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【第6話:アリスの猛追 —— 22歳の肉体と51歳の困惑】

軍での生活が始まって一週間。田中の教育係として指名されたのは、セレスの直弟子であるアリス(18歳)だった。金髪をハーフアップにし、魔導師としての才能に溢れる彼女だが、若返った22歳の田中の顔を見るなり、その大きな瞳をキラキラと輝かせた。


「田中さま! さっきの指先、見ましたよ! 無詠唱で属性変化なんて、歴史に名を残す天才です! ねぇ、その魔法のコツ、私にだけ教えてくれませんか?」


アリスは事あるごとに田中に密着し、瑞々しい腕を絡めてくる。22歳の若き田中の肉体は、その柔らかい感触に猛烈に反応しそうになる。しかし、中身はあくまで「風俗の領収書で刺された51歳のおっさん」なのだ。アリスの無邪気なアプローチは、田中には「ハニートラップ」か「元嫁の再来」による破滅の予兆にしか見えない。


「アリスちゃん、離れなさい。これセクハラやし、職場恋愛はコンプライアンス違反や。俺の社会人生命を終わらせる気か?」


「コンプ……? よく分かりませんけど、田中さまの指先、すごく熱いですね。私、もっと熱いの、欲しいです……っ」


顔を赤らめて見つめてくるアリスに、田中は冷や汗を流しながら指先からチョロチョロと「冷水」を出して自分の顔に浴びせた。背後からは、セレスの「何をやっているんだ、あの馬鹿は」という氷点下の視線が突き刺さる。

若返った肉体の情熱と、刺されたトラウマを抱える51歳の理性。その板挟みの中で、田中の胃には早くも新しい穴が開き始めていた。

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