2-11
宿殻を含めてボーリング玉より大きい
ぐらいだった私の大きさ。
今の私は小型物置ぐらいの大きさになっている。
物置小屋は元のサイズよりは小さくなっているが、
宿殻に元々生えていた苗木が合体成長している。
扉はついてるしこのまま物置としても使えそうだ。
小屋の中身はなんだろな・・・。
あ・・・。
戦士君人形・・・。
え?なんでここにあるの?
とりあえずヨナス君はみんなと遊びにいったから
小屋の中身と一緒にシスターに預けておこう。
後は宿殻の中身だな。
今はスラ子の寝床となっている宿殻の中、
そういえば中身を確認したことはなかった。
私の宿殻なのにスラ子の部屋に入る感じがする。
不思議な感じだがお邪魔しまーす。
・・・
宿殻の中は当たり前だが暗い。
奥行きがある?
あれ?広さおかしくない?
今私の体が丸ごと宿殻の中に入っている。
何これ?
しかも殻の奥に光が見える。
まぶ・・・!
光源に向けて手をかざす。
あ、人間の手だ!
懐かしの人の手、ただ人の形をとっているが
白くてもやもやしている。
幽霊みたいだが五本指の感触は感無量である。
宿殻をくぐった先は緑の小高い丘だった。
そしてその丘の上に小屋がたっている。
なんだか絵画を見ているみたいだ。
そんな小さな小屋からは木が生えている。
宿殻と合体した小屋と関係があるのだろうか?
恐る恐る小屋に近づいてみる。
ドアは開いているようだ。
ゆっくり中をのぞいてみる。
「おぉ・・・」
あ、声が出る。
そして部屋の中はとても狭い。
真ん中に丸いちゃぶ台があり
あたりを段ボールの山こんもりと。
照明のスイッチをいじるが電気はつかない。
また、備え付けの簡易キッチンもあり
なんとコンロは火がついた。
プロパンガスかな?
蛇口は・・・。
ひねってみるが水は出てこない。
まぁ、水道管なんてないだろうからな。
(ごぽごぽごぽ)
ん?
水が・・・?
(うにゅ)
「スラ子!?」
蛇口からスラ子が出てきた。
何とも表現しがたい状態。
「スラ子?私のことわかるかな?」
当然という形で戯れ付いてくる。
別に食べられているわけではない。
スライム風のハグなのだろう。
「お前ここに住んでたのか?」
んー、スラ子の反応を見るからに違うかな?
まぁ、ひとまず一緒にこの小屋調べよっか?
何よりも気になる段ボールの山。
中身は多種多様。
衣類や食器の他に食料やおもちゃ
いろいろな物がぎっしりつめられている。
そんな段ボールをどかしていくと、
小屋と一体化している木が現れた。
きっと外から見たときのあの木だろう。
表面には顔がついている。人面樹なのか?
どうやら目が合っているようなのだが
リアクションがない。
「こ、こんにちわー。」
・・・。
・・・・・・。
リアクションがない?
まぁ敵意はないみたいだし。
不思議と嫌な感じがしない。
むしろ安心感がにじんでいる。
「よし!今日から君の名前はマッキーだ!」
ひとまず名前を付けてみた。
コミュニケーションの一貫である。
危険がなさそうならファンタジー要素には
積極的に絡んでゆく所存です。
・・・。
・・・・・・。
だめだ。無反応。
いや、心なしか喜んでいるような。
うー、わからない。
まぁ、いいか。




