vs魔神②
改稿済みです。
修正点12/8
ミミックの【天罪】から意思を残すスキルを消しました。
報告12/9
次は外伝で、その後にこの話の続きになるのですが、現在、話が噛み合ってません。来週の半ば前には書き終えてると思うので、ご注意ください。
「〈破滅之閃光〉!」
「〈守護之剣〉、〈斬滅之剣〉、〈一刀両断之剣〉!」
空に巨大な黒と赤の入り混じった魔法陣が描かれる。
そして、そこから赤黒い光が光線の如く降り注いできた。
俺はその光が地面に到達来る前に高く跳躍した。
それに加え、俺の手に持つミミックの刃が巨大化していく。
俺はミミックを横薙ぎに振るう。
すると、光が両断され、そのまま光も魔法陣も消え去った。
代わりに、俺の魔力量が上昇した。
「【狂騒】。」
すると、ミミックを持たない左手が血へと変わった。
地面に着地した俺は、その左手を魔神の方に突き出す。
左手を形成する血は、五つに分かれ、魔神へと高速で伸びていく。
「チッ。またその技か。〈暗黒火炎地獄〉!」
赤と黒の混じった魔法陣から、黒き炎が放たれる。
しかし、血は炎に焼かれながらも、お構いなしに進み続けた。
「〈霊魔量物吸崩圧縮槍〉!」
ロンギヌスは虚空から三又に穂が分かれた、禍々しい三叉槍を取り出す。
何者をも踏み潰し蹂躙する足。
全ての物事の根幹とも言える骨。
その槍は、骨と足を連想させる見た目だった。
魔神はその槍を回転させながら血にぶつける。
「相変わらず出鱈目だな。」
血は槍に吸い込まれてしまった。
ミミックはそう言うと同時に、左手を血からただの肉体に戻した。
「〈神魂貫殺槍〉。」
空中にいる魔神は虚空に向けて槍を振るう。
「〈守護之剣〉。」
ミミックは剣を前に突き出す。
ーキーンー
本来当たるはずのない距離、それなのに槍と剣がぶつかり合った。
「〈終焉之魔紅閃〉。」
先程よりも禍々しい魔法陣が上空に展開される。
「ふははははは、くたばれ、ミミック!この世の絶望を教えてやる!」
そして、魔法陣から紅い光線が降り注ぐ。
「絶望を覆すのが俺たちだろうが。お前は、弱者が搾取され続ける世界なんて間違っている、そう思って、立ち上がったんだろうが!」
「あぁ、そうだったよ。だけど、叶わなかった!」
光線が降り注ごうとも、ミミックは何もしようとしない。
「あぁ、そうかよ。【殺戮世界】、【生殺与奪】。」
刹那、光線が消え去った。
「霊子を殺したか。借り物の体で、よくぞまぁ全盛期の力を出せるもんだ。」
「全然全盛期じゃねーよ。生前に殺して奪った情報は消えてるから、【殺奪】したスキルとかは使えないし。ステータスだけは継承されているからギリギリ戦えてはいるがな。そういうそっちも封印されていた割には元気じゃないか。」
「そんなことはない。お前と互角になるくらいには力が落ちている。」
「ほとんど全盛期じゃねぇか……。なぁ、何があってそんなに変わっちまったんだよ。」
「我はお前たちが死した後、我は神界に一人で乗り込んだ。そこで、本当の高みを知った。天罪者が全員いようが、絶対に敵わない。神になっても届かなかった。希望は持つだけ無駄だ。絶望を知れ!〈神魂貫殺槍〉!」
魔神が飛来する。
それをミミックは迎え撃たんとばかりに、剣を構える。
禍々しく輝く槍を魔神はミミックに向けて突き出した。
「〈反転之剣〉、〈両断之剣〉、〈守護之剣〉……かっ………」
剣で虚空を受け止めた。
そのはずなのに、腹に穴が空いている。
「世界の法則の前には全てが無力だ。」
「……〈再生之剣〉。」
ミミックは奥義を使い、自身の腹に剣を突き刺す。
それと同時に、穴が塞がり始める。
「〈破滅之閃光〉。」
魔法陣が描かれ、空から光が降り注ぐ。
ミミックは剣を引き抜き、そのまま左手を上空にかざす。
「【血狂騒】!」
左手が血へと変わり、光へと伸びだす。
そして、光を飲み込んだ。
「ミミック、もう満身創痍か?そんなんじゃ上位神にすら手こずるぞ。」
「〈破滅之閃光〉!」
「チッ。〈霊魔量物吸崩圧縮槍〉!」
ミミックの放った小型の光線が、魔神の槍とぶつかり合う。
「【擬態】。」
ミミックの背中には黒きドラゴンの翼が生え、ツノも生えてきた。
そう、その姿は以前、俺が殺した古代龍王のものだった。
「【擬態】できないと言ったくせに、ウソをつきやがったな。」
