↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼多見奇譚 参 戦慄の人造神  作者: 大河原洋
PR
8/46

戌亥寺

「ぐわッ」


 悲鳴を上げ、前のめりに倒れてきた男の手からスタンガンをもぎ取る。


 郵便局員の服を着た男は、それを明人に押しつけようとしたが、すんでの所で相手の腕を取り、捻《ひね》って逆に押しつけてやった。


 男の背後に隠れていた白装束の男二人が、庫裡の中に雪崩《なだれ》れ込もうとする。


 明人は偽局員を白装束たちに叩き付けた。


 この服には見覚えがある。


  アークソサエティ……


 偽局員を押しのけ白装束の一人が拳銃を構え、いきなり発砲した。


 背後にある障子に穴が開く。


 サイレンサーを装着しているので、大きな音はしない。


  本気で殺すつもりだ。


 しかし腕は良くない、殺られる前に何とかしなければ。明人は間合いを詰めてスタンガンを押し当てようとした。


 相手は彼の動きに素早く反応し、銃のグリップでスタンガンを叩き落とした。射撃は下手だが格闘技は得意らしい。


 手の痛みを無視し、明人は信者に体当たりした。そのまま銃を奪おうとするが、向こうもそう簡単に放してくれない。


 揉み合っていると、三人目の男が背後に回り込む。


 銃を奪うのはあきらめ、明人は相手を体落としの要領で投げ飛ばし、背後の男にぶつけた。


 二人とも床に倒れる。


「がッ」


 と、拳銃を持った男が悲鳴を上げた。見ると床に血だまりが広がっていく。三人目の信者はコンバットナイフを手にしており、投げられた勢いでそれが背中に突き刺さったのだ。


 傷は深い、刃先が腹から突き出ている。


 その様子に記憶がフラッシュバックし、明人は思わず自分の傷跡を服の上から押さえた。


 彼の動揺を察知したのか、ナイフの男は仲間の身体を押しのけ、拳銃を奪い取る。


 明人も我を取り戻し、残った信者に掴みかかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。