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殺奪  作者: 夏野
転生編

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17/314

雑談

改稿済みです。遅くなってすみません。


パーティー登録の、初めのヘルプを使う部分で抜けてた文があるので追加しました。8/15

メリーさんに色々あった日の夜。


俺はミレアとログ…もといゲームメニューの意思疎通でやりとりをしていた。


この意思疎通はログでのメッセージのやり取り、念話での会話の二つができるらしい。


どちらも魔力は使わないので、何かとやるのが難しい念話ではなくメッセージでやりとりをしている。


念話はミスると煩悩まで相手に伝わってしまうのだ。


『やっほー。昨日ぶり。こっちはいつも通りだけどカインの方は何か面白いことあった?』


『面白くはないけど急にナイフが目の前に現れて隣にいた人が刺されそうにはなった』


『え!?それって大事件じゃん』


『ちゃんと俺が事前に食い止めた(ドヤ)』


『おー、すごい!カインはどんどん強くなるねぇ』


『俺はボスらしいの倒したからレベルは400超えたけど』


『400って……。私は相変わらずお父さんに町の近く森には行くなって言われていまだにレベル1だよ』


『けどスキルは強いじゃん。前見た時から【剛力】とか【剣術】も増えてるし』


『異世界転生モノの常識。幼少期に出来るだけ強くならないとね。私は光属性の魔法以外苦手で全然魔力も増えないよ。筋トレとかもやりたくないし』


『確か魔力は使えば使うほど魔力が増えて他の敏捷とか力は筋トレとかランニングで増えるんだつけ?』


『あ、誤字った。だっけ?』


『うん。お父さんによるとレベルアップ以外でもこう言った方法でなら特定のステータスが上がるらしい。その特定の方法は力なら力を鍛えること、耐久なら体を鍛えたりそれぞれに合った運動とかが必要みたい』


『そういえばそんなこと冒険者の本にも書いてあったな。今度読み直さなきゃ』


『そんなのあるんだ。私早く街に行きたいなぁ』


『後数年したら学園だろ?そうしたら一緒にこの街の学園に行こうよ』


『だね』


『ところでミレアって【ゲームメニュー】をどこまで使えるの?』


『えーっとね、ステータス確認が自分とパーティー、ポーチ…あれ、中に入ってるな』


『あ、俺と共有かも』


『あー。魔物の死体とかあるしそうっぽい。後は鑑定、マップ、ヘルプ、ログ、意思疎通』


『マップでの転移は?』


『出来ない』


『なるほど…。俺と一緒なら出来るみたいだ』


『パーティーメンバーの特権ってわけね』


『だな。あ、【保救生命(ラセフ)】の効果見てもいい?前から気になってて』


『もちろんおけ』


保救生命(ラセフ)

レベル1

光系統属性の魔法の効果が上昇し、必要魔力が減少する。任意で一度だけ〈回復魔法〉、〈支援魔法〉、〈神聖魔法〉が90%成功するようになる。(クールタイム1日)


