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私が調子に乗ってセレブコールを堪能していると。
お嬢が部屋に戻ってきた。
なんかほくほく顔なので何か
きっと納得が行く実入りがあったのだろう。
「さぁ、用も済んだし行くわよ。」
早速旅立とうというお嬢。
色々とセレブから話を聞きたいところなのだが。
もう待ちきれないご様子。
でも、足はどうするの?
そう思っていると。
私の体が横からの衝撃でいきなり壁に叩き付けられる。
「・・・直った。」
何食わぬ顔でレガ君がそういうと。
っちょ!
匠さんに直してもらったばかりなのに!!!
私がへこみがないか確認をしていると、
近場でフニフニしていたスラ子は中に駆けこんでゆく。
ふう。
どうやら無傷のようだ。
ってか直してもらった本人の目の前でそんな。
とも思ったが、如何せん姿かたちが変わっているため。
レガ君という実感が薄かったが、
この突拍子もない行動を見ていると
改めてレガ君ということを認識して苦笑してしまう。
こうしてニューバージョンのレガ君を
お嬢に紹介していると
宿殻の中からフーシェを連れたスラ子が現れる。
「怖かったよー。」
そういってお嬢に抱き着くフーシェ。
どうやら空間が途切れてはいたが向こう側も無事らしい。
「さぁ、みんな揃ったみたいだし。いきましょうか!」
(ん゛ーーー!ん゛ーーー!)
お嬢の宣言にどこかで簀巻きにされて転がされている
誰かのうめき声が聞こえてくる。
「あ、あの人はどうするでちゅか?」
「は?」
「いや、あのでちゅね。」
「ここに来たのはこれで全員よ?」
笑顔で受け答えするお嬢。
「な、何を言ってるでちゅか!?
あんなの置いていかれたら困るでちゅ!!!」
確かに煮ても焼いても食えなさそうな某おバカさん。
レガ君が弱らせて拘束してはいるので
普通に考えればどうにもならないはずなのだが。
常識の壁を乗り越えてくるタイプのおバカさんなので。
正直お嬢としてはこれ以上関わりたくはないご様子。
ゆっくりとセレブに近づくと。
「私たちがここに来たときはこれで全員だったのよ?」
先ほどと同じように念を押すお嬢。
「そんなことないでちゅ。」
正直扱いに困るセレブも投棄を防ぐ方向ではあるが。
「私たち以外、ここには誰も、いなかった。」
ゆっくりと区切りながら話すお嬢。
あなたはどこぞのマフィアですか?
にじり寄り、いつになく優しく話しかけるお嬢に
完全に黙り込むセレブ。
無言で見つめあう二人。
数秒の沈黙と共に目を逸らすセレブ。
正直、この空気と罪悪感で見てるこっちが震えてくるわ。
そんな私の心境もよそに、さっとこちらに振り返り。
「さ!行くわよ!!!」
嬉々としてそう叫ぶお嬢。
臨時収入と厄介払いも出来て
ここへ来たことが±としてプラスに転じてご機嫌のようだ。
私はまだセレブに聞きたいこともあったが、
お嬢を待たせるわけにもいかず。
一礼をしてこの場を後にする。
私たちは外に出るとスラ子プターを
使い妖精の森を後にする。
目指すは獣人たちの聖地の遺跡だ。
これで次の章に移ります。
次の章はフラグの設置と回収が主になるので
テンポが悪くなったり、笑いが少なかったり改善点が多くなりそうです。
でもついに回収したかったフラグの一端が出てくるので気合を入れたいかと。




