺は知ってるが、一般人は知らないってくらいには常識だと思うぞ。』
『だ、そうだけど?』
『百歩譲って異常だとしましょう、ですが、神々にでも聞いてみてください。百人中百人知ってるはずです。』
『それは神だからでしょ。そもそも、神になんて会いに行けないし。』
『ぐぬぬ……。』
『サータ、それはお前が非常識なだけだ。賢すぎるのも問題だな。』
体積変更▽
レベル-
大きさを自由に変えられるようになる。
虚無之神▽
レベル-
虚無:殻を求める無を作り出す。
虚無世界:全てを無へと帰す空間を構築する。
暴食之神▽
レベル-
暴食:あらゆる存在を喰らう。
胃袋:亜空間に【暴食】したモノを保管しておく。