「嘘なんか言ってねーよ。これは、俺が殺した魔物じゃない。この体の持ち主、カインが狩った魔物だよ。」
「かのガキにそこまでの力はなかったはずだ。SSSランク相当を500レベル程度で殺せるはずない。」
「そう思うだろ?だけど、事実なんだよ。」
ミミックは魔神と距離を取るように飛び始める。
「興味深い話だな。〈神魂貫殺槍〉。」
魔神は虚空に向けて槍を振るう。
その攻撃が空間を超え、ミミックの前に現れる。
「【殺戮世界】、【生殺与奪】、〈一刀両断之剣〉!」
ミミックはスキルにて、奥義の効果を弱め、剣にて槍を弾く。
「甘いわ。〈神魂貫殺槍〉。」
またも同じ攻撃が飛んできた。
「俺がお前の槍に何をしたのか分かんないのか?」
「何?」
「〈神魂貫殺槍〉。」
同じ力を持った槍と剣がぶつかり合う。
「お前のその奥義を殺して、奪いとったんだよ。」
ミミックは槍を弾くや否や、遥か後ろへと【転移】する。
「逃がさん。〈心魂搾毟闇手〉!」
魔神が空いている左手を黒く染め、ミミックに向けて突き出し、手のひらを握りしめる。
「くっ……」
俺の体は、中で何かを掴まれたような痛みを訴える。
魔神が掴んでいるのは、俺の魂そのものだ。
そして、微動だに出来なくなる。
「そろそろ終いだ。久しぶりにそこそこ本気を出せて楽しかった。」
「……逃げ…じゃ……ない………」
「負け惜しみか?素直に謝れば昔の誼みで許してやるぞ。誰にでも勘違いはあるからな。」
「……った…に、じゃ……ぞ………」
「なんと言った?」
その言葉に反し、あたりが赤く染まる。
「勝った気になってんじゃねぇぞ!」
ここはもう【殺戮世界】の領域内。
自分より格下の存在の生死を否応なしに掌握する。
【生殺与奪】と【殺戮世界】の権能により、魔法を構成する魔素が破壊されているのだ。
「お前こそ我を舐めるな!」
「「〈破滅之閃光〉!!」」
赤黒い光線がぶつかり合う。
その隙に魔神がミミックに向けて飛翔した。
「〈神魂貫殺槍〉!!!」
魔神は飛行の勢いのまま槍を振るう。
「〈滅殺之剣〉、〈斬滅之剣〉、〈切断之剣〉、〈両断之剣〉、〈破壊之剣〉、〈神殺之剣〉、〈火之剣〉、〈蒼炎之剣〉、〈一刀両断之剣〉、〈神魂貫殺槍〉ッ!!」
ミミックも負けじと全力で剣を振るう。
槍と剣がぶつかり、甲高い音が鳴り響く。
「俺はお前をもう二度と死なせない。無駄な足掻きは止めろ。」
「俺はお前を殺してお前の根性を叩き直してやる。お前の力を引き継いで神を殺してもやる。」
しかし、ステータスの差でだんだんとミミックが押されていく。
「俺は無数の神を殺した。そして、それを自身の糧にした。封印されたと言えども、お前とは格が違う。俺は弱っているだけ、だが、お前は体がただの人族へと成り果てている。その体では限界がある。大人しく降参しろ。」
「お前こそ俺の権能を舐めてないか?俺の体が仮初だろうが、擬態すれば問題ない。俺の魂の記憶を元に、既にこの体は低位神の域にまで高められている。それに加え、この体が殺した魔物の力もある。物理体なんて枷にもならねーんだよ。」
「粋がるな。実際、そのせいで全盛期には及ばぬくせに。」
「そういうお前もな。」
より一層激しく両者は激突する。
お互いの理想を叶えるために。
「〈終焉之魔紅閃〉!」
「【生殺与奪】、【血狂騒】!」
魔神より放たれし光線を血が呑み込む。
「〈心魂搾毟闇手〉、〈神魂貫殺槍〉。」
黒き手がミミックの魂を鷲掴みにする。
そして、槍がその魂を穿たんと振るわれる。
「【生殺与奪】、〈瞬殺之剣〉。」
魂の拘束から逃れるや否や、ミミックの姿が消える。
「チッ。どこに……「詰めがあめーよ。」
魔神の魂は剣に貫かれていた。
「…くっ……」
体を貫かれたにも関わらず、魔神から出血は一切ない。
「〈苦惨痛窮愁焼灼焚業火〉!」
魔神を中心に赤黒い魔法陣が描かれる。
そして、黒き炎が舞い上がる。
その炎はミミックの体を焼く……はずだった。
「霊子の扱いは俺の十八番だ。」
魔法陣が破壊されると同時に、剣が魔神の魂から引き抜かれた。
「チェックメイトだ。」
ミミックがそう言うと、魔神の体は粒子となり消えていった。
解説12/9
魔素とか霊子とかはそのうち説明する予定です。今は、こんなのがあるんだ、という認識でお願いします。
穿つの活用違ってたらすみません。穿たん…違和感しかない。