『強いじゃん。ミレアは光属性が強いんだな』


『うん。別に明るいキャラでもないんだけどね』


『いや、俺からしたら十分陽な存在なんだけど』


『うーん、そうかな』


『うん。あ、今って金銭に困ってたりする?』


『別に大丈夫だけど?急にどうしたの?』


『昨日ドラゴンのボス倒したって言ったじゃん?だからたんまり報酬が入りそうだから。苦しいなら仕送りしようかなって』


『ありがと。うちのお父さんは私たちの町じゃ一番凄腕の冒険者だし苦労はしてないよ』


『ミレアのお父さんってそんなすごかったんだ。初めて知った』


『あれ?会ったことなかったっけ。』


『うーん、あるかも?俺が転生してきたのは5歳だからそれ以前の記憶があやふやで』


『カインは5歳に転生してきたの?私は0歳だったんだけど…』


『生まれた時から前世の記憶があったってこと?』


『うん』


『何で違うんだろ』


『わかんない。けどカインには【異世界転生者】がないけと私にはあるよ』


『あ、言われてみればたしかに』


『カインは転生した時どんな感じだったの?』


『えーっと、階段で落ちそうな人を助けてそこで代わりに俺が落ちて死んでラカリーっていう神様に転生させてもらった。』


『え……』


『?』


『その助けてもらったの私かも』


『え?』


『スーツを着て髪が長い女の人だった?』


『多分そう』


『私だ。』


『あの時は助けてくれて本当にありがとう。でも、あの後誰かに突き飛ばされて電車に轢かれちゃって…。あなたの善意を無駄にしてしまって本当にごめんなさい。』


『いいって。こうして俺もミレアも転生して生きられてるんだからいいじゃん』


『でも、前世に戻ることは出来ない。私のせいであなたの命が…。』


『今、転生して楽しくやれてるし、前世には恋人もいないし両親も他界してるから悲しむ人なんていないし。だから気にするな。こうして今生きられているんだから。』


『…ごめんなさい。あの時見捨てていってしまって。』


『即死だったから問題なし』


『でも私のせいで…。』


『俺も転生とか憧れてたし未練はない。おかげでまだ数週間なのにこんなに満喫できてるから。ミレアも後悔はするな。』


『…ありがとう。そうする。』


『よし、この話は終わり。そして称号の有無と転生年齢の違いはわからないし保留!それで相談があるんだけど』


『私に出来ることならするよ』


『いや、そんなかしこまるような重大なことじゃなくて【ゲームメニュー】の実験?みたいなことしたくて』


『【ゲームメニュー】でパーティーリーダーの俺はいくつかパーティーメンバーの設定をできるんだけどその中に〈経験値共有化〉ってのがあってそれをしたいなっておもってて』


『どんな効果なの?』


『名前通り倒したら経験値が分配される。』


『おかしくない?もともと貢献度によって経験値が分配されるはずでしょ?わざわざこんな能力必要なくない?』


『ふふふ…。聞いて驚け!』


『え!?』


『…まだ何も言ってない。』


『たまにはボケたいなって……やっぱ恥ずかしいから、今のボケは忘れて?』


『脳内に刻み込んだ』


『ちょっと!』


『俺もボケたくなった。』


『うー…。』


『で、この〈経験値共有化〉は実際に戦闘に関わってなくてもパーティーメンバーに経験値が分配されるみたいなんだ。最低1%、距離も関係ない』


『つまりカインがボス級モンスターを倒したら私が町で寝てても経験値の1%がもらえるってこと?』


『そゆこと』


『やば。カインのユニースキルはチートでいいねー、私なんて光系統の魔法にサポートがあるだけだよ?』


『ミレアのもレベルが上がれば強くなるよ。それで、返答は?』


『ノー!』


『……。』


『冗談冗談。もちろんいいよ。さっき何でもするって言っちゃったし。』


『よかったよかった。危うくミレアの住んでる町にして愛しのわが故郷が俺の手で灰燼に帰す羽目になったよ。』


『冗談だよね?』


『半分マジ』


『あ、そうそう。私も教会で祈って適性職業をちゃんとした職業にしたよ。』


『〈双剣士〉だっけ』


『うん』


『他のにしなくてよかったのか?〈魔法使い〉とか』


『私も憧れあったし魔法使い系にしようと思ったんだけど何やら適性職業以外になると適性職業と比べて性能が二回りくらい落ちるらしいんだよね』


『初めて聞いた。俺って適性職業なかったんだけど…。生まれつき?転生した直後?からサラリーマンだった』


『カインって前世でそんなにブラックなとこで働いてたの?職業に反映されるほどブラック企業に毒されてるなんて…。私、社会人じゃなくてよかったよ』


『うーん、普通だったと思うんだけど。土日休み、ボーナスあり、有給休暇あり。』


『なら神様のいたずらとか?』


『ありえる』


『全く関係ないんだけど【ゲームメニュー】にヘルプって機能があって、ミレアは使えない設定になってるみたいだけど便利だから使えるようにしとく』


『ヘルプ?音声検索機能みたいなもの?』


『いや、【ゲームメニュー】のシステム以外にもマップやログで読み取れることも教えてくれた。』


『へー便利だね。活用するよ』


『あ、時計とかポーチ内検索も使えるようにしとく。設定からオンオフできるはず。』


『設定をみたらすでに使えるようになってたよ』


『そうなのか。てっきり使えないと思ってた。ならそのままにしとく。』


『今の話で【ゲームメニュー】の時計見たらもう10時だったからそろそろ寝るね。』


『りょーかい。子供のうちは早寝早起きしなきゃだもんな。俺も寝るわ、おやすみ。』


『おやすみー。(_ _).。o○』

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