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いつも閲覧ありがとうございます。
なんか私の小説なんかより現実の400億ドル決済の行方とか
義援金3600億円の行方とか現実の方がファンタジーよりハラハラする展開な件について。
声はすれども姿は見えず。
あたりを見回すが声の発生源らしきものはわからない。
そうして私があたりを警戒していると。
「きゃ!」
と、短いお嬢の声がする。
「ふふふ。可愛い声でなくじゃない。」
私の心の声を代弁するかのような声が
お嬢の足元から聞こえる。
よーく目を凝らして見てみると、
何やら人の頭のようなものが
お嬢のふくらはぎに張り付いている。
「ふぁーーー!やっぱり実物は違うわーーー!!!」
何やら興奮気味の未確認物体がもぞもぞと動く。
わかってます。
わかってますよ、お嬢。
涙目になりながら目で必死に訴えかけてくるお嬢。
そんなお嬢の泣き顔を私の心のアルバムへ
お気に入り登録したところで、
私はお嬢の足に張り付いた物体をハサミで挟みあげる。
「ア゛イ゛ダダダダ!」
基本的に料理にしか使わないこのハサミだが、
かなりの凶器になりうるポテンシャルを秘めている。
スキルを使わずとも素の力でまきを割って
チョキチョキと長さを調節できるのだから
いまさらながらすごいハサミである。
そして目下そのハサミによって挟まれている未確認物体。
「私!私よ!!!」
と必死に訴えかけてくる。
確かになんだか聞いたことのあるような声だが、
先ほどの行動にインパクトがありすぎて知り合いと
合致する人が出てこない。
そんな私の様子を察した物体がまばゆい光に包まれ。
「ほら!女神よ!!!」
そういって光の中から現れたのは、
獣人の町でプレートから投射された女神様だった。
ヤバいどうしよう?
今私のハサミの中で顔面にかかる圧に必死に耐えながら
神々しさを発しようとしている女神様。
マジでどうしよう?
これって私祟られるんじゃなかろうか?
ひとまず顔からハサミを離そうとするが
それを恐慌状態から復帰したお嬢が
私のハサミを壁に押し付け女神様の顔を固定する。
「イ゛ダダダダ!」
ギリギリのところで神々しさを保っていた女神さまも
これには耐えきれなかったらしく必死の形相で
痛みにのたうちまわっている。
「いい?おかしな真似したらつぶすのよ?」
否定を許さないお嬢の厳命が下るが。
いやいやいや、お嬢?
相手は女神さまですよ?
ってか私のハサミをそんなグロテスクなことに・・・。
相手の冷静な行動を願いつつ。
女神様が話しかける。
「お!落ち着いて!落ち着いて話し合いましょう!!!」
「そうね。あなたが敵なのか変態なのか、
まずはそこをはっきりさせましょう?」
相手が女神様とあがめられる存在であっても
決して揺るがないお嬢の態度。
「そう!その凛とした態度!!!
くぅうーーーーー!ったまんないわーーーー!!!」
どうやらこの人は後者のようだ。
そして何だろうか?
若干この女神様とは気が合う気がする。
私がそんな感想を抱く中。
お嬢が私のハサミ越しに外側から力をかけてくる。
「イ゛ダダダダ!」
実際かなりの力。
だってもう既に私はハサミに力を入れていないのだから。
いや、むしろハサミから伝わってくる
女神様の頭蓋骨の軋みを感じ、
ハサミを閉じないように全力で力を込めている。
「用事が!あるなら!いいな!さい!!!」
軽いローキックを女神様に打ち込みながら
お嬢がそう言い迫る。
容赦がない。
そう思うかもしれないが、
私のハサミに伝わってくる息遣い的には、
どうやら喜んでいるご様子。
「プレートを!あん、もっと!プレートぉお!!!」
お嬢のご褒美により悶える女神様の指示に従い、
私が取り出した従魔契約に使用した銀プレートを
お嬢がひったりく女神様の手に握らせる。
すると何やらプレートが光に包まれる。
「はぁ、はぁ、これで大丈夫よ。お疲れさまでした。」
「は?何が?」
確かに、お嬢の疑問の通り。
一体今のが何だったのか?まったくわからない。
「リサちゃんがそのプレートを従魔契約に使っちゃったから
ちょっと不味いことになっちゃってたの。
それで今のでなおしちゃったから、もう大丈夫よ。」
ホントざっくりした説明である。
「詳しい話は言えないのね?」
「ふふ。ごめんなさいね。」
女神様の答えを聞いたお嬢はしばし考え込んでから
小さな溜息をついて私のハサミから手を離す。
やっと私のハサミから解放された女神様。
なんだかこめかみから顎にかけて顔の輪郭が鋭利に
なったしまった気がしないでもない。
「用は済んだのね?」
「えぇ。わざわざ来てもらってありがとうね。
ちゃんとあちらにも連絡はしておくわ。」
「そう、じゃあ行くわよ!」
若干ご機嫌斜めだがサクサク立ち去ろうとするお嬢。
だが、そうもいかない。
あのね?お嬢?
レガ君が・・・。
私がお嬢に状況を説明しようとしたその時、
赤い光と耳障りな音があたりに響き渡る。
女神様となっていますが、正体は精霊の類です。
お嬢はそれがわかったため深入りを避けて追及はしません。




